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理学療法士の臨床実習指導者講習会の講義はe-learningでもよくないかと思う
昨年から全国各地で理学療法士・作業療法士の臨床実習指導者講習会が開催されております.
私も臨床実習指導者講習会を受講いたしましたが,正直なところかなりきつい講習会でした.
今回は理学療法士の臨床実習指導者講習会の講義はe-learningでもよくないかと思う件についてご紹介いたします.
理学療法士の臨床実習指導者講習会
理学療法士の臨床実習指導者講習会ですが,各都道府県士会から数名(都道府県規模によって人数に傾斜配分がなされておりました)が中央講習会へ参加し,中央講習会の内容を各都道府県士会へ持ち帰って話すといったシステムとなっております.
講習会の内容ですが,講義が7時間,演習が9時間の計16時間のスケジュールとなっております.
丸2日の非常に厳しい研修会となっており,遅刻・早退・欠席は認められません.
16時間の講習会を受講すると,最後に厚生労働省から修了証が発行される流れとなっております.
演習9時間
演習は10名ごとのグループで行われます.
都道府県士会から中央講習会に参加した理学療法士がファシリテーターとなって6回の演習を行いました.
ハラスメントに関するもの,実習目標に関するもの,実習プログラムに関するもの,実習指導者評価に関するものと内容も多岐にわたっており,個人的には演習については,他施設の理学療法士と臨床実習指導についてさまざまな意見交換ができ,非常に有意義な時間を過ごせたと思っております.
演習ではグループワークで取りまとめた内容を,グループごとに発表するような形式となっており,他のグループで協議された内容についても把握できるので,非常に参考になる内容も多かったです.
講義7時間
問題は講義です.
講義は指定規則の改定,人間関係,ハラスメント,実習における水準に関する講義が1時間×4,実習プログラム立案,実習指導者評価に関する講義が1時間30分×2の計7時間のスケジュールです.
講師は都道府県士会を代表して中央講習会へ参加した理学療法士が務めるわけですが,基本的には日本理学療法士協会の教育部会が作成したスライドを棒読みする形式なので,聴講していても全く内容が伝わってきません.
講義内容をきちんと理解した上で,噛み砕いて説明して下さる講師の先生もいらっしゃいましたが,棒読みの講師が多いとTwitterの中でも話題になっておりました.
ただ個人的に思うのは,他人が作成したスライドで話すほど難しいことはありません.
スライドの流れにしても何を意図してそのスライドを作成したかといった行間が読めなければ,ただの棒読みになってしまうわけです.
正直,7時間を耐えるのはかなり大変です.
居眠りしている理学療法士が多かったのも実際です.
理学療法士の臨床実習指導者講習会の講義はe-learningでもよくないか?
私が感じたのは理学療法士の臨床実習指導者講習会の講義はe-learningでもよくないかといった点です.
都道府県士会の講師が他人が作ったスライドを話しても,なかなか内容が伝わるものではありません.
作成した教育部会の理学療法士がe-learning形式で内容を伝達する方が会員にいとしたい内容がきちんと伝わるのではないかと感じました.
またe-learningという形式をとれば,自宅で7時間学習した後に,1日開催9時間のスケジュールをこなせばよいので,参加者の負担も少なくなると思います.
実際に2日開催となると宿泊が必要な場合も多く,時間もお金もかかる講習会となっている印象を受けます(都道府県によっては養成校から旅費が支払われる都道府県もあるようです).
厚生労働省が認めるか?
対面研修ではなくてe-learningが理想であるとは思われますが,問題となるのは厚生労働省がe-learningを認めるかといった点です.
いずれにしても現在の形式の講習会では,講師・参加者への負担も大きく,その上内容が伝わりにくい講習会となっておりますので,今後は形式を改めることも検討していただきたいですね.
今回は理学療法士の臨床実習指導者講習会の講義はe-learningでもよくないかと思う件についてご紹介いたしました.
今年度もまだまだ全国各地で理学療法士の臨床実習講習会が開催されます.
今年度臨床実習指導者講習会を受講できた理学療法士は全体の理学療法士数から考えると10%に満たない状況だと思われますので,来年度・再来年度もこの講習会が継続して開催されることと思います.
どうにか有意義な内容となるようにブラッシュアップしていただきたいですね.
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