カルテ記載は英語?ドイツ語?まだまだ混在?

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カルテ記載は英語?ドイツ語?まだまだ混在?

理学療法士・作業療法士であれば毎日記録をされると思います.

最近は電子カルテのところも増えていると思いますが,カルテ記載の際に便利なのが略語です.

先輩の理学療法士・作業療法士や医師が使っている略語にあこがれるなんて理学療法士・作業療法士もいらっしゃると思います.

しかしながらこのカルテに用いられる略語ですが英語とドイツ語が混在していることが若手理学療法士・作業療法士を困惑させている側面があります.

今回は日本では略語に英語とドイツ語が混在しているといったお話です.

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体温はBT?KT?

理学療法士・作業療法士がよく目にする略語に体温を表す

BT

KT

といった表現が挙げられます.

これって何で2種類あるのでしょうか?

一体どちらが正しいのでしょうか?

答えとしてはどちらも正しいです.

英語 BT⇒body temperature

ドイツ語 KT⇒Körpertemperatur

それぞれ上記のような略語となります.

最近はKTを目にすることはかなり少なくなっておりますが,ベテラン医師や看護師の中にはまだKTと使っている方も少なくありません.

その他にも血圧なんかも

英語 BP⇒blood pressure

ドイツ語 BD⇒Blutdruck

このように英語とドイツ語では表現が異なります.

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも英語とドイツ語が混在している用語がたくさん

上述した血圧や体温以外にもさまざまな略語が混在しております.

例えば心電図なんかもそうですね.

英語 ECG⇒Electrocardiogram

ドイツ語 EKG⇒Elektrokardiogramm

これも最近はEKGというのは目にすることが少なくなっていると思います.

ガンなんかはまだまだドイツ語表現する方の方が多いような印象もあります.

英語 C⇒Cancer,Carcinoma

ドイツ語 K⇒Krebs

LKとかMKとかいった表現が用いられることの方が多いと思いますし,「クレ」なんて表現も良く用いられますよね.

ガンにかんしては英語もドイツ語も元々は「カニ」の意味で,ギリシア語のカニを表わすカルチノウスが語源のようです.

これは乳がんでちょうどカニが手足を広げたようなかたいしこりが表面から触れるようになることを表現したのが語源とされております.

このようにまだまだ英語とドイツ語が混在している状況だと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医学では英語が標準?

しかしながらかなり前から医学の世界でも英語が標準になっている状況は変わりません.

ということは基本的には英語の略語を用いた方が間違いがないと考えた方が良いでしょう.

一方で血圧は(BP:英語)で表現して体温は(KT:ドイツ語)で表現してといったような矛盾した使い方をされる方もまだまだ少なくありません.

さらにガンのようにドイツ語の方が表現として一般的になっているものも多いです.

このあたりは非常に難しいですが,リハビリテーション部門内でもなにかしらの統一が必要な案件な気もします.

 

 

今回は日本では略語に英語とドイツ語が混在しているといったお話でした.

理学療法士・作業療法士の場合にはこういった標準的な医学用語以外にもよく理解できない理学療法士・作業療法士にしかわからないような表現が流行ってしまいがちですが,組織としてはカルテに記載する用語は標準化しておくのが間違いが無いでしょうね.

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