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新型コロナウイルス感染拡大で理学療法士・作業療法士は行動制限すべき?カラオケも禁止?
新型コロナウイルス感染拡大が収束しつつありますが,一方で東京をはじめ全国各地で第2波と思われる感染が拡大しております.
2020年7月10日に看護師や患者が新型コロナウイルスに感染した近畿大奈良病院(奈良県生駒市)はが,県庁で記者会見し,病院長が院内感染について,「患者や地域の皆様に多大なご迷惑をかけ,申し訳ない」と謝罪しております.
この謝罪が必要であったかについては賛否両論あるわけですが,やはりプライベートも含めて医療従事者である理学療法士・作業療法士は行動を制限するべきだといったことを改めて認識させられるニュースでした.
今回は新型コロナウイルス感染拡大で理学療法士・作業療法士はどこまで行動制限すべきかについて考えてみたいと思います.
ニュースによると
近畿大奈良病院によると,看護師3人は休日に夜通しのパーティーに参加したり,カラオケ店などに行ったりしていた.
病院長は「(医療従事者らの)教育を含めてやってきたつもりだが,徹底できていたのかを見直す必要がある」と述べた.
病院は新規の患者や救急外来の受け入れを中止するなどし,病院の医療従事者と入院患者ら計約2,000人を対象にPCR検査を実施する事態になっている.
医療従事者がなぜこんなに攻められるのか?
緊急事態制限が解除されたわけですので,カラオケそのものは禁止されておりません.
したがってそこから院内感染を引き起こしたとしても,医療従事者が責められるのは医療従事者である理学療法士としては非常に悔しいですね.
リスクを許容できると判断して再開したわけですから,感染した結果を責めるのはルール違反だと思います.
結局のところ国が経済を優先するといった判断をしたということはこういったリスクを伴うのは当然です.
街中にはこんなに人が溢れてますし,飲み屋には大量の人がいるのに,医療関係者だけは自粛しないといけないってあり得ないと考える理学療法士・作業療法士も多いと思います.
そもそも今回の件は病院長が謝罪をするべき案件だったのでしょうか?
理学療法士・作業療法士が提供するサービス提供者の多くは高齢者
ただ一方で考えなければならないのはわれわれ理学療法士・作業療法士は高齢者に対してリハビリテーションサービスを提供する立場にあるといった点です.
新型コロナウイルスへの感染というのは高齢者にとっては生死のかかった話ですから…
理学療法士・作業療法士が病院へウイルスを持ち込んで担当している高齢者が無くなったでは,新型コロナウイルスは風邪みたいなもんだとか,軽症者が大部分だ,死亡率はインフルエンザよりも低いなんて話では済まされません.
今回は新型コロナウイルス感染拡大で理学療法士・作業療法士はどこまで行動制限すべきかについて考えてみました.
一層のことまた国に完全な自粛宣言を出していただいた方が医療従事者としてはやりやすいでしょうね.
何が正解か非常に難しい問題ですが,仮に理学療法士・作業療法士が院内感染を引き起こしてしまって高齢者に移してしまうということになると,マスコミに袋叩きにされるのは目に見えてます.
残念な話ではありますが,医療従事者はしばらくカラオケにも行けず,家で自粛しておくしかないのですかね…
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