理学療法士・作業療法士養成校で不要な教科書を購入させられる問題

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理学療法士・作業療法士養成校で不要な教科書を購入させられる問題

理学療法士・作業療法士養成校ではさまざまな講義が行われます.

理学療法士・作業療法士養成カリキュラムも変わりますので,これまで以上にさまざまな講義が増えるわけですが,そうなると学生目線で考えると授業料はそのままだったとしても教科書や参考書の費用が増えそうといった声が聞こえてきそうです.

なかでも理学療法士・作業療法士養成校では購入した教科書のうちほとんど使わなかった教科書がけっこうあるのも実際のところです.

今回は理学療法士・作業療法士養成校で不要な教科書を購入させられる問題について考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理学療法士・作業療法士養成校で不要な教科書を購入させられる

私が聞いた若い理学療法士の話では養成校で購入した教科書のうち,実に7割は授業で使わなかったといった話もあるくらいです.なぜ理学療法士・作業療法士養成校で不要な教科書を購入させられるのでしょうか?

多いパターンとしては教科書を養成校の教員が執筆または編集しており,養成校の教員が書籍の売り上げを伸ばすために指定の教科書にしているといったケースです.

教員が書いてるからといった理由で購入させられますが,実際には配布資料で授業は進められますので,非常に無駄です.

理学療法士の教科書代は年間10万以上かかるといった場合もありますので,馬鹿にはなりまん.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教科書に使用される書籍は広く浅くといった書籍が多い

私も以前,ある養成校で授業をさせていただいた経験がありますが,教科書を指定してくださいと言われました.

ただ教科書選びって本当に難しいです.

教科書に使用される書籍は広く浅くといった書籍が多いので,教科書をベースに,少し深掘りをすべきところは追加資料を提示しながらといった形式が望ましいと思っておりますが,広く浅くといった教科書が臨床に出てから使えるかというととても使えるようなものではないなといったのが正直なところです.

また最近は以前に比較して販売されている書籍も非常に数が多いです.

特に理学療法士は年間1万人のペースで増えておりますので,理学療法士を対象とした書籍販売のマーケットというのは以前よりも拡大しており,それに伴って出版社も理学療法士を対象とした書籍を多く出版するようになっているわけです.

まぁ当然ですが商売目的というわけですね.

個人的には将来的にも臨床に出てからも使えるような教科書を購入させた方が良いのだろうなといった印象は持っておりますが,そうなると学生時代には難易度が高すぎるといった場合もあります.

もちろん理学療法士・作業療法士の職域も拡大しておりますので,就職した職場によっては全く使わないといった書籍が出てくるのも当然だと思われます.

ただ年度末から年度初めにかけてメルカリを見ていると学校で指定された教科書で不要な物を出品していると思われる例が非常に多いです.

次年度の学生が安く購入して授業に臨むといったことも多いようですが,なんだか残念な流れです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教科書を使わないのも問題?

中には理学療法士・作業療法士養成校の授業の中で教科書を使用すること無く授業が進められる場合もあるかもしれませんが,これはこれで問題な気もします.

特に臨床系の講義はこういった傾向が強いです.

あまり偏った内容で教育されても問題ですので,標準的理学療法というものが存在しない現状ではありませんが,医学書院の標準理学療法シリーズのようにある程度標準化されたものを日本理学療法士協会や養成校の団体が指定するといったような動きも必要ではないでしょうか?

これはこれでお金が絡むことなのでなかなか難しそうですが…

 

今回は理学療法士・作業療法士養成校で不要な教科書を購入させられる問題について考えてみました.

教科書として使用する書籍はできれば将来的にも使用できるものを指定していただきたいですね.

少なくとも教員が執筆したからといって学生に購入させるというのはいただけませんね.



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