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新生涯学習制度(2022年4月~)における認定理学療法士資格の新規取得条件が明らかに
2022年4月からはじまる新生涯学習制度に関して認定・専門理学療法士制度がどのように変わるのか気になっていた理学療法士も多かったのではないかと思いますが,ついに新生涯学習制度における認定理学療法士資格の概要が明らかとなりました.
今回は新生涯学習制度における認定理学療法士資格の新規取得条件についてご紹介させていただきます.
認定理学療法士の認定分野
気になる認定分野ですが,新たな分野が追加されております.
表記は○○認定理学療法士となるようですので,運動器認定理学療法士とか脳卒中認定理学療法士と呼ばれるようです.
・旧制度での領域を分野で表記する
・既存分野は継続する
・既存分野の教育機関を優先しつつ,新規分野の教育機関を開設していく
認定理学療法士取得の流れ
まず認定理学療法士を取得するための条件として以下の3つが提示されております.
・基準カリキュラムを修了(最低60時間)をすること*90時間を上限とする
・筆記試験に合格すること
登録理学療法士を取得した上で,基準カリキュラムを終了する必要があります.
これまではこの基準カリキュラムにあたるものが認定必須研修4コマ1日であったわけですが,これが40コマ60時間以上となります.
これまでの認定必須研修会は実質年1回大都市での開催でありましたが,新生涯学習制度では年複数回全国開催が可能となるように,協会がプラットフォームを示し,教育機関・臨床機関等での運営が可能となるようです.
教育機関・臨床機関等での運営が可能ということではありますが,教育機関等の数を考えれば結局のところ地方都市での運営機関が少なく地方での開催は少なくなる可能性は高いでしょうね.
まぁ今までよりはましになるといったところでしょうか…
どちらにしても分野によって研修会の回数にも偏りが出そうですね.
認定理学療法士の取得要件
Ⅰ.登録理学療法士取得以降に以下の①~④を受講
② 臨床認定カリキュラムの受講 必須:10コマ 選択:4コマ以上
③ 日本理学療法学術研修大会への参加 1回:みなし8コマ
④ 理学療法士講習会の受講 2日間(1日間×2本もしくは2日間×1本):みなし8コマ
Ⅱ.申請
試験申請(①~④は、申請より過去5年以内に受講・参加したものを有効とする)
Ⅲ.試験
筆記試験に合格すること
印象としてはかなりハードルが高くなりますね.
指定研修プログラムへの参加はもちろんですが,日本理学療法学術研修大会への参加なんていうのは遠方だときついですね.
日本理学療法学術研修大会への参加は参加者を増やすための誘導の要素が大きいでしょうね.
今回は新生涯学習制度における認定理学療法士資格の新規取得条件についてご紹介させていただきました.
やはりかなりハードルが上がることは間違いありませんので来年度までに取得できる可能性がある方は認定理学療法士を取得しておいた方がよさそうですね.
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