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主婦理学療法士・作業療法士だけ土日祝日勤務免除って不公平?
最近は理学療法士・作業療法士の勤務する病院・施設でも365日体制の施設が増えてきましたね.
正直言って土日は休みたいといった思いを持った理学療法士・作業療法士も少なくないのではないでしょうか?
また主婦層にとっては保育園や幼稚園といった子供の預け先を考えると土日勤務は難しいといった方もいらっしゃると思います.
そのため病院や施設によっては,子育て期の女性理学療法士・作業療法士だけは土日祝日勤務が免除されるといったところもあるようです.
建前としては皆で協力して助け合いながらというのはわからなくはありませんが,ただ本音としては同じ給与体系でこれって不公平だと感じる理学療法士・作業療法士も多いのではないでしょうか?
今回は主婦理学療法士・作業療法士だけ土日祝日勤務免除って不公平ではないかといったお話です.
土日祝日勤務が困難な理学療法士・作業療法士への対応
土日祝日勤務が困難な理学療法士・作業療法士への対応というのは施設によってさまざまだと思います.
まずは土日祝日勤務が困難な理由を眼じさせるというところが多いと思います.
例えば育児や介護のためとかそんなのが多いでしょうか?
理由が不明な場合もあれば,子供が小さいうちはといった考えの方もいらっしゃると思います.
また給与・待遇面での差をつける場合もあれば,待遇面で全く差の無い職場もあるでしょう.
土日祝日勤務免除は不公平?
土日祝日が休みだから今の職場に勤務しているといった理学療法士・作業療法士も少なくないと思います.
そのため土日祝日勤務に関して条件が変更になる場合には,労働契約書を変更する必要もあります.
当然ながら土日祝日勤務に手当てを設ける場合にも,契約書の変更が必要となります.
土日祝日勤務免除は不公平であるといった考えから,土日祝日勤務者にわずかながらでも手当を付ければ,職員の納得が得られるということも多いでしょう.
しかしながら手当といっても500円とかそういった手当の場合も多いですし,現実的には手当を設けること自体がなかなか難しいといった職場も多いようです.
ただ考えてみると回復期リハビリテーション病院なんかは,土日祝日勤務のおかげで入院料の高い基準をクリアできるわけですので,何らかの手当てが支払われてもおかしくはないと思います.
このあたりは管理者がいかに経営者を納得させられるかどうかだと思います.
雇用形態を変える
また土日祝日勤務を免除する場合には,雇用形態を変えるといった職場も存在します.
正職員(総合職),正職員(一般職)で分けて待遇面で差をつけるなどといった方法です.
公休の数は同じなのに・・・
一方で土日祝日勤務が免除されている理学療法士・作業療法士の立場からすれば,同じ日数,同じ時間勤務しているのに差を付けられるのは嫌だと感じる方もいらっしゃると思います.
手当をつけることが逆に不公平感を生む場合もあるわけですね.
同一労働同一賃金の原則から考えると,土日祝日だから手当がつくというのも問題があるのかもしれません.
正解はないのが実際
職場によっても事情が異なると思いますので,給与・待遇に差をつけるのも正解ですし,つけないのも正解でしょう.
土日祝日勤務の免除に関しても,理由があれば認めるも正解ですし,認めないも正解だと思います.
結局はどのような職場にしたいかによってどのようなルールを作るかが変わってくることですね.
子育てに理解を示すのであれば子供が小さいうちはある程度認めて,そのような時期が過ぎたら頑張って勤務してくださいねといったルール作りもありだと思います.
ただし子育ては認めてその他はなぜ認めないかそれは不公平だといった意見もあるでしょう.
いずれにしても職場の人たちが納得できるやり方をみんなで考えるという過程が必要でしょうね.
手当がつけば少しはコンセンサスが得られるかもしれませんが,経営陣を納得させるだけのデータを提示するのが管理者の腕の見せ所ですね.
いずれにせよ全員が納得できるやり方は存在しないと思いますが,それでも大多数の理解が得られるルールで運用ができれば良いと思います.
今回は主婦理学療法士・作業療法士だけ土日祝日勤務免除って不公平ではないかといったお話でした.
いずれにしても所属スタッフ間でしっかりと話し合ってスタッフのコンセンサスを得なければ,トップダウンでの方法論では不平不満が出るのは必至でしょうね.