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理学療法士・作業療法士の皆様はPEGの使い方間違っていませんか?
理学療法士・作業療法士であればPEGという用語を耳にする機会は多いと思います.
ただ理学療法士・作業療法士の間で使用されるこのPEGという用語ですが,非常に誤用が多く,何を表しているものかわからなくなってきている現状があります.
今回はPEGという用語を正しく使用しないと恥ずかしいといったお話です.
PEGとは?
そもそもPEGとは何の略称なのでしょうか?
PEGに限ったことではありませんが略称を知らないままに省略形だけが独り歩きするから間違った用語が使用されるわけです.
理学療法士・作業療法士の多くが変形性関節症をOAと呼称する一方で,OAの略称を答えられないって非常に多いですよね.PEGというのはPercutaneous Endoscopic Gastrostomyの略称で,経皮内視鏡的胃瘻造設術を表す用語です.
つまりPEGというのは胃瘻造設のための術式であって,外科手術ではなくて内視鏡的に行うものを指します.
したがってPEGは増設されるのではなく施行されるというのが正しいということになります.
理学療法士・作業療法士界隈でのPEGの誤用
上述したようにPEGというのは術式を指す用語です.
にもかかわらず理学療法士・作業療法士界隈ではPEGというのが胃瘻を表す用語として使用されている現状があります.
外科的PEGなんて呼称されることもあることもありますが,これって元々の意味が理解できていない証拠ですよね…
つまりPEGを作ったなんてと言っている理学療法士・作業療法士がいたらPEG=胃瘻と誤った用語の解釈をしていることになりますので,言葉の意味を分かっていないということになります.
英語や略語は意味を理解して使わないと恥ずかしいことになりますね.
ちなみにPEGの管理とか,PEG周囲の発赤とかこんな使い方も誤りですね.
胃瘻の管理とか胃瘻周囲の発赤とかそういった表現が正しいわけです.
知ったかぶりでPEGなんて言葉を使ったがために恥ずかしい思いをしたくないですよね.
略称を使うときには用語を正しく理解しよう
特に若い頃って先輩のまねをしてよくわかってもない用語を使いたくなります.
なんとなくかっこいい気がしますよね.
ただPEGに限った話ではありませんが,用語をきちんと理解せずにまねをして使ってもすぐに化けの皮が剥がれてしまいます.
恥ずかしいので略称を使用する際には用語をきちんと理解してから使用した方が良いでしょうね.
今回はPEGという用語を正しく使用しないと恥ずかしいといったお話でした.
今回の記事を読んでくださった理学療法士・作業療法士の皆さんは,明日から胃瘻のことをPEGとよんだりすることがなくて済みますね.
言葉は正しく使いたいものです.
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