大腿筋膜張筋はなぜここまで理学療法士に嫌われるのか?

運動療法・物理療法
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大腿筋膜張筋はなぜここまで理学療法士に嫌われるのか?

大腿筋膜張筋って理学療法士に嫌われているのかと思うくらいディスられることが多いですよね?

「大腿筋膜張筋の過緊張が…」とか,「大腿筋膜張筋が硬くて…」とか理学療法士が大腿筋膜張筋というワードを口にすることって非常に多いですよね.

でも大腿筋膜張筋はなぜここまで理学療法士に嫌われるのでしょうか?

今回は大腿筋膜張筋はなぜここまで理学療法士に嫌われるのかについて考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 

大腿筋膜張筋の過緊張

臨床実習生のレポートを見ていると必ず出てくるのが大腿筋膜張筋の過緊張といった表現です.

何か困ったらとりあえず大腿筋膜張筋のせいにしておけばみたいな風潮があります.

困ったら「コロナ禍で…」なんて言い訳するのと同じですね.

確かに単関節筋である股関節周囲筋の機能低下によって二関節筋である大腿筋膜張筋が過活動を引き起こすといったケースは少なくありません.

またこの大腿筋膜張筋の過活動が二次的な疼痛を引き起こしているというケースもよくありますね.

ただ何でもかんでも大腿筋膜張筋のせいにするのは大腿筋膜張筋がかわいそうですし,そもそも大腿筋膜張筋も被害者であるといった認識が必要でしょう.

「大腿筋膜張筋が…」ではなく,何かしら原因があってその被害者が大腿筋膜張筋だということを肝に銘じておくべきですね.

ここまで大腿筋膜張筋をかばっておりますが,私は大腿筋膜張筋の親でも親戚でもございませんし,大腿筋膜張筋から金銭をいただいているわけでもありません(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

大腿筋膜張筋が硬い

「大腿筋膜張筋が硬い」ですなんて話もよく聞きますよね.

確かに大腿筋膜張筋の硬度が高くなると外側膝蓋支帯を通じて膝蓋骨が外側へ牽引されることになりますしので,膝蓋大腿関節の問題を引き起こすことも少なくありません.

ただ考えてみてください.

大腿筋膜張筋って他の筋肉に比較してもともと硬度の高い筋組織です.

左右差を見ることも重要ですし,逆に大腿筋膜張筋が柔らかいクライアントって見たことありますか?

何を基準に大腿筋膜張筋が硬いと表現するのかといった点も非常に重要なポイントになるでしょう.

筋膜リリースという名のテクニックの対象となることが多いのもこの大腿筋膜張筋ですよね.

先ほどの大腿筋膜張筋の過緊張と同様で,重要なのは大腿筋膜張筋の硬度と症状の因果関係ですよね.

本当に大腿筋膜張筋の硬度が現在のクライアントの一番の問題なのかを見極めなければ,大腿筋膜張筋が硬いから大腿筋膜張筋をリリースしますなんてアプローチに陥ってしまうわけですよね.

大腿筋膜張筋の硬さが本質的な問題でなければ,大腿筋膜張筋をリリースしたとしても何も解決することはないでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

大腿筋膜張筋の役割

大腿筋膜張筋は避難ばかりされることが多いですが,小臀筋・梨状筋とともに股関節外転の協働筋として中臀筋の働きを補助する重要な股関節外転・内旋作用を持つ筋組織です.

また腸脛靭帯の張力を上げて安定させる機能も大腿筋膜張筋が果たす役割として重要なものです.

単関節筋が機能低下を起こした際にフォローしてくれる頑張り屋な筋肉なんですよね.

また大腿筋膜張筋の膝関節完全伸展位での内反制動の機能も重要ですよね.

膝関節内反を制動し,身体を外側から支えるために重要な働きをしているわけです.

この頑張り屋さんの大腿筋膜張筋が悪者にされるのはどうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

悪者にされがちな筋肉

大腿筋膜張筋以外にも悪者にされがちな筋肉ってありますよね.

例えば大腿直筋とか,薄筋とか,肩甲挙筋とか,小胸筋なんかも悪者扱いされることの多い筋肉です.

 

今回は大腿筋膜張筋はなぜここまで理学療法士に嫌われるのかについて考えてみました.

大腿筋膜張筋は被害者です.

理学療法士・作業療法士は大腿筋膜張筋を悪者扱いするのではなく,なぜ大腿筋膜張筋が被害をこうむったのかを考えることが重要でしょうね.

大腿筋膜張筋が硬いからといって大腿筋膜張筋をマッサージしても問題は解決しませんよ…

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