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理学療法・作業療法学科の退学率・留年率が高い?
理学療法士・作業療法士の養成校も増えており,それに伴って理学療法士・作業療法士の養成数も右肩上がりに増加しております.
でも理学療法士・作業療法士になろうと思って養成校に入学したものの,途中で挫折してしまったなんて学生も少なくありません.
そもそも理学療法・作業療法学科の退学率・留年率って高いのでしょうか?
今回は理学療法・作業療法学科の退学率・留年率について考えてみたいと思います.
理学療法・作業療法学科の退学率・留年率は高い?
理学療法・作業療法学科の退学率・留年率は学校によってもさまざまですので,一律に高いとか低いといった結論を導き出すのは難しいわけですが,理学療法士・作業療法士の退学率・留年率ってどれぐらいなのでしょうか?
私の知っている複数の養成校の情報によると,養成校によって多少の差はあれど1~2割程度は留年か退学する学生が存在します.
学年や養成校によっては3割といったケースもよくあります.
入学者が40人いても卒業するのは30人なんてパターンも珍しくありません.
3年制と4年制の養成校では3年制の養成校の退学率・留年率が高いのも特徴的です.
3年制の専門学校では3年で卒業を目指すことになりますので,けっこうカリキュラムが詰め込まれていて余裕が無いといった状況が3年制の養成校における退学率・留年率が高い原因でしょう.
養成校へ入学する際には国家試験の合格率を確認することが多いと思いますが,実は養成校ごとの国家試験合格率というのはあくまで受験者が合格した割合にすぎません.
受験にたどり着いていない学生もけっこう多いわけです.
そのため国家試験合格率というのは案外あてになりません.
理学療法・作業療法学科の退学率・留年率が高い理由は?
ではなぜ理学療法・作業療法学科の退学率・留年率が高いのでしょうか?
1つは勉強についていけないといった学生が多いのが理由としてあげられるでしょう.
特に最近は偏差値が30台の学生も多いので,30台の学生にとっては勉強についていくのが大変だったりします.
3年制の養成校となると試験の数も多いですし,1年生の段階でドロップアウトしてしまう学生も多いわけです.
また養成校でのテストにうまくパスしたとしても実習で落とされるといったケースも少なくありません.
最近は実習も比較的楽になってきておりますが,実習に出て初めて自分にはこの仕事は合わないと感じて退学してしまう学生も少なくありません.
実習だと学校のテスト以外にも求められるものも増えますし,コミュニケーションが上手く取れなくて実習で落とされるなんてケースもありますね.
今回は理学療法・作業療法学科の退学率・留年率について考えてみました.
学力低下がさけばれる中で偏差値30台の学生を国家試験レベルまで持っていくのは養成校の教員にとっても非常に大変なことだと思います.
留年率や退学率が上がるのもやむを得ませんよね.