語彙力 理学療法士・作業療法士 繰り返しを無くす

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語彙力 理学療法士・作業療法士 繰り返しを無くす

今回も前回に続いて日常会話で使用することの多い語彙力に関して考えてみたいと思います.

理学療法士・作業療法士に限ったことではありませんが,会話やメールの中で同じ表現ばかりを用いていると,相手にボキャブラリーが乏しく学識の無い人だといった印象を与えてしまいます.

敬語を使用するのは当然ですが,引き出しとして様々な表現のバリエーションを持っておくことが重要となります.

そこで今回は繰り返しをなくすための表現に関していくつかご紹介したいと思います.

 

 

 

「考えます」を言い換える

「考えます」といった表現は,メールや文章においても「これは○○と考えられますので,私は○○と考えます」などと,つなげて使いやすい言葉です.

ただ同じ言葉ばかり繰り返していると、「言葉を知らない人」と思われてしまいます.

「考える」はもともと、「いくつかの物事をひきくらべて調べる」「罪を問いただす」「易によって吉凶を占う」という意味がありましたが,現在では物事を筋道立てて思いはかるなど頭の中で考えをめぐらす黒と衾餓の意味で使われます.

「思う」が少し主観的であるのに比べ,客観的に頭を働かせることを意味するのが「考える」といった言葉です.

その他にも,「検討する」,「考慮する」,「吟味する」,「判断する」,「構想する」,「知恵を絞る」,「推測する」,「想定する」,「熟慮する」等といった表現を使用することもできます.

 

 

 

「思う」を言い換える

「考える」は筋道を立てて客観的に判断することで,その過程に重きが置かれます.

一方で「思う」は物事を理解したり,感受したりするために心を動かすことを表現できます.

その思考や感情の具体的な内容に重きが置かれ,主観的・感情的な要素が入ります.

要は個人的・主観的な事柄の場合は「思う」,筋道立てて論理的客観的に頭を動かしているときは「考える」を使うと考えると良いでしょう。

「思う」と類似した表現として,「理解する」,「信じる」,「決心する」,「決意する」,「存じます」といった表現があります.

 

 

 

「頑張ります」を言いかえる

「頑張ります」といった表現もやる気を示すために使うことが多い言葉ですが,いつも「頑張ります」ばかりだと,「本当に?」という気にさせてしまいます.

「頑張る」は「我張る」から変化したとする説と,「眼張る」から出たとする説の両方があります.

困難に屈せず努力するという意味だけでなく,自脱を強硬に主張するというマイナスの意味もあります.

頑張るに類似した表現として,「堅忍不抜の精神で精進します」,「不僥不屈で臨みます」,「全身全霊を捧げます」,「最善を尽くします」,「鋭意努力します」,「尽力します」,「精進します」といった表現を用いることができます.

 

 

 

「確かに」を言い換える

「確かに」はその判断が間違いない様を指します.

これも話していると,同意するときに何度も使ってしまう言葉です.

ここでは言い換えられる言葉を紹介しましょう。

「まさに」,「間違いなく」,「まさしく」などといった表現に置き換えるとよいでしょう.

 

 

 

 

「本当に」を言い換える

心からそう思っていることを伝える「本当に」も「本当にありがとうございます」「本当にご面倒をおかけいたします」と,メールなどで重なりやすい言葉です.

「本当に」は真実・事実であること,事実がはなはだしいことの二つの怠味があります.

「今日の発表は本当に素暗らしかった」などと使います.

くだけた言い方ですと「ほんとに?」などと言うこともあります.

「本当に」に類似した表現として,「一方ならぬ」,「誠に」,「心から」といった表現がよく用いられます.

 

 

 

「超(チョー)」を言い換える

職場で「超(チョー)」なんて使う理学療法士・作業療法士は少ないと思いますが,これも何かに置き換えたいところです.

「超」は他とかけ離れて優れていることを指します.

もともとは「超特急」など名詞に添えて使われましたが,「チヨ-すごい」などの若者言葉が定着し,広く使われるようになりました.

ただしかしこまった席ではふさわしくありませんね.

る持した表現としては,「極めて」,「いたって」,「著しく」,「並外れた」といった表現が適切です.

 

 

 

「多い」を言い換える

研究論文の中で「○○に関する報告は多い」とか「○○に関する報告は少なくない」といった形で表現することが多いですが,これも繰り返すと語彙力が無いと思われてしまいます.

このように「多いです」といった言葉はよく使われますが,バリエーションが少ないと「多いです」「少なくありません」といった言葉を何度も使うことになります.

言い換えできる言葉としては,「枚挙にいとまがない」,「数えきれないほど」などの表現が挙げられます.

 

 

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