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コロナウイルス影響拡大で理学療法士界隈の研修会中止の動き
新型コロナウイルスの感染拡大によって東京マラソンの一般参加が取りやめとなり,その上,返金も無いといったニュースが世間を騒がせておりますが,理学療法界隈にもコロナウイルスの影響が広がってきております.
今回はコロナウイルス影響拡大で理学療法士界隈の研修会中止の動きについて考えてみたいと思います.
日本理学療法士協会から発信されたコロナウイルスに関連する研修会開催に関する方針
日本理学療法士協会からも研修会開催に関する指針が明示されました.
以下抜粋です.
当学会主催の研修会・セミナー・会議に参加される皆様へ
新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、参加される方への危険性が憂慮されると判断した場合、当学会の主催する研修会・セミナー・会議の開催を中止・延期させていただきます。
その際は、参加申込みいただいた方へ順次メール・電話などでお知らせするとともに、当学会 HP にてご案内いたしますので、ご確認ください。
<会場での留意事項>
研修会・セミナー・会議に参加される方、主催者、運営スタッフは、次の事項を守っていただくようお願いします。
1. 発熱症状のある方、咳やくしゃみを繰り返す方は、来場をご遠慮ください。
2. 会場ではマスクを着用してください。ご自身の身を守り、皆様が安心してご参加いただけるよう、皆さまのご協力をお願いいたします。
3. 会場のトイレに消毒用石鹸を準備しますので、必ず手指を消毒してください。
4. 咳やくしゃみをする際には、マスクやティッシュ、ハンカチなどで口や鼻を押さえるなど咳エチケットを確実に行なってください。
5. 参加中に、発熱や悪寒を感じたり、体調不良を感じたら、速やかに運営スタッフにお申し出ください。
6. 主催者は大会スタッフの健康管理を徹底し、発熱など体調不良者は配置しないようにお願いします。
7. 会場で対面業務を行う運営スタッフは常時マスクの着用をお願いします。
8. 当学会の判断により開催が中止となった場合には、参加費を返還します。交通費のキャンセル料は各自で対応ください。
会員の皆様へ
新型コロナウィルス感染は飛沫感染および接触感染が主であり、感染対策の基本はインフルエンザに準じて行う必要があります。
インフルエンザへの対応と同様に、①咳エチケットと手の消毒を徹底する、②マスクを着用する、③発熱や体調不良の場合は速やかに受診する、④食事と休養をとって体力や免疫力を高める、などの対策をお願いします。
また、ウィルス感染を一方的に疑ったり、誤った情報が拡散されないよう留意いただき、感染対策に関する適切な情報の取り扱いをお願いします。
2020 年 2 月 20 日
日本理学療法士学会運営審議会
議 長 高橋 哲也
現在のところ完全な自粛ではない
現在のところ,協会としては全ての研修会やセミナーを延期・中止にするといった方針ではないようです.
危険性が憂慮されると判断した場合に,研修会・セミナー・会議の開催を中止・延期するといったスタンスとなっております.
また参加費については返還されるようですが,交通費や宿泊費ののキャンセル料等は個人で負担といった対応のようです.
まだ今後の拡大がどうなるかがわからないところはありますが,私としては早い段階で適切な対応をしたなと感じました.
ご承知の通り,呼吸リハ学会や理学療法士講習会の一部も既に中止・延期になっている状況です.
今後も感染が拡大すれば研修会中止・延期の動きは進むでしょうね.
研修会程度であれば規模が小さいので影響は少ないかもしれませんが,心配なのは全国研修会ですね.
あれだけ大きな規模の研修会ですから,今後の感染拡大の状況によっては日程を延期せざるを得なくなるでしょうね.
講師としてはせっかく準備したのにとかいろいろとあるでしょうが,今回ばかりは未曽有の事態ですので仕方ありませんね.
気になるのは民間のセミナーですね.
こういった時にきちんとした対応ができるかどうかが問われるでしょうね.
営利に走ることなく必要に応じてきちんと延期・中止する勇気も必要でしょうね.
今週末の第55回理学療法士・作業療法士国家試験は予定通り開催されるのでしょうね…
今回はコロナウイルス影響拡大で理学療法士界隈の研修会中止の動きについて考えてみました.
何よりも公益社団法人として理学療法士が感染を拡大させることはあってはならないと思いますので,適切な判断の下研修会が中止されるのはやむをえませんね.
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