日本理学療法士学会分科学会運営幹事の任期が2019年3月をもって満了を迎えます.
任期満了を迎えるにあたり2019 年 1 月から3 月の間に分科学会運営幹事選挙が行われます.
皆様はこの分科学会運営幹事の選挙って投票されていますか?
今回は分科学会運営幹事の選挙について考えてみたいと思います.
目次
分科学会運営幹事選挙のスケジュール
分科学会運営幹事の選挙ですが,以下のスケジュールで行われる予定となっております.
立候補届相談期間:1月 7日(火)正午~11日(金)正午
立候補受付期間 :1月14日(月)正午~21日(月)正午
投票期間 :2月11日(月)正午~24日(日)正午
分科学会運営幹事選挙の投票権は?
平成30年12 月 17 日(告示日)時点で,当該分科学会への登録が済んでいる協会員に選挙権が与えられます.
基本的には正会員名簿に登録されている分科学会が被選挙権対象分科学会となり,選挙権についても同様です.
そのため投票を考えている方は,分科学会への登録を12 月 17 日(告示日)までに完了する必要があります.
自分が登録している分科学会の確認は,マイページから可能ですが,注意が必要なのは,分科学会登録は専門理学療法士制度における専門分野登録とは異なるという点です.
場合によっては,マイページにログインしたことすらないという方もおられると思いますし,パスワードを紛失している方も多いのが実情だと思います.
まずはマイページへログインできないと分科学会登録すらできませんので注意が必要です.
分科学会の登録状況は?
どのくらいの理学療法士協会員が登録しているのか?
分科学会・部門の登録者数ですが平成29年3月31日現在,のべ107,190人,実人数15,306人であり,新人教育プログラム修了者(59,982人)から見た割合は実人数で25.5%となっております.
概ね全会員(98,479人)の15.5%が、平均7の分科学会・部門へ登録している状況です.
正直,興味のない方も多いと思いますので,登録状況はあまり高くない状況です.
投票率は?
基本的には立候補者数が定員を超えた場合に選挙が行われるのですが,過去を振り返ると平成29・30年度の分科学会運営幹事を決めるための選挙を実施しされております.
これは前回の選挙の際の立候補者数ですが,定数15人を上回ったのは日本神経理学療法学会だけということになります.
- 日本運動器理学療法学会 :15人
- 日本基礎理学療法学会 :13人
- 日本呼吸理学療法学会 :11人
- 日本支援工学理学療法学会 :13人
- 日本小児理学療法学会 :12人
- 日本神経理学療法学会 :18人
- 日本心血管理学療法学会 :14人
- 日本スポーツ理学療法学会 :13人
- 日本地域理学療法学会 :11人
- 日本糖尿病理学療法学会 :15人
- 日本予防理学療法学会 :13人
- 日本理学療法教育学会 :11人
日本神経理学療法学会における投票率は19.4%でこれまた低い水準となっておりますが,日本神経理学療法学会ではその前の任期でも立候補者数が定員を上回っており,選挙が行われておりますが,投票率は「12.3%」から「19.4%(今回)」と向上してはおります.
協会員への影響は?
分科学会の選挙なんてあまり関係ないとお考えの方も多いと思いますが,協会員へはどういった影響があるでしょうか?
学術大会・認定理学療法士制度・専門理学療法士制度をはじめ分科学会が担う機能も以前より大きなものとなっております.
学術大会なんかを見ても,選挙を勝ち抜いた運営幹事がシンポジウムを務めていたり,運営幹事の教え子が研修会の講師をしていたりと,要は自分のよく知っている理学療法士が運営幹事になれば,いろんな仕事(ボランティアのものも含めて)が回ってくる可能性が高いということです.
私自身も最近は運営幹事の先生を通じて協会の仕事が少しずつ回ってきておりますが,自身の成長につながる仕事を多くいただいております.
結局はコネなわけですので,選挙になればそういった視点で投票をすることになるでしょうね.
選挙時期になるとたいてい何本か電話があります.
メールやLINEでの投票依頼は選挙違反になりますので,必ず電話がですね…
今回は分科学会運営幹事の選挙について考えてみました.
興味のない方も多いと思いますが,選挙になれば自分の尊敬する理学療法士を応援してもいいかもしれませんね.
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