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消費税増税が理学療法士・作業療法士の暮らしに及ぼす影響
皆様もご存じの通り,2019年10月から消費税10%への増税となります.
今の消費税が8%ですので,今よりも2%の増税されることとなりますが,この2%の増税は私たち理学療法士・作業療法士の暮らしにどのような影響を及ぼすのでしょうか?
今回は消費税増税が理学療法士・作業療法士の暮らしに及ぼす影響について考えてみたいと思います.
消費税増税とメディア報道
消費税増税はこれが3度目になりますが,税負担が多くなるたびに慌てて買いだめや,近々購入する予定はなかった高額商品,たとえばマイホームや自動車を購入した人を思い出します.
増税対策と称した取材も多くなり,メディアでも増税前にこうしたほうがいいといったような番組が増えております.
ただ実際には何事も慌てる必要はありません.
今までも増税後は店が客離れを警戒し,増税前以上に商品を安くするという傾向がありました.
これは消耗品も,マイホームのような高額商品でもそうです.
結局のところ消費者は増税前に慌てて買う必要がなかったと後悔するケースの方が多いのです.
買いだめした消耗品などは,せっかく安く買ったはずなのに量があるからと使うスピードが増してしまい,結局節約にならない場合もあります.
メディア報道に揺さぶられないようにしましょう.
理学療法士・作業療法士の家計の負担はどのくらい増えるのか?
家計の負担としてはどのくらい増えるのでしょうか?
理学療法士・作業療法士がお金を払っているものには,消費税がかかるものとかからないものがあります.
支出を振り分けてみると通常の場合,1カ月の生活費の中で消費税がかからない支出は全体の1/3ほどということが多いと思います.
つまり1カ月の生活費の2/3程が,増税の影響を受け,生活費が30万円かかる人の場合には,2/3に当たる20万円に消費税の影響があるということになります.
2%の増税ですから,金額にして4000円です.
これを高いと考えるか安いと考えるかは人それぞれだと思いますが,軽減税率やポイント還元などをうまく利用すれば,多少の変動はあると思いますが,少しやりくりすると何とかできそうな金額だと思います.
家計の見直しで増税分を節約する
増税に向けてできることは,急いで高額商品や消耗品を購入するということではなく,家計の見直しです.
家計の中には,意外と無駄支出が隠れているものです.
この機会に,一度支出を洗い出して,削れる部分を具体的に見つけられるとよいでしょう.
固定費を削減する
まずは固定費から取り掛かることをおすすめします.
一度削減するとその効果が持続しますし,契約変更などが伴う場合は3カ月前の今から取り組んでおくと,増税前に効果がある環境に整えられます.
一番取りかかりやすいのは通信費です.
大手キャリアも安いプランを始めておりますので,契約内容の見直し,もしくは格安スマホへの変更だけでも十分に増税分を取り戻すことができます.
また消費税の影響は受けませんが,支出の削減という意味で生命保険の見直し,住居費の見直しもありです.
これらは毎月のお金ですから,年間で考えると大きな金額になります.
軽減税率,ポイント還元を利用
今回の消費税増税は今までと違い,軽減税率制度,ポイント還元制度という税負担が軽くなる制度が設けられているのも特徴です.
軽減税率というのは酒や外食を除いた飲食料品や,週2回以上発行される定期購読契約のある新聞代は8%のまま据え置きとなる制度です.
外食の中でもデリバリーやテイクアウトなど,調理された食品を自宅で食べるような形のものは8%のままです.
今までお店で外食をすることが多い人の場合はテイクアウトやデリバリーにシフトしていくなどで,税負担増を少なくすることもできます.
またキャッシュレス支払いでポイントが還元されます.
ポイント還元制度は中小企業の店舗などでキャッシュレス支払いをすると5%(フランチャイズ店は2%)のポイント還元がされる制度です.
キャッシュレス決済にはクレジットカード払い,スマホのQRコード払い,電子マネーなどが対象となります.
楽天ペイ・セブンペイ・メルペイなどのペイサービスをまだあまり使っていない,慣れていないという人は,今から慣れておくことをお勧めします.
今回は消費税増税が理学療法士・作業療法士の暮らしに及ぼす影響について考えてみました.
結論から言えば,そう影響は大きくないと考えられます.
やみくもに何かを買いだめするより,自分の暮らし方において,これを機会に改めて生活を見直して,どうすれば少し税負担が減るのかを調べ準備をしっかりするとよいですね.
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