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理学療法士・作業療法士も知っておきたい正しいマスクの使い方
新型コロナウイルスを極度に恐れた人々が,憑かれたようにマスクを買い漁っています.
どこへ行ってもマスクが手に入らない状況であり,病院でもマスクの在庫が無くなったなんて声が聞こえてきている状況です.
当然ながらマスクも正しい使い方をしないと感染予防につながりません.
案外,感染に関する知識に疎いのが理学療法士・作業療法士だったりします.
特に食事の際にマスクをどうしてますか?
顎にマスクをおろして,食事が終わったらまたそのマスクを使ってないですか?
今回は理学療法士・作業療法士も今だからこそ知っておきたい正しいマスクの使い方について考えてみたいと思います.
マスクはそもそも何の目的で装着するのか?
マスクというのはそもそも自分のせきやくしゃみの飛沫を遮り,他人に感染させないのが第一の目的です.
勘違いされている方が多いのですが,決して周囲からのウイルスをブロックするのが第一目的ではありません.
もちろんウイルスをブロックする効果が全くないわけではありません.
特に冬季には喉頭の乾燥を防ぎ,汚れた手で顔を直接触らせず,接触感染防止にもつながるというのがマスクを装着する重要なポイントです.
一度外したマスクはどうすればよいか?
マスクは外したら捨てて新しいものに取り替えると,ウイルス対策としては万全です.
しかし現状ではマスクが枯渇しており,これからコロナウィルスが落ち着くまでマスクの着用を続けるとなると,毎回外すごとに捨てていたら出費もかさんでしまいます.
既に3日間同じマスクを使わざるを得ないといったような医療機関まで出てきている状況です.
マスクの使用上の注意を確認すると衛生面から1日1枚の使用が推奨されていますので,出勤時に着用して帰宅時に捨てる方が多いと思います.
ただ仕事を始めてから帰宅するまでにマスクを外すタイミングってたくさんありますよね.
こういった場合にはどうすればよいのでしょうか?
外したマスクはマスクケースへ入れることをお勧めします.
マスクには空気中のウィルスや菌などが付着しています.
再びそのマスクを着用する場合は,マスクの内側にウィルスや菌が付着していると何のためにマスクを装着するのか分かりません.
特に食事の際にマスクを外してぽん無造作に置いてしまうのはNGです.
理学療法士・作業療法士であれば食事中にマスクを外すことが多いと思いますガ,マスクを外す場合には取り外したマスクはマスクケースに入れるのが理想です.
マスクケースには除菌ができるケースも出ており(なかには消臭できるものも),再度着用する一時保管場所としては最適です.
ただ実際にはマスクケースも売り切れが続出している状況です.
マスクケースがない場合には,そんなときはマスクを内側に折ってからビニール袋になどに入れておくのもよいです.
マスクもつけ方によっては全く効果がない?
マスクにもサイズがありますので,マスクを選ぶ際には自分の顔の大きさとマスクのサイズが合っているかを確認することが重要です.
基本的には頬や顎の下などに隙間ができないマスクを選択しましょう.
また鼻をマスクの外に出す「鼻マスク」,口を出す「顎マスク」は予防の意味が全くありません.
鼻の脇,頬や顎の下などに隙間ができやすいので,自分の顔のサイズにフィットしたマスクをつけることが重要です.
よくあるのが飲み物を一口飲む際に,ついついマスクをアゴにかけていませんか?
それではアゴに付着していたウィルスや菌がマスクの内側についてしまって,その菌が自身の口などから侵入してしまう危険が高まります.
水分補給する際にはマスクを取って水分補給するのが安心です.
また針金部分をフィットさせることも重要です.
針金部分を鼻筋にフィットさせないと,鼻周りに隙間が生じて、ウイルスなどが侵入しやすくなってしまいます.
正しいマスクの着脱方法
マスクを装着する場合には,まずマスクの上下を確認しましょう.
マスクの表裏はメーカーによっても見分け方が異なりますが,特に裏表の見分け方がパッケージに記載されていない場合は,ゴムひもがついているほうが裏になることが多いようです.
またマスクの上下の確認方法は鼻周りにフィットさせるための針金が入っているほうが上になります.プリーツなど、マスクの折り目がある場合は,そのプリーツの山の部分が下方向になります.
上方向に向けてしまうとマスクのプリーツにウイルスが蓄積されてしまいます.
上下が確認できたら鼻・口・顎を覆うように装着します.
マスクで鼻から顎までを覆うことができたら,マスクの上部を鼻筋にフィットさせます.
最後にゴムひもで耳に固定します.
マスクを外す際も重要です.
使用後のマスクはウイルスが付着している可能性が高くなります.
そのためマスクを外す際はフィルターを手でさわらないようにゴムひも部分を持つようにすることがポイントです.
マスクを廃棄した後ですが,マスクに触れた手にはウイルスが付着している可能性が高いので石鹸を使ってしっかり手を洗いましょう.
コロナウイルス対策の場合にはアルコール消毒などで手指消毒することも重要です.
今回は理学療法士・作業療法士も今だからこそ知っておきたい正しいマスクの使い方について考えてみました.
これから長い付き合いになるであろうマスク…
理学療法士・作業療法士もまた医療職ですので,マスクを正しく装着して感染予防を図りましょう.
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