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理学療法士・作業療法士の大学・専門学校の偏差値低下が著しい件
理学療法士・作業療法士の質が下がっているなんて話がありますが,これは養成校入学後の教育によるものなのでしょうか?それとも理学療法士が養成校に入学する際の学力の問題なのでしょうか?
正解は後者であることはいうまでもありませんが,理学療法士の大学・専門学校の偏差値低下は著しい状況です.
今回は理学療法士・作業療法士の大学・専門学校の偏差値低下が激しい件について考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士養成校の偏差値が著しく低下
最近は街の至るところで理学療法士・作業療法士養成校のオープンキャンパスやAO入試のポスターを見かけますね.
それだけ理学療法士・作業療法士養成校が増えたということだと思いますし,どこの養成校も学生確保に多額な広告料を支払っているわけです.
そこまでしないと理学療法士・作業療法士が集まらないわけです.
専門学校は定員割れしているところも多いですしね…
専門学校は試験さえ受ければ合格する?
理学療法士の大学・専門学校の偏差値については以前の記事でもご紹介させていただきました.
偏差値がすべてだとは思いませんが,偏差値が40近い養成校も多く存在します.
私自身もよく養成校の先生と話をする機会がありますが,専門学校の入試では合格定員を下回ることも増えてきております.
そのためよほど大きな問題が無ければ,試験さえ受ければ合格する養成校も増えてきているわけです.
専門学校も専門職大学へ移行する時代ですので,専門学校は生き残りをかけて偏差値の低い学生でも入学させるといった傾向が今度もさらに加速するでしょうね.
専門学校だけではなく大学も…
専門学校だけではありません.
少子化に伴って,大学は全入学時代に突入しておりますので,どこでもよければ大学に入学するというのはそれほど難しいことではなくなってきました.
そのため大学でもあの手この手を考えて,受験生・入学生の確保に躍起になっています.
入試の回数も多いですもんね.
私立の大学なんかは下手な鉄砲,数撃ちゃ当たるの原理で,とにかく受験の回数を増やしていますよね.
AO入試・推薦入試を数回,センター試験が無くなってしまいますが,一般入試でいえばセンター利用や前期・後期等,試験の回数がやたら多いです.
入学生確保に必死なわけですね.
養成校教育・卒後教育に責任は無い?
理学療法士・作業療法士の質の低下というのが何を意味するのかは別にしておいて,昨今の理学療法士・作業療法士の臨床能力の低下って結局は養成校・卒後教育の問題ではありませんよね?
偏差値40ですよ.
偏差値がすべてだとは思いませんが,基礎学力を反映するのが偏差値だと思いますし,一般的な基礎学力が低い学生が理学療法士・作業療法士に簡単に慣れてしまう時代ですので,それを養成校の教育や卒後教育の責任にするのはどうでしょうか…
最も養成校に関しては入学させてからには,今まで以上に教育をしろよということではあるのかもしれませんが…
今回は理学療法士・作業療法士の大学・専門学校の偏差値低下が激しい件について考えてみました.
今や理学療法士・作業療法士になりたいと思えば,誰でも理学療法士・作業療法士になれる時代になったわけですね.
これは専門職としては非常に悲しいことだと思います.
ただ現状の専門学校や私立大学の定員割れの状況からすれば,今後ますます理学療法士・作業療法士養成校の偏差値というのは低下していき,基礎学力の低い方々が理学療法士・作業療法士になっていくのは止められないでしょうね.
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