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理学療法士・作業療法士も知っておきたい財形貯蓄
理学療法士・作業療法士も何かしらの形で貯蓄をされている方は多いと思います.
収入はあるのになかなかお金が貯まらないなんて悩みを持たれる理学療法士・作業療法士も多いと思います.
貯蓄の方法の一つとして財形貯蓄が挙げられます.
しかしながら財形貯蓄って名前は聞いたことあるけど,具体的にどういった仕組みなのかよくわからない理学療法士・作業療法士も多いのではないでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい財形貯蓄に関してご紹介させていただきます.
財形貯蓄って?財形貯蓄は税金が課せられない
財形貯蓄というのは職場の福利厚生の一環で,正式名称を「勤労者財産形成貯蓄制度」とよびます.
財形貯蓄を利用すると,利子や利益に税金が課せられることがありません.
通常の預貯金や金融商品での資産形成では,利子や利益に対して20.315%の税金が課せられます.
今は超低金利時代ですので,預貯金の利子は元々少なく,かといってリスクを背負って金融商品を購入しても20.315%の税金も乗っかってくるのでなかなかお金を増やしにくいわけです.
その点,財形貯蓄は利子や利益に税金がかかりませんので,その分お金が増えていきます.
理学療法士・作業療法士にとってもお得な制度というわけです.
財形貯蓄というのは,職場を通じて積立貯蓄をしていることになりますが,本人名義で金融機関に貯蓄していることになりますので,万が一勤務先が倒産してしまっても貯蓄がなくなることはありません.
利用できるのは“雇用されている”人だけ
最近は個人事業主として起業される理学療法士・作業療法士も多いですよね.
ただ財形貯蓄は職場を通じて積立による資産形成を行う制度ですので,個人事業主として働く理学療法士・作業療法士は財形貯蓄が利用できません.
ちなみに契約社員やパートとして働く理学療法士・作業療法士の場合には,継続して雇用期間が見込まれる場合,積立期間など一定の条件を満たせば加入することが可能です.
給料から天引きされるので貯蓄が苦手な理学療法士・作業療法士向き
財形貯蓄のもう一つのメリットは掛け金が毎月のお給料や夏・冬のボーナスから自動的に天引きされることです.
財形貯蓄分をはじめから無かったものとして生活すればストレスなくお金を貯めることができます.
また引き出すときも手続きが必要で一手間かかるので,一定の抑止力になるかもしれません.
財形貯蓄にはいくつか種類があります.
ここからは理学療法士・作業療法士も知っておきたい財形貯蓄の種類についてご紹介させていただきます.
一般財形貯蓄
一般財形貯蓄の使用目的は自由です.
加入年齢に制限もありません.
旅行やお買い物に使ったり,結婚・出産といったライフイベントにも使えたりとあらゆる出費に対応できます.
ただし残念ながら利子に対する税金優遇はありません.
原則3年以上の積立を行うことになっておりますが,1年経過すれば自由に引き出すことが可能です.
シンプルに貯蓄が苦手で給料から天引きしてもらいたいという理学療法士・作業療法士におすすめの制度です.
財形年金貯蓄
財形年金貯蓄の使用目的は年金です.
60歳以降に受け取り年金の補助として利用できます.
財形年金貯蓄と後述の財形住宅貯蓄の合計で,貯蓄残高550万円までは利子や利益に対する税金が課せられません.
年金以外の目的で引き出した場合は課税されてしまうので注意が必要です.
ただし災害・病気・寡婦(寡夫)になったなどのやむを得ない理由での引き出しは非課税になる場合もあります.
積立期間は5年以上で利用できるのは55歳未満の方のみです.
国民年金・厚生年金に加えて財形年金もあればかなり老後の生活の支えになりますよね.
ちなみに年金準備に関しては,財形年金貯蓄の他にiDeCoもあります.
iDeCoは利子・利益のみならず掛け金まで所得控除できますので,節税面でさらに有利です.
iDeCoとセットで聞くことが多いつみたてNISAは,非課税で掛け金の引き出しが自由,投資信託による積極的な資産運用ができます.
これらは全て併用することもできますので,理学療法士・作業療法士の皆様の自分の考えにあったもののみを選ぶことも可能です.
途中解約の可能性や手数料,投資によるリスクなどを比較しながら自分なりの年金準備を考えてみましょう.
財形住宅貯蓄
財形住宅貯蓄の使用目的はマイホームのための資金です.
一定の要件を満たしたマイホームの建設・購入・リフォームに利用できます.
財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄の合計で貯蓄残高550万円まで利子や利益に対する税金が課せられません.
財形年金貯蓄と同様に積立期間は5年以上で利用できるのは55歳未満の方のみとなりますが,同様にやむを得ない理由での引き出しは非課税になる場合があります.
積立期間が5年に満たなくても良い物件が見つかり購入したい場合には非課税での引き出しが可能です.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい財形貯蓄に関してご紹介させていただきました.
よく耳にするものの詳細が知られていない財形貯蓄に関してご紹介させていただきました.
貯蓄が苦手な理学療法士・作業療法士にはもってこいの制度ですね.
理学療法士・作業療法士の皆様もうまく利用して貯蓄を増やしたいですね.