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理学療法士・作業療法士の対面研修会はいつから再開されるのか?
新型コロナウイルス感染第2波が続いており,感染拡大の収束をむかえるにはまだまだ時間がかかりそうです.
理学療法士・作業療法士界隈の学会や研修会もほとんどが中止またはオンラインへの移行を図っておりますが,株式会社geneでは2020年10月から対面研修が再開されるようです.
今回は理学療法士・作業療法士の対面研修会はいつから再開されるのかについて考えてみたいと思います.
公益社団法人の立場
まず日本理学療法士協会・日本作業療法士協会主催の研修会ですが,いずれの協会も公益社団法人といった立場を考えると完全な収束までは学会や研修会の開催は困難であると考えます.
またZOOM等を使った研修会やオンライン学会が各地で開催されておりますが,好評を得ているものが多く,オンラインでの研修会や学会参加に理学療法士・作業療法士も慣れつつあります.
公益社団法人というのは公益の文字通り,公益事業を主な目的として活動している法人です.
公益というのは不特定多数かつ多数も者の利益を表しますので,自法人の利益追求だけでなく社会に好影響を与える事業を行っていく必要があります.
この時期に対面研修を開催してクラスター感染でも発生させようものなら,社会的に悪影響を与える事業を行うことになりますので,日本理学療法士協会・日本作業療法士協会主催の対面研修会というのは完全な収束まで難しいと考えるのが妥当だと思います.
民間団体のセミナーは?
民間団体というのは公益社団法人ではありませんので,基本的にはある程度の基準を持って,適切な感染対策を行った上であれば研修会を開催することも可能でしょう.
株式会社geneをはじめ,対面研修会を開催する団体も少しずつ出てきております.
職場が参加を許すか
ただ難しいのは研修会が開催された場合に病院や施設といった職場が職員の研修会への参加を許可してくれるかどうかといった点です.
実際のところは帰省や旅行についても賛否両論ですし,病院や施設によっては県外移動が禁止されているところも多い状況ですので,研修会参加のために県外移動を行うというのは現状ではかなり難しいのではないかと考えます.
対面研修で提供される価値
またgeneの場合には対面研修会の参加費は12,000円,これに交通費や宿泊費といった旅費が必要となるケースも多いわけです.
先日からご紹介しておりますリハノメPTであれば月単位の契約で数千円の費用でオンラインコンテンツが見放題ということですので,主催者側とすれば対面でどれだけの価値を提供できるかといった点が最も重要となります.
遠隔でも対面でもあまり内容的に変わらないということになれば参加者も遠隔で良いと考えるのが普通でしょう.
対面研修の場合には研修後の懇親会等で講師の先生と交流ができるというのも1つの魅力だと思いますが,現状では対面研修会が開催されたとしても懇親会が大規模に開催される可能性はゼロに近いと思いますので,正直なところ対面研修にあまり魅力を感じないといった理学療法士・作業療法士が多いのも実際ではないでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士の対面研修会はいつから再開されるのかについて考えてみました.
実際なところ対面研修会に参加できる理学療法士・作業療法士というのは当面はかなり限られるでしょうね.
また対面ならではの価値を提供できるかどうかが対面研修会開催のポイントになりそうですね.
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