理学療法士・作業療法士の皆様はマッスルメモリーってご存じですか?

運動療法・物理療法
スポンサーリンク
スポンサーリンク

理学療法士・作業療法士の皆様はマッスルメモリーってご存じですか?

筋力トレーニングに関連する話題の中で近年注目されているのがマッスルメモリーという概念です.

読んで字のごとく筋肉の記憶ですが,このマッスルメモリーって何を意味するのでしょうか?

今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたいマッスルメモリーに関する論文をご紹介させていただきます.

boy standing near dock

 

 

 

 

 

「マッスルメモリー」とは?

マッスルメモリーというのは筋肉をトレーニングで肥大させておけば,数年休んでトレーニングを再開したときでも,筋肥大が早く起こるというものです.

実はこのマッスルメモリーは筋線維の再生にも深く関連していると言われております.

筋線維には「筋サテライト細胞」という幹細胞が存在します.

筋サテライト細胞は筋力トレーニングによって活性化し,増殖します.

この筋線維の種である「筋サテライト細胞」が増殖することで,新たな筋線維の核を作ったり,筋線維を増やしたりしていきます.

筋線維の「核」自体は,1度増えると基本的に減ることはありません.

そのため一度十分なトレーニングをして筋線維の核をたくさん増やしておけば,10年先もこの筋線維の核が残っていて筋力トレーニングの再開時に筋が肥大しやすいというわけです.

 

 

 

 

 

 

 

若い時に筋力トレーニングを行った方がよい?

このマッスルメモリーのメカニズムを考えると若い時に筋力トレーニングを行っておく方が良いのでしょうか?

何十年たっても筋肉が成長しやすい状態にするには,若いうちから筋線維の核を増やして,マッスルメモリーを蓄積させておく必要があります.

そのため若い時こそ筋力トレーニングをして筋肉の中の核を増やしておくのがよいと言えます.

また競技を行っていて,怪我をしてトレーニングを中止しないといけないという場合でも,トレーニング休止期間中は筋は委縮するもののマッスルメモリーが働いているので,競技復帰後は比較的早く元のレベルにまで筋肉を戻すことができます.

若い頃にトレーニングを行っておけば,将来的なサルコペニアにも備えることができるということになります.

 

 

 

 

 

 

どのくらいトレーニングすればマッスルメモリーが定着するのか?

ではどれくらいの期間トレーニングを継続するとマッスルメモリーが定着するのかが疑問になります.

一般的には最低2カ月以上,一般的には1年間,トレーニングを継続することが重要であるといわれております.

またそもそも身体の細胞は約3カ月かけて入れ替わるとされていることから,3カ月以上トレーニングを継続する必要があるといった意見もあります.

 

 

 

 

 

 

どのくらいマッスルメモリーは残る?

こちらも十分には解明されていないが,マッスルメモリーは10〜15年ほどは安定して有効なのではないかと考えられています.ただしこの期間が経過したら直ちにマッスルメモリーが無くなるわけでもないようです.

安定期間を経過したマッスルメモリーは,100%から徐々に記憶力が衰退していくと考えられております.

 

 

今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたいマッスルメモリーについてご紹介させていただきます.

これは理学療法士・作業療法士が若年者・中年者に向けて将来的なサルコペニアに備えてトレーニング指導を行う上で重要な情報になりそうですね.

タイトルとURLをコピーしました