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理学療法士・作業療法士が管理職になると給与が下がることがあるって本当?
最近は病院や施設における理学療法士・作業療法士の数も増加しているため,職場管理に携わる理学療法士・作業療法士も増えてきております.
管理職の理学療法士・作業療法士の給与については以前にもご紹介させていただきました.
でも管理職って大変ですよね.
特に理学療法士・作業療法士の場合にはプレイングマネージャーというところが多いのが実際だと思いますので,患者対応プラスαで雑務をこなす必要がある場合が多いと思います.
管理職は他人事も自分事としてして対応する責任がありますので,割りに合わないが責任を抱えることにもなります.
給与が伴えば続けられるのかもしれませんが,役職手当が低い場合には理学療法士・作業療法士が管理職になると給与が下がることすらあるようです.
今回は理学療法士・作業療法士が管理職になった際の給与について考えてみたいと思います.
一般的な管理職の給与は?
理学療法士・作業療法士の話の前にまずは一般的な管理職の給与について考えてみたいと思います.
管理職の給与も業界によってさまざまです.
若手の人材採用が活発な業界や,年功序列制度が当初からない外資系企業では,若手管理職でも年収が高い傾向にあるようです.
ちなみにIT企業の管理職は30代で年収600万~800万円というところも多いようです.
さらに外資系企業の管理職にもなると年収が1000万以上というところも多いです.
理学療法士・作業療法士等のサービス業の管理職は年収が低い
さて理学療法士・作業療法士に関してですが,病院や施設でのリハビリテーションというのもサービス業の1つです.
サービス業の管理職の場合には,「名ばかり管理職」と呼ばれるような実情を抱える方も多く,管理職でも400万円ほどの年収にとどまっているケースもあります.
なぜ理学療法士・作業療法士が管理職になると給与・年収が下がることがあるのか?
理学療法士・作業療法士が管理職になってなぜ給与や年収が下がるのでしょうか?
普通に考えれば,責任も大きくなるわけですし給与は上がるはずです.
一番は,「管理監督者」になると残業手当がなくなるといった問題です.
元々,残業ゼロの職場であれば管理職になって手当がつけば給与や年収は上がりますが,管理職手当が残業分を上回らない場合には,仕事量が増えるのに給与は減ってしまうといった現象が起きてしまいます.
管理者になってしまうと,「労働時間が管理されない」立場とみなされることになります.
要するに,残業手当・休憩・休日を一般社員のように管理されることがなくなってしまうわけです.
残業することで手取りが多かった平社員の理学療法士・作業療法士が管理職になると,手取りが少なくなってしまうというケースが多いのです.
基本給+管理職手当で増額した税率が上がり手取りが少なくなる
管理職には基本給に加えて管理職手当が支払われるわけですが,病院や施設が定めた手当額や基本給,そして増額した分の税率によっては一般の理学療法士・作業療法士として残業しつつ働いていたときよりも手取り額が減ってしまうことも多いのです.
名ばかり管理職問題
もっと深刻な問題として,「名ばかり管理職」という問題があります.
病院や施設が管理職だと定めたとはいえ,実質的には管理監督者には当てはまらない場合,不当に残業代を削られてることで,無償の長時間労働につながっているケースもあります.
こうなると本当に最悪ですよね.
今回は理学療法士・作業療法士が管理職になった際の給与について考えてみました.
今回ご紹介したのはブラック病院のシステムですので,きちんと手当をもらって管理職になって給与が上がるというのが多いわけですが,場合によっては理学療法士・作業療法士の管理職でも今回ご紹介したようなケースあるようです.
ことはなかなか深刻ですね…
コメント
[…] 理学療法士・作業療法士が管理職になると給与が下がることがあるって本当?今回は理学療法士・作業療法士が管理職になった際の給与について考えてみました. 今回ご紹介したのはブ […]