2020年7月以降発刊の理学療法関連書籍7選

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目次

2020年7月以降発刊の理学療法関連書籍7選

最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.

私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.

今回は2020年7月・8月に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新人理学療法士のためのスキルアップガイド

こんな書籍ありそうでなかったですよね.

広く浅くといった内容ですが,総合病院に勤務する若手理学療法士にお勧めの一冊です.

疾患別の理学療法について記載されているだけではなくて,チーム医療における理学療法士の役割,研究の方法論まで記載されており,幅広い内容となっております.

 

第1章 総論
臨床実践能力を高めるための指導と学習のポイント
第2章 各専門領域における標準的理学療法
1.運動器疾患
(1)変形性膝関節症
(2)変形性股関節症
(3)肩腱板断裂
(4)脊柱後弯症
(5)切断
(6)義足
2.中枢神経疾患
(1)脳卒中急性期
(2)脳卒中回復期
(3)脳卒中維持期
(4)脳腫瘍
(5)正常圧水頭症
3.内部障害
(1)慢性閉塞性肺疾患,間質性肺炎
(2)虚血性心疾患(心筋梗塞)
(3)弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)
(4)大動脈弁狭窄症
(5)大血管疾患
(6)PAD
4.小児疾患
(1)低出生体重児
(2)新生児期の脳白質障害
(3)てんかん
5.がん患者
(1)食道がん
(2)頭頸部がん
(3)肺がん
(4)血液系がん
(5)小児がん
6.スポーツ外傷
(1)投球障害(胸郭出口症候群)
(2)前十字靱帯(ACL)損傷
(3)アキレス腱断裂
第3章 エキスパート理学療法
1.特異領域の理学療法
(1)重症心不全
(2)肺移植
(3)LVAD
(4)リンパ浮腫に対する複合的理学療法
(5)難治性疼痛と異常知覚(幻肢痛)
2.チーム医療
(1)褥瘡対策チーム
(2)NST
(3)早期離床対策チーム
3.研究への取り組み
(1)運動器疾患領域での研究の進め方
(2)中枢神経領域での研究の進め方
(3)内部障害領域(呼吸器疾患)での研究の進め方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーキンソン病の理学療法 第2版

初版発行(2011年)から9年を経て,「パーキンソン病診療ガイドライン2018」の内容に沿って内容をアップデートされました.

「遂行機能への対応」「有酸素運動とレジスタンストレーニング」の章を新設され,○近年増えつつある「認知症を伴うパーキンソン病(Parkinson’s disease with dementia:PDD)」についても詳述されております.

パーキンソン病診療の第一線で活躍する医師,理学療法士,さらに欧州を代表するパーキンソン病専門理学療法士のDr.Keusらが執筆されており,第1版に比較してもアップデートされた内容となっております.

序論 パーキンソン病に対する理学療法のパラダイムシフト
総論
(1)病態と薬物療法
(2)運動症状と非薬物療法
(3)すくみ足
(4)運動制御異常
(5)下肢協調障害
(6)パーキンソン病の認知機能障害
(7)疲労
(8)理学療法機能診断
(9)理学療法のエビデンス
(10)理学療法に関するリスクマネジメント
各論
(1)姿勢異常
(2)すくみ足
(3)歩行障害に関するこれまでの知見
(4)歩行補助具の適用法
(5)バランス障害
(6)転倒と認知機能
(7)運動のための外的キューと認知戦略
(8)パーキンソン病の遂行機能障害への対策
(9)有酸素運動とレジスタンストレーニング
(10)体力低下
(11)呼吸障害
(12)パーキンソン病の嚥下障害
(13)基本動作トレーニング(歩行以外)
(14)生活機能トレーニング
(15)脳深部刺激療法前後の理学療法機能診断と介入
(16)在宅における生活適応支援の実際

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エッセンシャル・キネシオロジー

ご存知,エッセンシャル・キネシオロジーの第3版です.

400以上のわかりやすい図を用いた解説で,骨・筋・関節の解剖と生体力学を関連づけながら学べると世界的に高い評価を得ている教科書「Essentials of Kinesiology」の日本語版の第3版です.

今版では電子書籍が付属したほか,各章末にゴニオメトリーチャートが加わり各関節の伸展・屈曲方向や正常な可動域などが学べるようになりました.

PT・OT・柔道整復師を目指す学生から臨床家までが,基礎と臨床を横断して学べる必携の書となっております.

 

 

 

 

 

 

 

 

回復期リハビリテーション病棟マニュアル(医学書院)

 

ようやく出ました.

回復期リハビリテーション病棟関連の書籍はこれまでにもありましたが,ここ最近あまりアップデートされておりませんでした.

回復期リハビリテーション病棟のすべてがわかる実践書となっております.

多職種がかかわる回復期リハビリテーション病棟において必要な「チーム医療」のポイント―いつ,誰が,何を,どうすればよいのか―を理解するのに最適な構成となっております.

執筆陣の豊富な経験をもとに蓄積された数々のノウハウが公開されており,マネジメントのみならず症例紹介や頻用スケールなど現場ですぐに役立つ情報も多数収載されております.

回復期のリハビリテーション医療に携わるすべての職種必携の一冊となっている.

2年に1回診療報酬改定が行われる中で回復期リハビリテーションの基準も大きく変化しておりますので,これは回復期リハビリテーション病棟で勤務する管理者理学療法士・作業療法士であれば必携の1冊ですので売り切れる前に早めに購入しておきたいですね.

病棟をどのようにマネジメントするかを考える上で役に立つ1冊です.

 

 

 

 

 

 

 

 

極める循環器理学療法

文光堂の極めるシリーズからついに循環器理学療法版が出版されました.

内容も非常に多岐にわたっており,循環器理学療法に携わる理学療法士は一読の価値ありです.

疾患別・病期別の理学療法が示されており,臨床の理学療法士によって執筆されておりますのでこれは目を通しておきたいですね.

Part Ⅰ 理学療法から見る循環器病に対するリハビリテーション
1 循環器理学療法の再考
2 循環器医から見た循環器理学療法の意義
3 内部障害専門理学療法士から見た循環器理学療法の意義
4 神経専門理学療法士から見た循環器理学療法の意義
5 運動器専門理学療法士から見た循環器理学療法の意義Part Ⅱ 循環器理学療法に必要な知識・情報収集・測定・評価
1 循環器理学療法に必要な情報収集
[ミニレクチャー]フレイルと循環機能障害との関係
2 循環器病患者の血行動態を把握するために必要なフィジカルアセスメント
3 循環器検査 1)心電図検査
循環器検査 2)心臓超音波検査
循環器検査 3)心臓カテーテル検査
4 循環器薬物療法
[ミニレクチャー]非薬物療法 1)ペースメーカ
5 動脈硬化が全身臓器に及ぼす影響
[ミニレクチャー]骨格筋における微小循環とその障害
6 心機能と腎機能との関連
[ミニレクチャー]慢性腎臓病(CKD)患者の身体機能特性
[ミニレクチャー]維持血液透析(HD)患者の身体機能特性
7 心機能と呼吸機能との関連 1)心肺連関
心機能と呼吸機能との関連 2)肺高血圧症
[ミニレクチャー]心不全患者に対する人工呼吸管理(総論)
[ミニレクチャー]心不全患者に対する人工呼吸管理(NPPV)
8 心機能と脳機能
[ミニレクチャー]循環器病患者における自律神経障害
9 心肺運動負荷試験と運動療法における監視項目
10 心肺蘇生法Part Ⅲ 疾患および病期別の理学療法戦略と注意点
1 保存期の慢性心不全患者に対する理学療法
2 急性増悪期の慢性心不全患者に対する理学療法
[ミニレクチャー]心不全患者の栄養管理
3 虚血性心疾患患者に対する理学療法
[ミニレクチャー]心不全患者の腸管機能
4 保存期の心臓弁膜症患者に対する理学療法
[ミニレクチャー]心不全患者の睡眠障害
5 開心術後 1)冠動脈バイパス術(CABG)患者に対する理学療法
開心術後 2)弁形成術・弁置換術患者に対する理学療法
[ミニレクチャー]神経筋電気刺激療法
6 心構造疾患に対する低侵襲治療と理学療法
7 大血管疾患患者に対する理学療法
8 危険因子を有する患者に対する一次予防
[ミニレクチャー]循環器病患者におけるQOL評価
9 補助人工心臓装着患者に対する理学療法
[ミニレクチャー]非薬物療法 2)循環補助機器
10 在宅療養心不全患者に対する理学療法
[ミニレクチャー]循環器病患者が活用できる社会資源
11 循環器疾患患者に対する緩和ケアと理学療法

 

運動器理学療法超音波フロンティア Vol.1

 

日本運動器理学療法超音波フォーラムで注目を集めたトピックスを,豊富な図表と動画で解説するシリーズの第1弾です.

日本運動器理学療法超音波フォーラムに参加したことがある理学療法士ならご存知だと思いますが,フォーラム参加募集開始後,即日完売となった第1回大会にて熱い議論が交わされた「超音波を用いた運動器の動態評価と臨床応用」「超音波による組織弾性評価と臨床との接点」「スポーツ損傷に対する超音波評価と運動療法」に関する11タイトルが収載されております.

林典雄先生,福井勉先生,村木孝行先生執筆陣も豪華で,経験豊富なベテラン理学療法士の手引きにより最先端の臨床技術を身に付けることができる.運動器を扱う全てのセラピスト必読の1冊となっております.

CHAPTER 1 超音波を用いた運動器の動態評価と臨床応用
Introduction
1 股関節深屈曲時痛に対する超音波動態観察と運動療法
2 血行動態評価を中心とした胸郭出口症候群の超音波検査
3 肩関節後方組織の動態と運動療法
4 足関節外傷術後の超音波評価と運動療法CHAPTER 2 超音波による組織弾性評価と臨床との接点
Introduction
1 慢性足関節不安定症における足関節周囲筋の筋スティフネスの特徴
2 腱板断裂症例における肩甲骨面外転保持が棘上筋のスティフネスに及ぼす影響
3 肩関節後方関節包の受動的なスティフネスの定量評価CHAPTER 3 スポーツ損傷に対する超音波評価と運動療法
Introduction
1 大腿四頭筋のストレッチ方法による伸張部位の変化
2 UCL損傷に対する超音波評価の臨床応用
3 超音波を用いた膝前方不安定性の定量的評価
4 肩・肘スポーツ傷害に対するshear wave elastographyの臨床応用

 

 

 

 

 

 

 

科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版

「応募者の研究遂行能力」の書き方,重複応募制限の緩和などを加筆したベストセラー最新版です.

令和2年度公募に採択された申請書見本を追加され,申請書の書き方を中心に,応募戦略,採択・不採択後などのノウハウが解説されております.

 

今回は2020年7月・8月に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.

理学療法士・作業療法士の皆様にとって有益な書籍がたくさん発売されそうですので皆様も書籍を買ってスキルアップされてはいかがでしょうか?

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