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理学療法士・作業療法士が慢性期(生活期)の医療機関で働くメリットは?
理学療法士・作業療法士が医療機関で働く場合には,勤務先にも急性期・回復期・慢性期(生活期)・クリニックなどさまざまな勤務先があります.
若い理学療法士・作業療法士の中で昔から人気があるのが急性期・回復期です.
求人数も多いですし,最近は募集に対する倍率が10倍を超える施設も少なくありません.
一方で慢性期(生活期)の医療機関はというと昔から人気が無いのも事実です.
今回は理学療法士・作業療法士が慢性期(生活期)の医療機関で働くメリットについて考えてみたいと思います.
そもそも慢性期とは?
慢性期というのは急性期治療を完了した,あるいは在宅療養中に状態が悪化したクライアントに対して,継続的な治療とリハビリテーションを実施することで在宅復帰を目指すものと定義されております.
病床区分でいうと療養型病床なんかがイメージ的には慢性期(生活期)になると思いますが,慢性期(生活期)であっても在宅復帰を目指すといった定義になっている点がポイントです.
日本の場合,終の棲家になってしまっている場合も少なくありませんので,療養型病床から積極的に在宅復帰を目指している医療機関は残念ながら少ないのが現状です…
理学療法士・作業療法士が慢性期(生活期)の医療機関で働くメリットは?
クライアントとじっくり関われる
理学療法士・作業療法士が慢性期(生活期)の医療機関で働くメリットとしては,クライアントの入院期間が長期で入れ替わりが少ないので一人のクライアントと関係構築ができ,じっくりとかかわることができるといった点が挙げられます.
急性期なんかだと2週間ごとにクライアントが入れ替わりますので,クライアントとようやく信頼関係が構築できたといったタイミングでクライアントが転院なんてことも多いと思います.
慢性期(生活期)の医療機関というのは基本的に在院期間が長期に及ぶので長い期間じっくりと関わることができるというのは大きなメリットでしょうね.
数年間入院しているといったクライアントも珍しくありません.
間接業務が少ない
またクライアントの入院期間が長期で入れ替わりが少ないので,間接業務も比較的少ないです.
例えば急性期医療機関なんかだと毎日のようにリハビリテーション実施計画書を作成したり,リハビリテーション情報提供書を作成したりといった書類作成業務が非常に多いわけですが,慢性期(生活期)の医療機関の場合には,クライアントの入れ替わりが少ないので,作成する書類も少なくて済むわけです.
作成書類が少なければその分,クライアントと密に関わる時間を確保することができます.
ワークライフバランスを保ちやすい
慢性期(生活期)の医療機関に入院しているクライアントというのは基本的に病状が安定していることが多いです.
そのため急変が少なく,新規入院というのも多くありません.
したがって新患対応に追われることも少なく,仕事が予定通りに進むことがほとんどです.
ワークライフバランスを保ちたい主婦層にもありがたい職場だといえるとおもいます.
職場の人員配置にもよりますが,計画的に仕事が進む場合が多く,定時帰宅しやすい職場だと言えると思います.
勉強会を強制されない場合が多い
急性期や回復期に比較すると先輩理学療法士・作業療法士も落ち着いていることが多いですね.
特に急性期の理学療法士・作業療法士って一生懸命自己研鑽している方が多いのでなんとなくガツガツしている理学療法士・作業療法士が多いです.
そのため若手理学療法士・作業療法士に勉強会を強制したりなんていうことも少ないので,自分のペースでゆっくり働けます.
教育体制はあまり整っていないところが多いかもしれませんが,勉強を強制されないというのは人によってはありがたい環境かもしれませんね.
スタッフ数もあまり多くない
最近は大手の回復期リハビリテーション病院ではリハビリテーション部門のスタッフ数が100名を超える施設も少なくありません.
多くのスタッフとかかわるのが苦手という理学療法士・作業療法士にとっては少人数というのは働きやすい職場かもしれませんね.
転職サイト利用の勧め
今回は理学療法士・作業療法士が慢性期(生活期)の医療機関で働くメリットについて考えてみました.
上述したように慢性期(生活期)の医療機関における理学療法士・作業療法士の数というのはあまり多くはありません.
そのため求人数も少なく希少な部分もあります.
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