なぜあの理学療法士・作業療法士はあんなに貯金できているのか?

働き方
スポンサーリンク
スポンサーリンク

目次

なぜあの理学療法士・作業療法士はあんなに貯金できているのか?

以前にもこのブログの中で収入が多いからといって,必ずしも貯蓄額が多いわけではないといった記事を紹介させていただきました.

理学療法士・作業療法士も知っておきたい30代年収400万円台で1000万円貯蓄する方法
PT・OTも知っておきたい30代年収400万円台で1000万円貯蓄する方法 このブログの中でも理学療法士・作業療法士の収入については何度か取り上げさせていただきました. お世辞にも高いとは言えない理学療法士・作業療法士の収入...

皆さんの周りにも自分と収入はそんなに変わらないはずなのに,しっかりと貯蓄ができている理学療法士・作業療法士っていませんか?

今回はなぜ貯蓄できる理学療法士・作業療法士と貯蓄ができない理学療法士・作業療法士がいるのかについて考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

貯蓄に関する日本人の意識

近年,日本人の私たちの貯蓄への意識は強まってきております.

総務省の家計調査によると,2人以上の勤労者世帯は年収の約1.8倍の貯蓄を保有しており,この10年で上昇傾向にあります.

しかしながら実際には思うように貯まらず悩む理学療法士・作業療法士も少なくないと思います.

この総務省の家計調査によると,勤労者世帯の貯蓄高平均は1327万円ですが,この数字は3000万円,4000万円など多額を持つ少数派による引き上げ効果があります.

中央値で見ると743万円で,つまり半数の人はそれ以下なのです.

また貯蓄が100万円未満の世帯も1割以上いるのが実情です.

そもそも正規分布していないデータにおける平均値自体にあまり意味が無いのですが,平均値を見ると1000万円以上貯蓄している勤労者が多いのではないかといった誤解をしてしまいますが,実際はそんなことはないのです.

 

 

 

 

 

 

年収が高いほど貯蓄は多い?

なぜ貯蓄ができないかと考えた時に,多くの理学療法士・作業療法士が収入が少ないことを原因に挙げると思います.

しかしながら貯蓄ができないのは収入が少ないことだけが原因ではありません

もっと収入が上がれば貯まるのにと嘆いている理学療法士・作業療法士は少なくないはずですが,総務省の家計調査でも,確かに年収が高い人ほど持っている貯蓄高が多いという結果が出ています.

たとえば年収0~450万円の人の貯蓄高は平均795万円なのに対して,年収約950万円以上の人の貯蓄高は2184万円となっております.

ただこれはあくまで平均であって,年収が低くても貯蓄が多い人もいれば,年収が高くても貯蓄が少ない人もいるのが実際です.

この調査結果を見ると貯蓄が0~200万円の人の平均年収は544万円です.

ここから税や社会保険を差し引くと,家族が十分なゆとりをもって暮らせる水準では必ずしもないかもしれませんが,極端に年収が少ないともいえないと思います.

一方で貯蓄高が約2000万円以上の人の平均年収は889万円です.

年収が1000万円を超えると家計にもゆとりが出るイメージかもしれませんが,そこまででなくても貯蓄が多い人もいるわけです.

理学療法士・作業療法士で年収が1000万円を超えている人はほとんどいないと思いますが,理学療法士・作業療法士の収入でも貯蓄をしようと思えば貯蓄ができるわけです.

また貯蓄が少ない人(約200万円以下)とトップレベルに多い人(約2000万円以上)では,貯蓄高では10倍以上の開きがあるものの,年収差は350万円しかありません.

これらのデータは定年退職をして退職金による貯蓄がある人は含まれておりませんので,年収以上に貯蓄の格差が大きいことがわかります.

 

 

 

 

 

 

貯蓄が多い人の特徴とは?

では貯蓄が多いのはどのような人なのでしょうか?

まず当然ながら年齢の高さがあります.

貯蓄約200万円以下の人の平均年齢は約44歳ですが,トップレベル(約2000万円以上)の人では56歳です.

当然年齢が高くなれば,お金もたまってくるというわけです.

年齢にかかわらず貯蓄に大きな影響を与えると思われるのが,住宅ローンなどの負債です.

貯蓄の多い人ほど負債残高が少ない傾向があります.

貯蓄高トップレベルの人が抱える負債は平均426万円で,貯蓄高の10%前後の規模にすぎません.

これに対して貯蓄が少ない人の負債は平均810万円で貯蓄高の10倍以上なのです.

負債の大半は住宅ローンと考えられますので,貯蓄が多いほど持ち家率が高く,かつ住宅ローンを完済している人も多いのです.

貯蓄高トップレベルの人のうち住宅ローンを返済中の人は2割ほどですが,貯蓄がトップレベル未満の人では約4割がローンを抱えています.

月々の支出で見ても,貯蓄が少ない人は家計に占める住宅ローンの返済負担が重い傾向にあります.

ローンは審査で有利なこともあり,年収が高いほど多額のローンを組む傾向があります.

返済能力の面では当然のことですが,収入の多くを返済に回せば貯蓄はできません.

実際に住宅ローンを借りている人が月々の収入から貯蓄に充てる割合(貯蓄率)は,借りていない人よりも低いです.

しかもその差は年収が高いほど大きいのです.

年収約1200万円以上の人の平均貯蓄率は約30%ですが,住宅ローン返済をしている人に絞ると約24%と,返済している人の方が明らかに低いわけです.

一方で年収約500万円レベルの人ではその差は3%にすぎません.

年収が高いと借りやすいものの,無理をしてかなり高額な借り入れをしてしまうケースも少なくありません

結果として貯蓄がしにくくなるといったリスクが大きくなってしまいます.

 

 

 

 

 

 

 

貯蓄の方法にも違いがある

貯蓄が少ない人ほど,預貯金貯金が多く株式や投資信託の割合が少ない傾向があります.

貯蓄高がトップレベルの人は,貯蓄高に占める預貯金の割合は約60%ですが,貯蓄高が少ない人では75%以上です.

また預貯金のなかでも,貯蓄の多い人ほど定期預金,少ない人ほど普通預金を持っています.

お金を貯めるときにどんな金融商品で貯めるかは,年齢や家族構成,ライフプラン,そしてすでに持っている貯蓄高によるところが大きいようです.

まだ貯蓄が少なければ,ちょっとしたライフイベントによる出費に備えて,すぐに使える普通預金に優先的に貯めていくのが安心です.

これに対して貯蓄高がある程度の金額になってくれば,一部はすぐに引き出せなくてもよい定期預金にしたり,元本割れのリスクをとっても株式や投資信託などの投資に充てたりするゆとりもでてきます.

したがって貯蓄の多い人ほど株式や投資信託をもっている割合が増えるというのは当然と言えば当然の結果かもしれません.

一方で別の見方をすると,貯まっている人はより貯まりやすい金融商品を選んでいるといった見方もできます.

最近の金利ってとても低いので普通預金に預けていても利子は微々たるものなので貯蓄額は増えることはありません.

普通預金だけで貯蓄をしていると,いつでも使えるわけですが,貯蓄が増えない状態にさらしておくということにもなってしまいます.

定期預金やほかの金融商品も解約して現金化するのはそれほど難しくありませんが,普通預金に比べれば少々ハードルが上がります.

 

 

 

このように貯蓄できている人と貯蓄できていない人には違いがあります.

最近は来店型の保険代理店がショッピングモールの一画に相談窓口をかまえていることが多くなっておりますが,保険代理店が無料でライフプランニングを行ってくれるところもあります.

こういったものを利用するとなぜ貯蓄ができないのかが見えてきます.

理学療法士・作業療法士の皆様も改めてどうお金を貯めていくかについて考えてみてはいかがでしょうか?

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました