目次
何歳以上の理学療法士は理学療法士だらけの暗黒時代から逃げ切れるのか?
先日からお伝えしておりますように,理学療法士の増加が止まりません.
厚生労働省から発表された需要推計でも現状のまま理学療法士数が増加すると,明らかに供給が需要を上回ってしまいます.
単純に理学療法士の仕事が無くなてしまうわけですね…
現状でもリストラにあったなんて理学療法士のうわさを耳にすることがある状況です.
そんな中で何歳以上の理学療法士はこの暗黒時代への幕開けまでに退職し,逃げ切ることができるのかについて考えてみたいと思います.
高齢者人口は2043年まで増加し続ける
理学療法の対象は高齢者だけではありませんし,理学療法士の職域が拡大してきているのは確かですが,理学療法の対象の大部分は高齢者です.
高齢者人口が減少に転じたところから理学療法士の仕事は減ってしまうことになります.
もちろん理学療法士数が増加することで1人当たりの相対的な仕事量は減少している状況です.
現在明らかにされている人口推計では,2043年以降,高齢者は減少し,若い世代はさらに減少していくことが予測されております.
総人口の4割近くが高齢者となり,社会の担い手が不足し,日常生活がいろいろな形で麻痺していく時代になります.
47都道府県の中で最も人口の少ない鳥取県にもなると人口が44万8,529人まで減少することが予測されております.
現在が2020年ですから2043年まではあと23年あります.
あまりにも単純な予測で恐縮ですが,2043年までの23年間は高齢者数は増加しますので,それなりに理学療法士の仕事もあるといった考え方ができます.
何歳以上の理学療法士は逃げ切れるのか?
2043年に高齢者人口が減少するまでがあと23年です.
今後,生産人口も減少しますので,理学療法士の定年も延長されることも予測されますが,現状のまま若い理学療法士が次々に誕生する状況ですと,年をとればとるほど仕事が無いというのがこの業界かもしれません.
もちろん能力の高い理学療法士は何歳になろうとさまざまな形で仕事を頂けるわけでしょうが,いわゆる普通の理学療法士はどうかといった視点で考えると,定年が延長されてもそんなに仕事があるでしょうか?
そう考えると現状の60歳を定年に考えるのが妥当とも考えられます.
60歳を定年にするとあと23年ですから,現在37歳以上の理学療法士は何とか逃げ切れるということになります.
心配なのは20代の理学療法士
理学療法士のピラミッド(年齢分布)って極端なんですよね.
現状でも20代の理学療法士が4割弱といった状況ですので,高齢者が減少する中であと40数年も仕事をしていくというのはかなり大変でしょうね…
いつもこのブログに書いていることですが,やっぱりこれは誰にも負けないといった理学療法士としてのアイデンティティを確立しないと今後は生き延びれないでしょうね.
何歳以上の理学療法士は暗黒時代への幕開けまでに退職し,逃げ切ることができるのかについて考えてみました.
非常に安易で短絡的な予測ですが37歳以上の理学療法士はなんとか理学療法士増加の波から逃げ切ることができそうかなと…
コメント