理学療法士・作業療法士の転職について考える

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理学療法士・作業療法士の転職について考える

生涯にわたって1つの組織で勤務できれば,それはそれで素晴らしいことかもしれませんが,理学療法士・作業療法士の職場も様々であり,就職後数年働いてみて自分が思った職場とは違った,こんな人間関係を続けていくのはもうごめんだ,そういった理由で転職を考えられる方も少なくないと思います.

以前に比較すればわれわれ理学療法士・作業療法士の就職先というのは少なくなっているわけですが,理学療法士・作業療法士というのは資格職ですので,一般企業への就職等から考えれば比較的再就職が容易であり,さまざまな理由で転職を経験している方も少なくありません.

かくいう私も過去に転職を経験しております.今回は理学療法士・作業療法士の転職について考えてみたいと思います.

 

 

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理学療法士・作業療法士の転職ってどのくらい多いの?

理学療法士協会が行った平成28年の調査によると,理学療法士の離職率は医療分野では10.2%,介護分野では18.8%とされております.

だいたい5~10人に1人が1年のうちに退職または転職しているということになります.職場で考えると回復期リハビリテーション病院なんかは離職率が高いですね.

昇給が少ないところが多いのが原因だと考えられておりますが,最近は若いうちに回復期で経験して,その後に在宅分野へといった理学療法士が多いようです.

ここ最近は訪問リハビリテーション事業所の給与が医療機関よりも高い傾向になっておりますので,結婚や出産等をきっかけに収入増を見込んでの訪問リハビリへの転職というのが1つの流れになってきている気がします.

傾向としては30歳になるまでに最終的な職場を考えるといった方が多いようです.

 

 

 

 

 

 

 

 

転職ってけっこう大変です

皆さんはどういった形で今の職場に入職されたでしょうか?

特に新卒で現在の職場に入職された場合には,何となく今の職場を選んだという方も少なくないのではないでしょうか?

臨床実習を経験した施設に入職された方であれば,おおよそどういった職場かを理解して入職されていると思いますが,施設見学を1日おこなったくらいでは職場の体制・雰囲気までを十分に知ることはできません.

そのため入職したはいいものの,思った職場と違ったなんてこともしばしばだと思います.

 

 

 

 

 

学生時代には養成校に多数求人案内が来ている中から,自分に合った職場を探すわけですが,転職となると自分で病院・施設のHPの求人案内を1つずつ確認していくような作業が必要になります.

働きながらこういった情報収集をするのってけっこう大変だったりします.

そういった場合にお勧めなのが,こういった転職を支援し得てくださる人材バンクに登録しておく方法です.

最近では有資格者だけでなく学生さんも登録できるようになっておりますので,自分ではなかなか就職先を決定できない,特に収入だけでなく福利厚生や保険のことも含めて専門家の意見を参考にしながら就職活動をしたいという方はこういったところに登録しておくと良いです.

株式会社マイナビ



マイナビは転職サイトの大手ですので知らない方はいらっしゃらないかもしれませんが,理学療法士の求人数も5000件を超えているマンモス人材バンクです.転職を考えておられるのであれば,ここは確実に押さえておきたいですね.

ハローワークなんかにも求人情報が掲載されてはおりますが,理学療法士・作業療法士の求人というのはそれほど多くありませんので見つけるのが大変だったりします.

こういった人材バンクに登録してエージェントの方と何度かお話してみてわかることですが,やっぱりエージェントの方というのは転職を支援するプロフェッショナルです.

われわれは単純な給与ばかりに目が行きがちですが福利厚生や将来的な面もふまえて情報を提供してくださいます.

こういったサイトに登録するのは抵抗があるかもしれませんが,転職に際してはとくかくリサーチが欠かせません.自分1人でのリサーチには限界がありますので,本当に転職を考えられているのであればこういったサイトを利用しない手はないと思います.

さらにこういったサイトでは無料で履歴書・面接のアドバイスや入職までの手厚いフォローもしてくださるところもあります.

どこからお金が出ているのかと思われる方もおられるかもしれませんが,人材バンクは求人情報を登録している医療機関や施設から得たお金で,こういったビジネスが成り立っているわけです.

 

 

 

 

 

 

PTOT人材バンク

ここは非常に求人数も多く,希望する転職先の情報を細かく登録できるのでお勧めです.



どのくらいの時期に転職したいかといった情報を登録できます.

また転職する場合には,「来年の4月には新しい職場を見つけなければならないので,様々な条件の中から最も自分に合った職場を探したい」といった場合もあれば,「すぐすぐに転職を考えているわけではないけれども,本当に希望する良い職場があれば転職したい」といったような場合もあるわけです.すなわち転職に関する条件もさまざまなわけですが,こういった面を情報として登録できます.

私もそうでしたがこういったサイトって登録したら,やたら電話がかかってくるような印象がありましたが,「すぐすぐに転職を考えているわけではないけれども,本当に希望する良い職場があれば転職したい」といった旨を伝えておけば,メールだけでそういった情報を得るといったことも可能なわけです.

 

私自身も転職時にはこういった人材バンクに登録をしておりましたが,エージェントの方が自分に合った新しい職場に関する情報を提供してくださいます.

また施設見学や面談の日取りのスケジュール調整までしてくださるのでとても便利です.またエージェント経験のある方からいただいたご意見ですが,新卒でも既卒でも,「自分がやりたいこと求めるものが明確か(分野の興味・職場の雰囲気・同年代が多い等)」「雇う側が求める人材と合致しているか(事業拡大のためベテランが欲しい,若手を育てたい等)」がポイントのようです.またエージェントの方に間に入っていただくことで,自身を振り返る機会ができたり,雇用する側からも求められるかの確認ができることもこういったサイトに登録する利点になるでしょうね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 転職におけるデメリット

転職を考えられている方は必ず転職におけるデメリットも考えておく必要があります.

転職してしまいますと一時的に給与が増えるかもしれませんが,退職金が少なくなってしまう場合が多いと思います.

また新しい環境になれるまでには時間がかかりますし精神的な負担も大きいです.さらに転職に際して場合によっては引っ越し等が必要になれば,そういった面での費用も必要になります.

 

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今回は理学療法士・作業療法士の転職について考えてみました.

年数を重ねれば重ねるほど転職しにくくなるのも事実です.ただ転職というのは人生においても大きな決断になると思いますので,メリットとデメリットとを天秤にかけてしっかりと考えたいところです.

私個人としては「今の職場を辞めたいから転職する」といった後ろ向きの動機よりも,「スキルアップのために次の職場でこういったことに挑戦したい」といったような前向きな気持ちで転職先を選択できれば,転職は成功するのではないかと考えております.

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