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知らない理学療法士・作業療法士が多い?特養と老健の違い
理学療法士・作業療法士の皆様は特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いって説明できますか?
医療機関で勤務している理学療法士・作業療法士ってこの特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いを知らない方が多いです.
また介護保険分野で勤務している理学療法士・作業療法士の中にも正しく理解されていない方がいらっしゃいます.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いについてご紹介させていただきます.
役割と入所条件
特養
自宅での生活が難しい
中等度~重度の要介護者が対象の施設
入所基準は原則として要介護3~5
老健
病状が安定した方が機能維持・改善のためのリハビリを中心とした介護を受け在宅復帰を目指す
要介護1~5の方が対象となる
サービス内容
特養
生活をさせる介護が中心となり,食事や入浴,排せつなどの日常生活の介護や機能訓練・健康管理,そして療養上で必要な世話などが受けられる.
老健
基本的には在宅復帰を目標としており,看護・医学的な管理のもとでリハビリテーションに重点を置いた介護を受けることができる.
特養は生活支援と介護サービスがメインで,老健はリハビリ設備と医療ケアが充実といったイメージでしょうか.
費用
特養
入居一時金:無し
月額費用:8~13万円
老健
入居一時金:無し
月額費用:9~20万円
医療ケアやリハビリが充実している分,老健の方が月額費用が高額といった特徴があります.
入所期間
特養
基本的に終身利用を前提とした施設
終の棲家とも呼ばれる
老健
リハビリテーションを行いながら一時的(3~6か月)に入所する
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いについてご紹介させていただきました.
まとめると特養は要介護3以上の方が長期入所できる施設で,老健はリハビリテーションや医療ケア体制が充実しており在宅復帰を目指す施設と言えるでしょう.
どちらも公的施設ですので費用の内訳は一緒ですが老健の方がやや高いといった点も知っておくと良いでしょう.