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学生に聞かれて答えられない指導者の理学療法士・作業療法士の特徴
皆さんはこういった光景を見たことがありませんか?
さっき診療録に書いてあった○○って用語を知ってる?
いえ,知りません
じゃあ調べてきて
調べてきたんですが,ここのところがわからないので教えてください
いやいや自分で調べないと身につかないよ
こんなパターンです.
この場合には指導者である理学療法士・作業療法士もその用語を知らない場合があります.
自分が知らないにも関わらず,知っているふりをして学生に調べさせる理学療法士・作業療法士って多いですよね.
今回は学生に聞かれて答えられない指導者の理学療法士・作業療法士の特徴について考えてみたいと思います.
調べてきなさい,レポートにまとめてきなさい
理学療法士・作業療法士の実習では昔から知らないことは自分で調べるみたいな風習があります.
確かに自分で考えたり,調べたりした方が身につくこともありますが,すぐに回答を提示した方が学生にとって良い場合もあります.
最近は手術の方法や治療の方法もどんどん変わっておりますので,指導者自身が診療録の中で初めて目にする用語が出てきてもおかしくはありません.
ただ知らなくても知ったかぶりをして,学生に調べさせる理学療法士・作業療法士って多いんですよね.
場合によっては時間をかけてレポートにしてまとめさせる理学療法士・作業療法士までいるくらいです.
調べてもたいしたレスポンスがない
学生に聞かれて答えられない指導者の理学療法士・作業療法士の特徴として,学生が調べたりレポートにまとめてきても,ほとんどレスポンスが無くて,学生からすれば基本的なところをまとめた上で,臨床的にはどういうものなのかといった指導を受けたいはずですが,調べさせて提出させておしまいみたいなケースが多いです.
学生自身もこの指導者も知らなかったなと勘付いていることが多いと思います…
つっこんで質問すると怒る
また学生が指導者が知らない知識に関して突っ込んで質問すると指導者が憤慨する場合もあります.
「人に聞いてばかりじゃ成長できない」
「もっと自分で勉強しないと」
こんな言葉を返されることもしばしばでしょう.
これでは学生ももうこの指導者に聞いても仕方ないので,質問をするのをやめておこうと考えるようになるでしょうね.
そうなると今度は指導者が養成校の教員に「○○君は全く質問してこない,積極性がない」なんて発言をするようになるわけです.
積極性が無くなったのは指導者自身の言動が原因なんですけどね…
挙句の果てには知識よりも経験だなんて理論を
調べるだけ調べさせておいて,挙句の果てには知識よりも経験だ,そんなこと知らなくてもクライアントに理学療法・作業療法サービスを提供することができるなんてとんでもない理論を展開し出す始末です…
こう考えるとやっぱり臨床実習指導を行う理学療法士・作業療法士は最低限の知識を持っておかないといけませんね.
学生のできが良い場合には,指導者である理学療法士・作業療法士よりも学生の知識の方が上なんて場合もざらにありますからね.
学生が優秀な場合には,指導者が学生に食われてしまう場合もあるでしょうね.
今回は学生に質問されて答えられない指導者の理学療法士・作業療法士の特徴について考えてみました.
臨床実習指導を行ううえでは最低限の知識は持っておきたいですね.
また相手が学生だからといって,見栄をはらず知らないことは知らないときちんと返答して,学生とともに学習できるような理学療法士・作業療法士が理想でしょうね.
知らないことが恥ずかしいわけではなく,知ろうとしないことの方がよっぽど恥ずかしいですからね…
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