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理学療法士・作業療法士がクライアントから好意を持たれたら
理学療法士・作業療法士はリハビリテーションを通して一定の時間をクライアントとマンツーマンで関わることが多い職種です.
そのため医師や看護師といった他の医療従事者と比べてクライアントとの信頼関係を構築しやすいといった特徴があります.
一方で場合によってはクライアントから好意を持たれたり,連絡先を渡されたりすることもあるでしょう.
こういった場合ってけっこう困りますよね?
クライアントとの信頼関係を保ったままうまくかわすにはどうすればよいのでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士がクライアントから好意をもたれた際にどうすればよいのかについて考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士はクライアントから好意を持たれやすい?
理学療法士・作業療法士はクライアントとマンツーマンで一定の時間関わることが多いので,クライアントから好意を持たれやすいといった特徴があります.
特に理学療法士・作業療法士はクライアントとの信頼関係を大切にする方がほとんどだと思います.
理学療法士・作業療法士がリハビリテーションを円滑に進めるためにも,クライアントとの信頼関係を意識し,良い印象を与える接し方をします.
ときには優しい言葉をかけたり,クライアントに対して興味を示したりしているうちに,場合によっては誤解され,好意として受け止められることがあります.
また理学療法士・作業療法士の場合にはリハビリ中にクライアントとの距離が近くなることが多いでしょう.
関節可動域運動の際にはクライアントにかなり接触することになりますし,歩行練習の際にも身体を接触させて体練習を行うことが多いです.
常にスキンシップをとっているような状況にあり,身体的な距離が近いことをきっかけとして意識されやすい環境にあるのも好意を持たれる理由のひとつに挙げられます.
クライアントに好意を持たれた場合の対処方法
理学療法士・作業療法士がリハビリ中にクライアントから好意を伝えられたり,連絡先を渡されたりした場合はどうすれば良いのでしょうか?
連絡先を伝えられたら?
もしクライアントから連絡先を渡された場合には,自分から連絡をしないことが重要です.
個人的な連絡を取り合ってしまうと,親密度がより深まってしまったり,相手に過度な期待を持たせてしまったりすることにもなりかねません.
一番良く行われる方法としてはクライアントと直接連絡を取り合うことは,病院の方針で禁止されているなどといった旨を相手に直接伝えるようにしましょう.
もちろん自身の連絡先を教えるのもNGです.
プライベートな質問には答えない
クライアントから好意を持たれている場合にはリハビリ中などにプライベートな質問を受けることが多くなります.
理学療法士・作業療法士もクライアントとの信頼関係を維持するために,プライベートな質問に回答せざるを得ないこともあると思います.
しかしながら回答したくない質問に対しては,返答を濁しておくことも重要です.
趣味とか出身地などの差支えない話は仕方ないとしても,好みのタイプや過去の交際人数など,恋愛に直結するような質問には答えない方が無難です.
笑ってごまかすくらいが良いですね.
既婚者であることや付き合っている人がいることを伝える
既婚者や付き合っている人がいる場合は,その旨をさりげなく会話にだすとよいでしょうね.
パートナーが既にいることを察してもらえれば,これ以上距離を縮められることを回避できます.
パートナーがいなくてもパートナーがいると伝えるのも一つの方法だと思います.
今回は理学療法士・作業療法士がクライアントから好意をもたれた際にどうすればよいのかについて考えてみました.
クライアントから好印象を持っていただけるのは嬉しいことですが,変に好意を持たれて仕事がしづらくなるのはきついですよね.
理学療法士・作業療法士もうまくかわす技術を身につける必要がありますね.