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診療録(カルテ)に「do」って「did」の間違いじゃない?「do」を「する」だと考えていたら恥ずかしいですよ
理学療法士・作業療法士であれば毎日のようにクライアントに対する理学療法・作業療法に関する記録を診療録(カルテ)にされると思います.
昔から「program do」なんて記載して済ませるような裏技もありますが,実はこの裏技における「do」の意味を十分に理解されないまま使っている方も多いと思います.
この「do」の本当の意味を知らないと恥ずかしいですよね.
今回は「do」=「する」と間違って解釈している理学療法士・作業療法士が恥ずかしい件について考えてみたいと思います.
「do」って「did」の間違いじゃない?
仮に「do」が「する」という意味で用いられているとするならば,現在形っておかしくないですか?
理学療法士・作業療法士が診療録(カルテ)に記録をする際には既に過去の事実になっているわけですので,もしも記録として使用するのであれば,「する」ではなく「した」とするのが正しいはずです.
つまり「do」ではなくて「did」を用いるのが正しいはずです.
ただ診療録(カルテ)に「did」って書いてあるの見たことありますか?
おそらくほとんどの方が見たことないと思います.
「do」は「ditto」の略
実は「do」というのは「ditto」の略語なのです.
「ditto」というのはドイツ語で「上に同じ」,「前と同じ」といった意味を持ちます.
この「ditto」が省略された形が「do」というわけです.
ですので「program ditto」と記録するのが正しいわけですね.
昨日と同様のプログラムを実施しましたといった意味になります.
「do」の誤った使用方法
前述したように「ditto」というのはドイツ語で「上に同じ」,「前と同じ」といった意味を持ちます.
したがって,上に文章も無いのに「do」を使っている理学療法士・作業療法士は「do」を理解していないと考えて良いでしょう.
例えば初回介入の際に,「program do」なんて記載している理学療法士・作業療法士は,「do」を「する」の意味として認識していることになります.
これはとても恥ずかしいことです.
他職種に見られたら理学療法士・作業療法士はこんなことも知らないのかと思われるでしょうね.
電子カルテになってから「do」を使う機会が減った
私自身の経験ですが電子カルテの場合って前日の記録をコピペする機能が付属されていたりしますので,「ditto」や「do」を使用する機会って圧倒的に少なくなった気がします.
そもそも「do」なんていうのは前日の記録をまた繰り返し記載する手間を省くために用いられてきたわけですが,電子カルテだと前日の記録がコピペできますので,わざわざ「do」を用いる必要がないというわけです.
今回は「do」=「する」と間違って解釈している理学療法士・作業療法士が恥ずかしい件について考えてみました.
これは知らないと本当に恥ずかしいのでシェアならびにリツイートしていただいて,多くの理学療法士・作業療法士に知っておいていただきたいと考えております.
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