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理学療法士・作業療法士が収入を増やす方法
理学療法士・作業療法士の年収って正直少ないですよね.
そんな中でまずは年収の1つの目標となるのが500万円ではないでしょうか?
この目標というのはそんなに難しい数字ではないと思いますが,実際には30代後半になっても年収が500万円未満といった理学療法士・作業療法士が少なくないのも現状です.
今回は理学療法士・作業療法士が収入を増やすための方法について考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士の年収は低いのか?
実は普通に働いている理学療法士・作業療法士は,50歳を超えるまで年収500万円を超えない可能性があります.
まず一般的な会社員(正社員)の年代別の平均年収は以下の表のようになっております.
これはDODA平均年収ランキング2018年齢別から算出したものです.
年代 | 平均年収 | ||
全体 | 男性 | 女性 | |
20代 | 346 | 367 | 319 |
30代 | 452 | 487 | 382 |
40代 | 528 | 583 | 413 |
50代以上 | 645 | 690 | 442 |
これを見ると男性の場合には,一般的な会社員が正社員として働いて,年収500万円を突破するのは30代後半から40代前半にかけてと考えられます.
一方で理学療法士・作業療法士の年代別の平均年収は以下のようになっています.
これは厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」から作成したものです.
年齢 | 男性 | 女性 |
20~24歳 | 328万円 | 322万円 |
25~29歳 | 389万円 | 378万円 |
30~34歳 | 418万円 | 392万円 |
35~39歳 | 443万円 | 421万円 |
40~44歳 | 482万円 | 450万円 |
45~49歳 | 498万円 | 492万円 |
50~54歳 | 586万円 | 558万円 |
55~59歳 | 536万円 | 467万円 |
この数字からわかるのは,理学療法士・作業療法士が普通に働いて年収500万円を超えるのは50歳前後であることがわかります.
つまり一般的な正社員よりも10年勤務してようやく年収が500万円を超えるということになります.
理学療法士・作業療法士が年収を増やすには?
理学療法士・作業療法士が年収を増やすにはいくつか方法があります.
まずは以前もご紹介したように,訪問リハビリに転職してインセンティブで収入を増やす方法です.
これが現在のところ最も手っ取り早く年収を増やす方法だと思います.
また副業収入をプラスして年収500万円を突破するといった方法もあります.
さらに実力をつけてセミナー講師を務めるというのも1つでしょう.
そもそも訪問リハビリの年収は高い
訪問リハビリテーションの場合は入院リハビリに比べてまだまだ単価が高いといった特徴があります.
例えば入院リハの代表的な運動器疾患リハビリテーションⅠですが20分当たりの単価は1,750円なわけです.
一方で訪問リハビリテーションの場合は20分当たりの単価が3,000円前後となっており,さらにこれにサービス提供体制強化加算や短期集中リハビリテーション加算が加われば,20分当たりの単価は入院リハビリの2倍相当となるわけです.
われわれ理学療法士・作業療法士というのは時間に縛られて仕事をしておりますので,時間当たりにどれだけ稼ぐかで評価される部分があります(もちろんこれだけが全てとは考えておりません).
単純に20分間で2倍稼げば,給与も増えますよね.
実際のところ訪問リハビリテーション事業所に勤務する理学療法士の平均的な給与は地域や事業所にもよりますが年収500万円前後というところが多いようです
訪問リハビリでインセンティブ収入を増やす
通常の医療機関の給与体系というのは固定給というところがほとんどだと思います.
すなわち悪い言い方をすれば,一生懸命働こうが,ダラダラ働こうが給与が一緒ということです.
これは働き方の問題だと思いますので,私自身はダラダラ働くなんてもったいないなと思うわけですが,人によってはまじめに働いても馬鹿らしいと考える方もおられると思います.
訪問リハビリの場合は①固定制,②歩合制,③固定性+歩合制といった給与体系のところが多いです.
ポイントとしては歩合制の場合には,頑張れば頑張った分だけ給与に反映されるといったところです.
とはいっても体調不良等で働けない時のこと等を考えると固定給(高め)+歩合といったところを選択することが理想でしょう.これだけで事業所によっては1日平均5件の訪問で年収が500万を超える職場もあるようです.
完全に歩合制の場合を考えてみますと,1件当たりの歩合が4 ,000円として,1日平均5件訪問したとします.
1週間5日勤務したとすると,1か月で40万円の給与ということになります.年収500万も納得できます.
しかしながら歩合制の場合には,件数をどれだけこなせるかにかかっておりますので,まず依頼件数が少ないような規模の小さい事業所では,研修を稼ぐことは難しいでしょうね.
さらには人口密集地で,自転車で回れたりするエリアであれば,1日8件なんていうのも可能かもしれませんが,田舎で訪問先の距離が遠い場合には,物理的に件数を稼ぐことはできないわけです.このあたりの下調べが非常に重要となります.
理学療法士が年収500万円稼ぐなら訪問リハビリでインセンティブを狙うのが一番簡単なわけです.
訪問リハへの転職を考える
転職を考える場合には,転職サイトの利用がお勧めです.
転職サイトは理学療法士・作業療法士にはなじみが薄いかもしれませんが,普通の会社員ならけっこうの割合で利用されておりますし,看護師の転職でも利用率は高いのです.
登録するとキャリアアドバイザー(エージェント)があなたの代わりに希望に沿う就職先を探してくれます.
理学療法士・作業療法士の転職では理学療法士・作業療法士資格を持ったエージェントが対応してくれることが多いので,安心です.
実際に転職活動をすると感じることですが,給料や手当てのことって自分ではなかなか聞きにくいですもんね.
見学や面接のスケジュール調整をするのもけっこう大変ですが,それも全部キャリアアドバイザーにおまかせでいいわけです.
もちろん無理やり就職を斡旋されることはないし,面接を受けた後に希望にそわないのであれば断っても問題ありません.
あなたが就職するまでも,就職しても,就職してからも一切お金がかかることはありません.
無料なのですからとりあえず登録して話を聞くことをお勧めします.
本気で収入を増やしたいと考えている方には,積極的に転職サイトを利用すべきです.
今回は私が過去に利用したことのある転職サイトをいくつか紹介します.
マイナビ
マイナビは転職サイトの大手ですので知らない方はいらっしゃらないかもしれませんが,理学療法士の求人数も5000件を超えているマンモス人材バンクです.
もちろん訪問リハの求人も多くあります.
転職を考えておられるのであれば,ここは確実に押さえておきたいですね.
特にマイナビは離職率が低い就職先を多く扱っているという特徴があり,職場の雰囲気や働きやすさを重要視して転職をしたい人にはお勧めです.
東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫の求人が多いので,東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫に在住の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の方は,業界最大手のマイナビへの登録がお勧めです.
これ以外の対象地域外の方は,PTOT人材バンクが全国展開しているのでオススメです.
リハビリ職の転職・求人なら【リハのお仕事】
特にここは東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県の求人が豊富なので,関東圏で転職をお考えの方にはお勧めです.
医療・介護系に特化したレバレジーズのサービスだからこその『非公開求人』(=好条件求人)を多数保有されており,まだまだ高収入の理学療法士・作業療法士求人が多いです.
施設や病院内の人間関係や評判など,一人では知ることが難しい求人票に書かれていない情報も充実していますので,まずは気になる求人の情報を収集してみたいという方にもお勧めです.
PTOTSTワーカー
PTOTSTワーカーは業界でもトップクラスの求人数を誇っているのが特徴です.
看護師・医師などの医療関連職の転職をサポートしている医療WORKERグループですので,病院・クリニック・診療所・介護施設・リハビリ施設などの求人の形態も豊富です.
また長年各医療関連施設との人材紹介で培った信頼性から求人数がありますので,他社にはない独占求人,新設などの関係で 一般には公開されない非公開求人も多いです.
またこういった転職サイトって地方求人に対応していなかったりしますがここは地方の求人も豊富ですので地方への転職を考えられている方にもお勧めです.
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の各職種専門のアドバイザーが専任で担当してくださいますので,要望のヒアリングから入職まで トータルで転職をサポートしてくださいます.
アドバイザーは病院・クリニック・リハビリ施設などとも密接な関係なので求人票に載っていない職場関係・一緒に働く人の人柄などの現場の情報を知ることが出来ます.
年収500万円以上の求人を探しているといったポイントをエントリーシートに入力することが可能ですので要望を書き込んでおけば,あなたに合った求人情報を紹介してくださいます.
訪問リハへの転職以外に年収を増やす方法
訪問リハへの転職以外にも収入を増やす方法はあります.
副業をするのも1つです.
私のようにブログを運営するのも1つですし,畑違いの仕事にチャレンジするのも1つです.
自分がやりたいもので,生活や仕事にプラスになるものを積極的に副業としてやっていくことが重要です.
例えば毎月5万円の副業収入があれば,年収440万円でも年収が500万円を超えるわけです.
腕を磨きまくって理学療法士・作業療法士を対象にセミナー講師をするというのも1つだと思います.
ただこれは非常にハードルが高いと思います.
学会発表や研究をやりまくって名前を売るとか,研修会に行きまくって技術や知識を身につけて自分の価値を上げる必要があります.
実は今の40代・50代で高給を得ている理学療法士・作業療法士の多くがこういった方法でセミナーで稼いでいるわけです.
ただしこれだけ理学療法士・作業療法士が増えると,学会発表や研究をするにしても普通にしててもセミナー依頼が来るはずもありません.
人がやらないくらい毎年5本の論文を10年出すとか,だれにも負けないくらいのレベルでやり続ける必要があります.
ですので普通の人ではなかなか難しいですよね.
そういった意味からすると訪問リハへの転職というのが現在のところ凡人でも簡単に収入を増やす方法だと考えられます.
今回は理学療法士・作業療法士が収入を増やすための方法について考えてみました.
年収が全てだとは思いませんが,自分の将来をしっかりと考える必要がありますね.
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