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2023年3月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2023年3月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
運動学×解剖学×エコー 関節機能障害を「治す!」理学療法のトリセツ
最近は理学療法士・作業療法士向けの超音波エコーに関する書籍も増えましたね.
なかでも最もわかりやすいのが工藤先生の書籍です.
この書籍は運動器疾患の特徴がエコーを用いて具体的かつ詳細に解説されております.
Web動画による解説も多く非常にわかりやすい内容となっております.
転倒予防白書2023
日本転倒予防学会による公式テキストが,内容をさらに充実させて大改訂されました.
転倒予防グッズ・システム開発の最新動向のほか,病院における転倒予防チームの活動例,転倒リスクを高める疾患と予防への対策など臨床現場ですぐに役立つ実践的な内容を加え,アップデートされております.
高齢者の医療・福祉・リハビリ・介護にかかわる理学療法士であれば転倒予防に関わる機会は非常に多く,全ての理学療法士必読の書となっております.
リハビリテーション医療のためのデータサイエンス 本当に使える「データ解析学」実践のすすめ
弘前大学の対馬先生が編集を務められた統計解析に関する書籍です.
理学療法士・作業療法士もデータサイエンスの基本能力を備える必要性が高まっていますが,理工系や教養系のデータサイエンスの教科書は多数あるものの,医療系はあまり多くありません.
この書籍はリハビリテーション医療で必要なデータサイエンスの統計解析の実践書(入門書)となっております.
幅広く記述されておりますので初学者が読むにはもってこいの内容ですね.
こだわり抜く筋力増強運動
理学療法士の三種の神器と言えば関節可動域運動,筋力増強運動,歩行練習です.
こだわり抜く関節可動域運動に次いでこだわり抜く筋力増強運動が発刊されました.
筋力増強運動をする前に押さえておくべき基礎知識に加えて,疾患別の筋力増強運動の考え方が紹介されております.
MINI LECTUREとして新しい知見が多く記述されている点もありがたいですね.
理学療法士 集中治療テキスト
日本集中治療医学会の新たな認定制度「集中治療理学療法士制度」の開始にあたり,理学療法士が集中治療に従事するための知識がまとめられた内容となっております.
集中治療領域で働く理学療法士のためのミニマムスタンダードを基に作られた本テキストは,現場で働こうとする理学療法士の卒前・卒後教育ツールとしての活用に期待でき,集中治療チーム内における他の職種に対して理学療法士の行う仕事の理解を深め,早期離床リハビリテーションをより円滑かつ効果的なものにすることができる内容となっております.
集中治療の現場で質の高い理学療法の実践を展開したい理学療法士必携の一冊となっております.
今回は2023年3月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?