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理学療法士・作業療法士がクライアントに「イラッ」とした時の対処方法
理学療法士・作業療法士だって人間です.
時にはクライアントに対して「イラッ」とすることもあるとおもいます.
「イラッ」とする事は,人間として当然の感情なので決して悪いことではありませんが,いつまでも引きずってしまうのはよくありません.
今回は理学療法士・作業療法士がクライアントに「イラッ」とした時の対処方法について考えてみたいと思います.
絶対に対峙しない
クライアントに対して「イラッ」ときた時でも絶対に対峙しないようにしましょう.
言い争うだけ時間と体力の無駄です.
クライアントの要求がどんなに理不尽な場合でも,「でも」「だって」「ですから」といった言葉を使用するのは避けた方が良いで症.
ついイラッとしてしまうと「でも」「だって」「ですから」という言葉が出てしまいますが,そういった言葉が出ないように注意が必要です.
トラブルが大きくならないように,クライアントの怒りが静まるのをおとなしく待っておいた方が体力や時間を浪費しなくて済み増す.
どんなに理不尽な要求であってもクライアントにとってはそれが正論なのです.
共感的姿勢で早く話を終わらせる
クライアントに対して「イラッ」ときた時は,共感的姿勢で早く話を終わらせることも重要です.
とにかく共感しましょう.
否定してしまうと結果として話が長くなってしまって,理学療法士・作業療法士の「イライラ」がどんどん溜まっていくばかりです.
とにかく共感的姿勢で話を収束させてしまいましょう.
自分のやるべきことが詰まっていても,まずは目の前のクライアントの話を集中して聴いて,なるべく早く話が終えられるように話を持っていきましょう.
慌てている姿勢を出したり,聞く耳を持たないと患者さんはさらに炎上していきます.
時間が無い時こそ傾聴です.
傾聴した方が結果として早くことが収まるものです.
必要最低限のことしか話さない
クライアントに対して「イラッ」ときた時には,必要最低限のことしか話さないようにするのもポイントです.
理学療法士・作業療法士が必要以上のことを話してしまうとイライラする原因になります.
必要最低限のことしか話さなければイライラも抑えられます.
イラッと感じるクライアントとは,当たり前ですが退院するまでズッと関わらなければなりません.
イラッとする場をしのげても次の日もその次の日も会わなければなりません.
その度にイライラしていては理学療法士・作業療法士側の身が持ちません.
自分のメンタルをコントロールする為にもストレスを感じるクライアントとは,必要最低限の話だけをするように心掛けましょう.
スタッフ間で起きた事を共有する
クライアントに対して「イラッ」としてしまった場合には,理学療法士・作業療法士間で起きた事象を共有することも重要です.
イライラしたらとにかくクライアントの元から離れて他の理学療法士・作業療法士の居る部屋に戻り起きた出来事をブチまけましょう.
意外とストレス発散になりますよ.
クライアントにイライラをぶつけても更に炎上するだけです.
かと言って自分の中に溜め込んでもイライラは解消しません.
なのでスタッフルームに戻って他の理学療法士・作業療法士に起きた事象をぶちまけるとよいでしょう.
言葉にして発するだけでイライラが解消出来たりします.
あまりに理不尽な案件であれば,上司に相談し対応策を考えたり,主治医に報告することもトラブルを回避する方策となるでしょう.
とにかく何か起きたら自分1人で対応・対処しないことが大切です.
複数人で対応することを心掛けてみましょう.
今回は理学療法士・作業療法士がクライアントに「イラッ」とした時の対処方法について考えてみました.
理学療法士・作業療法士も医療従事者である前に1人の人間です.
感情もありますし,クライアントの奴隷ではありません.
「イラッ」と感じるのは、当たり前の感情です.
その「イラッ」とどう向き合って行くかが理学療法士・作業療法士にとって重要になるでしょうね.