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理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得する人って減りましたよね
一昔前までは理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得って流行ってましたよね.
「私は理学療法士・作業療法士の両方の資格を持ってます」なんていうと「なんかすごい」みたいな感じがありました.
でも最近,理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得する人って減りましたよね?
今回はなぜ理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得する人が減ったのかについて考えてみたいと思います.
なぜダブルライセンスを取得するのか?
一昔前に理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得する人で多かったのは,理学療法士の資格を取得したものの,どうしても作業療法士として働きたいとか,作業療法士の資格を取得したものの,どうしても理学療法士として働きたいとかそういった考えでダブルライセンスを取得する方が多かったように思います.
ダブルライセンスを取得することを目的とした方よりも道を間違えて結果的にダブルライセンスを取得したという方が多かったのではないでしょうか?
ダブルライセンスは視野を広げる?
理学療法士・作業療法士のダブルライセンスを取得すると視野が広がって,仕事の領域も広がるなんて考えもあるようですがこれって本当でしょうか?
ダブルライセンスを取得するためには少なくとも6年以上は養成校へ通う必要がありますので,そう考えると学費も含めて無駄でしかない気がします.
6年も養成校に通うくらいなら1つの資格を取得して早く就職した方がよっぽど視野は広がります.
ダブルライセンス取得のメリットはあまりない
今の医療制度では理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得のメリットというのはあまりないと思います.
なぜなら働く際には,2つのうちどちらかの資格で登録して働くわけですので,2つ資格を持っているというのはほぼ評価されません.
今日は理学療法士として,明日は作業療法士として働くことはないわけです.
また理学療法もどんどん分化しております,広く多くのことを知っておくことも重要ですが,それ以上に一定の領域で専門性を高めていくことの方が今後求められている理学療法士・作業療法士のあり方だと思います.
つまり理学療法士・作業療法士のダブルライセンスの取得よりも,1つの領域を極めていったほうが結果的に専門職として成長できると考えられます.
理学療法士だからとか作業療法士だからといった時代ではない
そもそも理学療法士・作業療法士の仕事の棲み分けすら職場によってさまざまですので,もはや理学療法士だからどうとか,作業療法士だからどうだといった時代ではありません.
結局は資格は当然のように持っておいて,さらにその先の理学療法士●●さんだからどうとか,作業療法士●●さんだからどうといったところが非常に重要です.
これだけライセンス取得者が増えましたので,昔のように資格に価値が無くなってきていることも事実だと思います.
ダブルライセンスを取得するなら?
私がもしダブルライセンスを取得するなら理学療法士+作業療法士なんていう意味のないライセンスの取得は目指しませんね.
やるなら理学療法士+看護師なんていいですね.
理学療法士になってから感じるのは法律的に看護師というのはかなり優遇されております.
特に介護保険分野で起業するのであれば理学療法士にプラスαとして看護師資格を持ってくとかなり強いなと感じます.
実際に看護師として働くかどうかは別として,看護師資格を持っていると法律上のできることの幅がかなり広がると思います.
そういった意味で考えるとダブルライセンスを取得するのであれば理学療法士+看護師ですね.
理学療法士+医師なんていうのは非現実的ですし,医師免許を取得すると理学療法士免許は捨てたようなものに等しくなるわけで…
今回はなぜ理学療法士・作業療法士のダブルライセンス取得する人が減ったのかについて考えてみました.
国家資格に甘んじることなく,研鑽を続けなければ資格はただの紙切れにすぎません.
理学療法士だからとか作業療法士だからといった時代は終わったと考えていいでしょうね.
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