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意外と知らない骨粗鬆症薬の正しい飲み方
理学療法士・作業療法士が関わるクライアントの中には骨粗鬆症薬を飲まれている方って少なくないと思います.
骨粗鬆症薬の代表といえばビスホスホネート製剤ですよね.
これって起床時に内服しないといけないとか,服薬後に横になってはいけないとかいろいろと制約があるといった話をクライアントからも良く耳にします.
理学療法士・作業療法士も骨粗鬆症薬の正しい飲み方を知っておきたいですよね.
今回は意外と知らない骨粗鬆症薬の正しい飲み方についてご紹介させていただきます.
朝食前に内服
まずは内服する時間です.
骨粗鬆症薬は食後に内服すると薬の吸収が低下して効果が落ちてしまいます.
食前に服薬しないといけない薬は他にも多くありますがビスホスホネート製剤もその1つなわけです.
骨粗鬆症薬については服薬忘れも多く,食後にまとめて飲む方も多いわけですが,朝食前に服薬する必要があるといった点には注意が必要です.
多めの水で内服
食道に薬剤が貯まると潰瘍を起こす可能性もあります.
これも他の薬にも言えることですが…
高齢者は排泄回数を少なくするため飲水量が減りがちです.
多めの水で内服する必要がある点に注意が必要です.
服用したら30分は横にならない
ビスホスホネート製剤を服薬してすぐに横になると薬剤の成分が逆流して食道へ移動してしまいます.
逆流性食道炎を引き起こすことになります.
これが服用したらしばらく座位姿勢を保たなければならない理由です.
これはクライアントも理解されていることが多いと思います.
間違った飲み方
これも骨粗鬆症薬に限った話ではありませんが,噛んだり口腔内で溶かさないといった点もポイントです.
間違った飲み方をしてしまうと口腔咽頭部に炎症を起こすこともあります.
またCa,Mgが含まれるミネラルウォーターはビスホスホネート製剤の吸収の妨げとなりますので,必ず水で服薬するといった点が重要です.
飲み忘れたら
飲み忘れた場合にはどうすればよいでしょうか?
訪問リハビリ時に飲み忘れを発見するなんていうのはあるあるですよね.
基本的には飲み忘れに気づいたらすぐ飲むということではなくて翌日の朝に内服してもらいましょう.
1週間など投与間隔が短い場合には主治医へ相談する必要がありますね.
今回は意外と知らない骨粗鬆症薬の正しい飲み方についてご紹介させていただきました.
理学療法士・作業療法士も知っておきたい知識ですね.