理学療法士・作業療法士に英語は必要か?

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理学療法士・作業療法士に英語は必要か?

理学療法士・作業療法士の方の中でも意欲的に臨床研究に取り組まれている方や大学院に進学された方はある程度英語に自信があるといった方も多いと思います.

でも臨床で理学療法士・作業療法士が仕事をする上で英語って必要ですかね?

理学療法士・作業療法士に英語は必要かといった点について考えてみたいと思います.

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理学療法士・作業療法士で英語が必ず必要な人

  • 大学院進学を考えている人
  • 研究を本気でやりたい人(学会発表レベルであれば英語は不要かもしれません)
  • 国際学会誌に論文を投稿する人
  • 国際学会で発表する人
  • 海外留学を狙っている人

 

こういった方々は英語は必須となるでしょう.

大学院でも修士課程までであれば,英語論文がそこそこ読めれば,英語で論文を執筆するレベルまでは要求されないことが多いです.

では臨床で勤務する理学療法士・作業療法士にとってはどうでしょうか?

普段,理学療法士・作業療法士が仕事をする上ではカルテ上でちょっとした英単語が出てくることはあるかもしれませんが,英語が必須といったようなレベルではないでしょう.

ただ臨床で勤務する理学療法士・作業療法士にとっても,より多くの情報を収集するためには英語が必須となります.

例えばあるテーマについて文献検索をする際に日本語論文だけで検索して得られる情報というのは英語論文を含めたものに比較すれば10分の1にも満たないものになるでしょう.

英語論文が日本語論文よりも優れているというわけでは決してありませんが,より多くの情報にあたろうと思えば英語が必須となるわけです.

さらに日本でも2023年に大きな国際学会が開催される予定となっております.

国際学会への参加を考えておられる方は,リーディングやライティングといった日本人が比較的得意とする英語の能力にとどまらず,ヒアリングやスピーキング能力をある程度の高い水準に持っていく必要があります.

例えば世界理学療法学会へエントリーするだけでも,WCPTの概要(日程や場所),どこから演題登録すれば良いか,演題登録期間はいつまでなのか,演題のフォーマットや注意点,運営側とのメールのやり取りを確認するだけでも英語が読めないと,そもそも学会にエントリーすることすらできません.

ちなみにこういった際の英語は完全にTOIECタイプの英語になりますのでいわゆるビジネス英語が必要です.

理学療法関連の英論文を抄読する際とは少し異なる認識が必要です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英語が必要ない人はいない

英語を身につけておいてマイナスになるという理学療法士・作業療法士は極少数だと思います.

臨床で勤務する理学療法士・作業療法士にとっても,英語を使えると必ずプラスαの知識や技術がつき,臨床能力や研究能力は向上するはずです.

得られる情報が英語ができない人に比べれば10倍以上になるわけですから,その情報を生かせるかどうかは別としてさまざまな面でその情報を生かすことができると思います.

そもそも,世界の標準語は英語ですのでPubMedに掲載されている論文の95パーセント以上は英語で書かれた論文です.

その中で,非英語圏の方が投稿する論文数は50パーセント以上ですので,やはり英語論文が今後も科学的論文の中心的な位置であることは間違いありません.

つまり自分の書いた論文を多くの人に読まれるためには,英語で書かなくてはお話にならないわけです.

多くの英語論文がある中で,英語論文を読まないということは非常に狭い範囲の情報で臨床に望んだり,研究しなくてはならなくなりますから,他の人とは違う知識や技術を身につけることが難しいわけです.

これは九九を覚えずに中学校に入学するようなものです.

繰り返しにはなりますが,日本語論文の内容が英語論文より劣っているというわけでは決してありません.

むしろ高齢者研究や介護予防研究はおそらく日本がトップクラスです.

むしろ英雑誌の中にはとりあえずお金さえ払えば掲載してくれる雑誌もありますので,英語論文も玉石混交というわけです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英語を勉強するなら若いうち

私自身も若い頃にしっかり勉強しておいてよかったと思えるのは理学療法の勉強よりも英語とPCに関する知識です.

英語を若いころに身につけておいて自分自身でも本当に世界が広がったと思います.

年をとってからというのは物事をなかなか覚えられなくなりますし,できれば20代のうちに英語の能力を向上させるための自己投資をするというのも1つだと思います.

英語を身につけておけば理学療法・作業療法以外の分野でも自分の可能性が広がります.

 

今回は理学療法士・作業療法士に英語は必要かといった点について考えてみました.

これを機に何かやってみようと行動を変容される方が1人でもいらっしゃればこの記事を書いた甲斐がありますね.

 

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