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リハビリテーション部門も人数が増えると人間関係のトラブルも増える
20年前にはリハビリテーション部門といえば,所属スタッフが10人未満の施設が大部分でしたが,回復期リハビリテーション病院をはじめ,最近はリハビリテーション部門も人員が100名を超える施設など,大規模な施設が増えましたね.
リハビリテーション部門を運営する中で,人数が増えれば教育も大変ですが,それ以上に人間関係のトラブルが増えているところも多いでしょう.
数が増えればそれだけマネジメントする管理者も大変なんですよね.
今回はリハビリテーション部門も人数が増えると人間関係のトラブルも増えるといったお話です.
人数が少ないと調和せざるを得ない
リハビリテーション部門に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が5名しか所属しないような施設だと,相手のことを好きだろうが嫌いだろうが,所属するスタッフが少ないので協力して調和せざるを得ません.
人数が少ないと部門としてできることも限られますが,意外と結束力は強かったりします.
人数が少ない時代の方が人数が増えた今よりも仲間意識が強かったと感じる方も多いのではないでしょうか?
人数が増えると人間関係の数も増える
人数が増えるとなぜ人間関係のトラブルが増えるのでしょうか?
これは非常に単純で,スタッフ数が増えると発生しうる個別の人間関係の線が増えるわけです.
n(n-1)/2が人間関係の数を表す公式です.
スタッフ数が5名なら10通り
スタッフ数が10名なら45通り
スタッフ数が20名なら190通り
スタッフ数が40名なら780通り
こんな感じですね.
このようにスタッフ数が増えるとかなりの人間関係の線が増えることがわかります.
50名ともなれば1,000通りにもなりますので,すごいですよね.
1,000も人間関係があれば当然うまくいかない関係性が多くあっても不思議はありません.
こう考えると人数が増えるとトラブルが増えるというのは仕方ないですよね.
コミュニケーションの頻度が減少する
また人間関係の線が増えると,その分コミュニケーションを図る機会も減ってしまいます.
スタッフ数が5名であれば,自分を除いて共に働くスタッフは4名ですので,4名であれば全員と長くコミュニケーションの時間を取ることができるでしょう.
ただ50名もスタッフがいれば,1日または1週間さらには1カ月の間に1回も話すことが無かったなんてこともけっこうあると思います.
4月に入職したスタッフと忘年会で初めて喋ったなんてこともあるわけです.
人数が増えるとグループができる
またスタッフが増えると自然とグループができます.
グループ自体は悪いものではないと思いますが,理学療法士・作業療法士でありがちなのがグループ間で対立したり批判し合ったりといったパターンです.
これって時間の無駄でしかありません…
社会人になってもグループでしか動けないのって情けないですよね…
群れの中でお山の大将になってる理学療法士・作業療法士って多いですからね…
今回はリハビリテーション部門も人数が増えると人間関係のトラブルも増えるといったお話でした.
人数が増えれば当然合わない人も出てくると思います.
ただ理学療法士・作業療法士であれば仕事ときちんと割り切ってクライアントに迷惑が掛からない範囲で嫌いな人ともコミュニケーションをとる必要があります.
社会人であれば当然ですね.
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