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職場管理者の無知で理学療法士が履修情報を更新できなくなる?
先日から日本理学療法士協会から新生涯学習システムに関する説明会が行われ,新生涯学習制度に関する話題が盛り上がっております.説明会が行われました.
今回は新生涯学習制度では職場管理者の無知で理学療法士が履修情報を更新できなくなる可能性があるといったお話です.
理学療法士の皆様はマイページの会員情報の中に勤務先の情報があるのをご存じですか?
この勤務先の情報の中に施設代表者といった欄があります.
施設で1通の郵送物などは,基本的には協会からの郵送物はこの施設代表者宛に発送されることとなっております.
また最近では施設長を対象としての調査もけっこうな頻度で行われておりますね.
これまではこの施設代表者というのはあまり意味を持たなかったのですが,新生涯学習制度では履修情報の更新にこの施設代表者が重要な役割を担います.
施設代表者が変更になる場合には注意が必要
代表者変更は代表者がしないといけないので,これはややこしいですね.
例えば代表者が変更になった際には円滑にこのマイページ上での代表者変更が行われないと,所属している理学療法士の履修登録がうまく行えないといった事態が起こることが予測されます.
特に法人内の移動で施設代表者が年度ごとに変更になるなんてケースもありますので,これはけっこう大変ですね.
また例えば施設代表者が退職した場合には,マイページの代表者情報が円滑に更新されないと,所属している理学療法士の履修登録がうまく行えないといった事態が起こり得るでしょう.
施設代表者が日本理学療法士協会の生涯学習制度に疎い方だと,施設代表者の無知のために,その施設に所属する理学療法士が皆登録理学療法士になれないなんてことも起こる可能性があります.
施設代表者こそ新生涯学習制度を十分に理解すべき
おそらく施設代表者の場合には,経験年数が10年以上の方がほとんどだと思われますので,あまり登録理学療法士制度を調べることなく登録理学療法士資格を取得できる方がほとんどだと思います.
そのため登録理学療法士の取得要件や前期研修における自施設での研修の必要性を知らないままの方も少なくないと思います.
しかしながら新生涯学習制度においては所属している理学療法士の履修情報を施設代表者が操作する必要があります.
これって責任重大です.
制度を十分に理解していないと誤った履修登録をしてしまう可能性もありますし,施設代表者の無知のせいで所属している理学療法士が登録理学療法士になれないなんてことも出てくるかもしれません.
施設代表者に嫌われていると履修登録をしてもらえない
まだまだ施設代表者の中には登録理学療法士はおろか認定理学療法士・専門理学療法士資格について良く思っていない方もいらっしゃいます.
経験がすべてだなんてベテラン理学療法士は少なくありません.
自分が取得していない資格を部下が取得することに関してよく思わない施設代表者の理学療法士も残念ながらいたりするのではないかと思います.
そういった場合には履修登録のハードルが非常に高くなる可能性があります.
また場合によっては施設代表者に嫌われているために,登録理学療法士になれないなんてことも出てきそうですね.
こんなの確実にパワハラ案件ですけどね…
施設によってはこんなこともありそうです.
今回は新生涯学習制度では職場管理者の無知で理学療法士が履修情報を更新できなくなる可能性があるといったお話でした.
施設代表者の理学療法士こそ新生涯学習制度について十分に学習し,所属している理学療法士の足かせとならないように注意したいですね.