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PT・OTが発表・講演する時のマイクの使い方 理学療法士はナルシスト持ちが多い
理学療法士・作業療法士が発表・講演する時にはマイクを使用することが多いと思います.
マイクの使い方をみているだけでも講演慣れしているなとか,講演・発表は初めてなのかなとかおおよそのことがわかります.
今回は理学療法士・作業療法士が発表・講演する時のマイクの使い方について,特にマイクを使う時によくやりがちなNG使用方法について考えてみたいと思います.
マイクを叩く
マイクが入っているかどうかを確かめるためにマイクを叩いてしまう方がおられますが,これはNGです.
マイクを叩くととても強い入力信号が出ます.
マイク自体が破損することがあるのはもちろんですが,アンプやスピーカーにも強烈な震動がおこりますので,最悪マイクから先につながった機材を破損してしまうことにもなります.
息を吹きかけるのもNGです.
息を吹きかけると強い負荷がかかってしまいますので,マイクを破損させる恐れがあります。
マイクが入っているかどうかを確かめる場合には,「あ,あ…」としゃべってみれば良いだけの話です.
基本中の基本ですが,マイクはやさしく丁寧に扱いましょう.
マイクの網の部分に指をかけない
いわゆるカラオケでビジュアル系(古い)バンドの歌を歌う男性の持ち方ですね.
カラオケならまだしも,発表や講演の際にもこんな持ち方をしていたら,私はこの発表者はナルシスとなんだろうななんて思ってしまいます.
理学療法士ってこのナルシスト持ちがけっこう多いです.
マイクの網目部分に指をかけてしまうと,音がこもってしまいますし,ハウリングを起こす原因にもなります.
ビジュアル系バンドのボーカルのマイクの持ち方というのは,バックの音響の努力で成立しているわけですので,それを講演や発表で行うのは論外です.
マイクの下の先端部分を持たない
マイクの下の方を立てるようにして持つ方も最近多いですよね.
有線のマイクの場合には,マイクのお尻の方にはケーブルの着脱のボタンなどがあります.
マイクの下の方を持つと,あやまって着脱ボタンを押してしまってケーブルが外れることがあります.
音が出る状態でのケーブルの抜き差しは,強烈な雑音と機材へのダメージがあります.
無線マイクの場合にも,マイクのお尻の部分に通信部がありますので,通信部分を手で覆い隠してしまうと電波状態が悪くなってしまいます.
ノイズが出たり,音が途切れたりして不安定になりますので,マイクのお尻の部分にある通信機部分を手で隠さないようにしましょう.
またマイクの下の先端部分を持っていると誤ってマイクを落としてしまう可能性もあります.
マイクの真ん中あたりを持つのが基本です.
正しいマイクの使い方
- 網の部分,お尻の部分に指がかからないように本体の真ん中を持ちます.
- 斜めからの声はきちんと拾えないのでマイクの中心にまっすぐに声が当たるように使います
- 声が太い人や籠もった声の人は少しマイクをはなしましょう.
- 声の線が細い人は口にマイクをしっかり近づけて話しましょう.
今回は理学療法士・作業療法士が発表・講演する時のマイクの使い方について,特にマイクを使う時によくやりがちなNG使用方法について考えてみました.
せっかく発表や講演の機会をいただいているわけですから,変にカッコをつけず,聴衆に伝えることを最も優先して正しくマイクを持つようにしましょう.
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