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理学療法士・作業療法士も知っておきたい話し言葉と書き言葉
理学療法士・作業療法士も仕事の中でさまざまな文書を作成する機会があります.
クライアントの情報提供書なんかはその代表ですが,企画書なんかを作成する場合もありますし,理学療法士・作業療法士によっては論文執筆に取り組まれる方もいらっしゃると思います.
正式な文書を作成する際に問題となることが多いのが話し言葉を使用してしまうケースです.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい話し言葉と書き言葉について解説させていただきます.
話し言葉,書き言葉とは?
話し言葉というのは会話する際に使用する言葉を指します.
一方で書き言葉というのは文章に使用する言葉を指します.
理学療法士・作業療法士も公的な文章では話し言葉を避け書き言葉を使うことが重要となります.
正式な文章の中に話し言葉を混在させてしまうと,文章が稚拙になったり冗長になってしまいます.
話し言葉から書き言葉への言い換えの例
いろんな⇒いろいろな
「いろんな」が話し言葉で,「いろいろな」が書き言葉なのですね.
「いろいろな」という表現自体あまり使用しませんかね?
「さまざまな」なんて表現が用いられることが多いでしょうか?
~から⇒~ので
理由を表現する場合に使用する「~から」ですが,これは話し言葉なのですね.
そのため「~ので」が正しい使い方となります.
~けど⇒~けれど
逆説を表現する場合に使用する「~けど」ですが,これは話し言葉なのですね.
「~けれど」が正しい使い方となります.
~けど⇒~だが
逆説を表現する場合に使用する「~けど」ですが,これは話し言葉なのですね.
「~けれど」といった表現のほかにも「~だが」といった表現も書き言葉としては適当ですね.
~してる⇒~している
これはけっこうやりがちですね.
「い」が抜けてしまっておりますが,最近はワードのスペルチェック機能にひっかかるので誤りだと気づくことができることが多いですけどね.
じゃあ⇒では
話を展開する際に用いる「じゃあ」ですが,これは話し言葉でNGですね.
正しくは「では」といった表現を用いることになります.
~じゃない⇒~ではない
これもやりがちですが,書き言葉としては「~ではない」が適切です.
それから⇒また
話をつなげて展開する場合に用いられる,「それから」といった表現ですが,書き言葉として使用するのはNGです.
なんとなく私も使用しておりましたが,書き言葉としては「また」と表現するのが正しいようです.
でも⇒しかし
逆説を表現する接続詞ですが,話し言葉としては「でも」,書き言葉としては「しかし」ですね.
話し言葉として「しかし」と使用するとかなり堅い感じがしますし,書き言葉として「でも」と使用するとなんとなくくだけすぎた感じがしますね.
~みたい⇒~のよう
「~みたい」というのも使用してもよさそうですが話し言葉なのですね.
正しくは「~のよう」といった表現を用いることになります.
やっぱり⇒やはり
理学療法士・作業療法士が話し言葉として講演などで「やっぱり」という表現を用いることは多いと思いますが,書き言葉として「やっぱり」を用いるのは誤りですね.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい話し言葉と書き言葉について解説させていただきました.
皆様も正式な文書には話し言葉を使用しないように注意してください.
私のブログも話し言葉がけっこう混じっていると思いますが,私的なブログですのでご容赦ください.