目次
リハビリテーション部門の管理職の仕事はリハビリテーションサービスの量ではなく質を管理することでは?
最近はリハビリテーション部門で働く理学療法士・作業療法士も増えておりますので,部門の中にマネジメントだけの仕事をするポジションを設置する施設も増えてきております.
理学療法士・作業療法士管理職のマネジメント業務もさまざまですが,マネジメント業務の1つとしてリハビリテーションの量や質の管理が挙げられます.
ただ多くのリハビリテーション部門では管理と称して単位数を管理することばかりに注力され,リハビリテーションの質に対する保障を管理職が怠っていることが多いのも実際ではないでしょうか?
今回はリハビリテーション部門の管理職の仕事はリハビリテーションサービスの量ではなく質を管理することではないかといったお話です.
単位数の管理が管理職の仕事?
皆様の職場でもありませんか?
単位数のノルマ…
1日18単位は取得しなさいとか,週100単位は取得しなさいとか何かしらのノルマを設定されている職場も少なくないと思います.
管理職は理学療法士・作業療法士が算定した単位数を表やグラフで分析し,ノルマを達成していない理学療法士・作業療法士に注意をして…
実際のリハビリテーションの中身については全く評価がなされていないことが多いと思います.
でも単位数の管理だけが理学療法士・作業療法士管理職の仕事なのでしょうか?
これって管理職じゃなくても誰でもできますよね?
部門システムから単位数を引っ張り出してグラフ化することで役職手当をもらっているのってまずいですよね.
単位数でしか評価できない上司が理学療法士・作業療法士の価値を下げる
ブラックな病院に限って上司は所属している理学療法士・作業療法士の評価を単位数のみで行っているんですよね.
単位優先主義って結局のところ理学療法士・作業療法士の病院内における価値を下げることにつながると思います.
組織の管理者が単位取得による理学療法士・作業療法士の収益しか理学療法士・作業療法士の価値を見出せないなんていうのはきついですよね.
経験年数が増えて給与が上がれば当然コストパフォーマンスは下がるわけですし,収益だけでしか職員の価値を職場にアピールできないというのは残念でしかありません.
サービスの質の管理こそがクライアントを守る
理学療法士・作業療法士の管理者に求められるのは単位数の管理ではありません.
リハビリテーションの質の管理こそが管理者の理学療法士・作業療法士に求められることですし,サービスの質の管理こそがクライアントを守ることにつながります.
質の管理を考える上で重要となるのが,最低限の質の担保です.
最低限ここまでのラインはというのは客観的に表しにくいところはありますが,これを客観化し標準化することが管理者の仕事だと思います.
パソコンの前に座ってグラフ作ってないで,リハビリテーション室で見回りをしてしっかりと質の管理を行うべきです.
今回はリハビリテーション部門の管理職の仕事はリハビリテーションサービスの量ではなく質を管理することではないかといったお話でした.
リハビリテーションサービスの質の管理というのは非常に難しい課題ですが,単位数の管理だけなら助手さんでもできますし,1年目の理学療法士・作業療法士でもできるわけですから,考え直さないといけませんね…
コメント