脳血管疾患リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料が同一になる?

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脳血管疾患リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料が同一になる?

2021年12月10日の中医協総会の中で脳血管疾患リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料に関して指摘がなされました.

ご存じのとおり,脳血管疾患等リハビリテーション料は疾患別リハビリテーション料の中では最も高い点数が設定されているわけですが,廃用症候群リハビリテーション料との格差が指摘されたわけです.

今回は脳血管疾患リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料が同一になる可能性があるといったお話です.

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2021年12月10日の中医協総会によると

10日中医協総会で次期診療報酬改定に向けた会合で「脳血管疾患等リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料で施設基準は同じにも関わらず,脳血管疾患の点数が廃用症候群に比べ高い」と支払い側が問題視しております.

施設基準(Ⅰ)を例にとると,どちらも「専任の常勤医師2人以上,専従の常勤理学療法士5人以上」等と定めているのに対し,脳血管疾患では「245点」,廃用症候群では「180点」と差があります.

支払い側である松本真人氏(健康保険組合連合会理事)は「同じ人員配置であれば,点数は低い方に揃えて適正化すべき」と述べております.

施設基準が同一だからといった理由はどうかと個人的には思いますけどね…

 

 

 

 

 

 

 

 

反論意見も

これに対し診療側である城守国斗氏(日本医師会常任理事)が反論されております.

配置基準だけでなく,対象疾患の特性を踏まえて点数を設定しており,配置が同じだからというだけの単純な理由で見直すという意見には反対です.

標準的な算定日数の見直しについても,必要なリハビリを行うのが最も重要だと考えます.

いずれにしても,各リハビリの状況やエビデンスを踏まえて,現場に大きな影響を与えないようにしながら検討するということであろうと思うと述べております.

この反論意見はごもっともですね.

 

 

 

 

 

 

 

 

脳血管と廃用が同じリハビリテーション料ってどうなの?

廃用と脳血管のリハビリ点数を揃えるってことは,廃用と脳血管のリハビリが同じようなものになる可能性がありませんかね?

廃用と脳血管を施設基準や人員配置が同じという理由だけで点数まで一緒にされたらたまったもんじゃないですよね.

もちろん個人差はありますが,脳血管疾患のリハビリテーションの必要性というのは非常に大きいですし,急性期から回復期にかけて十分なリハビリテーションの量を提供することの科学的根拠も明確です.

 

 

 

 

 

 

 

 

低い方に合わせる?

廃用より脳血管が高いという話になってますが,これって後から廃用症候群リハビリテーション料ができて,それに対して低い点数をつけたといった経緯があると思います.

それをいまさら低い方に合わせるという議論はどうでしょうか?

そもそも高い方で揃えて欲しいですけどね.

低い方に合わせるってかなり厳しいです.

緊縮財政を考えるといたしかたのないところなのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

疾患でリハビリテーション料を設定することそのものに無理がある

元来,疾患別リハビリテーション料のくくり自体に無理があるのも実際です.

神経症状のない脳梗塞症例に対してお話しながら20分エアロバイクをこいでもらっても245点,長下肢装具を使って汗水たらして歩行練習を行っても245点なわけですからね.

もちろん積極的なリハビリテーションが必要な廃用症候群もいたりします.

軽度の脳血管患者と重度の廃用や運動器がこの差だときついですよね.

やはり疾患別だけで分けることに限界が来ているのではないでしょうか?

 

今回は脳血管疾患リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料が同一になる可能性があるといったお話でした.

脳血管疾患リハビリテーション料が180点まで引き下げられれば,経営的には大きな痛手になるでしょう.

大きく減収という施設が増えるでしょうね.

2022年度の診療報酬改定の情報からから目が離せませんね.

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