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疾患別リハビリテーション料算定時間にパソコンのログイン履歴があるとまずい
医療保険における疾患別リハビリテーション料の算定には1単位20分の理学療法・作業療法の実施が必要となります.
昨今は疾患別リハビリテーション料の不正請求のニュースが多いですが,本当に理学療法士・作業療法士は1単位20分を遵守できているでしょうか?
1単位20分がきちんと遵守できているかどうかを確かめるうえで最も簡単な方法がパソコンのログイン履歴とリハビリテーション料の算定時間を比較する方法です.
今回は疾患別リハビリテーション料算定時間にパソコンのログイン履歴があるとまずいといったお話です.
電子カルテで不正がばれる
理学療法士・作業療法士の皆様は1単位20分を遵守できているでしょうか?
電子カルテの場合には簡単に不正請求が明るみになってしまいますので注意が必要です.
例えば疾患別リハビリテーション料を算定している時間にパソコンのログイン履歴が残っていたら…
これって疾患別リハビリテーション料の基準となる1単位20分を遵守できていないことが疑われてしまうわけです.
紙カルテの場合には記録をいつしたかといった履歴は残らないので問題ないわけですが,電子カルテの場合には全てログが残っておりますので,仮に疾患別リハビリテーション料を算定している時間にパソコンのログイン履歴が残っていたらこれは不正請求を行っているということになります.
記録の時間がずれることも
確かに実際に疾患別リハビリテーション料を算定した時間と記録上の時間がずれてしまうことはあるでしょう.
もしも監査でこういった指摘を受けたとしても算定時間と記録上の時間にたまたまズレがあったといった言い訳で逃れられるかもしれません.
ただこれが習慣化しているとどうでしょうか?
また多くのスタッフが算定時間の最中にログイン履歴が残っている状況であれば組織的に不正を行っているということが明るみになってしまうわけです.
1つこういった不正が出れば徹底的に調べられてしまいますので,数年間の疾患別リハビリテーション料を返還といった措置が取られてしまうこともあります.
回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟なんかだと入院料を返還ということになる可能性も考えられます.
健全な運営を
こういった単位の不正の問題ってどこにあるのでしょうか?
個人の問題でしょうか?
一番は過剰なノルマの設定でしょうね.
ノルマ設定が過剰だと結果的に不正を働く理学療法士・作業療法士が増えてしまうわけです.
電子カルテの場合には不正が慢性的に続くとかなりリスクが高いということも認識しておく必要があるでしょうね.
今回は疾患別リハビリテーション料算定時間にパソコンのログイン履歴があるとまずいといったお話でした.
理学療法士・作業療法士の皆様も電子カルテのログイン時間には注意しましょう.