女性理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の働き方

働き方
スポンサーリンク
スポンサーリンク

目次

 女性理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は職場に絶対に必要 

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の男女比については以前の記事でもご紹介いたしましたが,男女比は理学療法士で6:4,作業療法士で3:7,言語聴覚士で2:8となっており,リハビリテーション職種の約5割は女性ということになります.

女性の社会的な活躍は近年めざましいものがありますし,実際に仕事をしていると,このクライアントは女性でないと対応が難しいと感じる方が非常に多いです.

また女性というのは職場の中でも非常に気配りができる方が多いので,この業界でも女性を大切にしなければならないなと日々感じていることろであります.

 

 

 理学療法士の年収 

理学療法士の給与については以前の記事でもご紹介させていただきましたが,子育てやマイホームの購入を考えると,正直なところ一馬力では余裕のある年収とはいえません

理学療法士・作業療法士の給与は安いのか?
理学療法士・作業療法士の給与は安いのかといった点について考えてみました.少なくとも頂いている給与に恥じない仕事をしたいものです.

そのため療法士同士の結婚などの場合には,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の多くは結婚しても仕事を続けるという女性が多いと思います.

もちろん仕事というのはお金を稼ぐだけが目的ではありませんので,仕事が好きで続けるという女性も多いと思います.

 

女性に伝えたい 未来が変わる働き方 新しい生き方のヒントが見つかる、二極化時代の新提言 [ 野村 浩子 ]

 

 

 妊娠中でも働けるの? 

妊娠中に気になるのは流産の危険性です.

一般的には流産というのは妊娠したにもかかわらず妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまことを指します.

定義としては妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」といいます.

日本理学療法士協会が行った調査によると女性理学療法士の中で切迫流産を経験した理学療法士の割合は20%弱とやや高いことが明らかにされております.

切迫流産というには流産ではないものの,流産に至る危険性の高い状態を指します.

特に理学療法士というのは作業療法士や言語聴覚士と比較して,立位姿勢の時間が長く,加えて身体活動量も多いので,特に切迫流産の危険性が非常に高いわけです.

また低周波や超音波等の物理療法機器の使用や仕事中の姿勢にも注意が必要です.

妊娠期に安全に仕事をするためには,移乗動作をフォローしてもらうとか,担当するクライアントの数を減らしてもらうといった職場の理解が必要不可欠だと思います.

 

 

 子育てをしながら仕事を続けられるの? 

結婚して妊娠して子育てをしながらとなると,本当に仕事を続けられるのだろうかと不安になる女性療法士も多いと思います.

中には結婚を期に退職される方もおられますが,これは医療職に限ったことではなく,結婚をしていくと退職を考えるのはどの職業でもあります.

特に子どもが小さいうちは保育園の待機児童や保育料(来年から保育料に関してはかなり優遇される予定です)の問題もあり,女性が子供の面倒を見る必要がある場合もあるかもしれません.

いずれにしても子育てをしながら働くというのは楽なことではありませんよね.

ただ最近は男性理学療法士の中にも育児休暇を取得する方が増えておりますし,女性は出産したら家庭にといった風潮ではなくなってきておりますので,以前に比べれば女性が仕事を続けやすい環境になってきているように感じます.

また医療職は資格職ですので,子育て期には休職して,子供がある程度大きくなったら復職するといった方も少なくありません.

これは永久ライセンスを持った理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の強みでもありますね.

 

 

 出産後も働きやすい職場は通所・訪問のパート求人 

小さい子どもを育てながら仕事をするというのはとても大変なことです.

しかしながら以前に比べても理学療法士の活躍の場は多様化しており,雇用形態も職場によってさまざまです.

そういった意味では昨今はライフスタイルに合わせて職探しが可能になったので小さな子どもがいる女性セラピストも働きやすい環境を確保しやすくなったといえるでしょう.

最近は時間短縮勤務体系で療法士を雇用する職場も増えてきておりますし,訪問・通所リハビリで多いのが週2~3回の頻度で数時間の勤務というのも増えてきております.

いずれにしてもスタッフ数に余裕のある職場を選択することが重要です.そういった職場であれば,子どもの発熱など急なお休みにも柔軟に対応してくれると思います.

 

 

 出産後の職場探しには求人・人材バンクがお勧め 

転職先を探す方法には転職先を自分で探して応募する方法と,求人・人材バンクに登録して人材バンクに探してもらい応募する方法があります.

子育てをしながら,転職先を自分で探して応募するのってとても大変ですよね.また子育てと両立したいので,時間短縮勤務を希望しますとか,週●回の勤務が希望ですなんていった要望はなかなか口にしにくいものです.

さらに短時間勤務の職場として多い通所・訪問リハビリテーション事業所というのは,ホームページもありませんし,とにかく情報が少ないといった特徴があります.

人材バンクに登録すれば,自分の条件を提示すると条件に近い事業所を人材バンクがピックアップしてくれる(子育てしながらの就職活動ってとにかく時間がありませんのでとてもありがたいです).

給与や勤務体系などについてエージェントを通して応募したい事業所に聞いてもらえるのでとても楽です.エージェントの方に勤務できる頻度や時間,希望する時給等の情報を伝えておけば,エージェントの方が募集先と交渉してくれるわけです.

 

私が過去に使った人材バンクとしてはPTOT人材バンクがお勧めです.

 PTOT人材バンク 



この人材バンクは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に特化した転職支援サービスです.

全国の求人が掲載されておりますので,居住地域を問わず求人情報を閲覧できます.

また勤務先も総合病院やリハビリテーション病院,精神病院,スポーツ整形などの一般的なものから通所,そして短時間勤務をしやすい通所・訪問リハビリテーションまで求人情報を幅広く扱っています

ここの素晴らしいのは,リハビリ職を経験した専門のエージェント転職のサポートをしてくれますので,自分に合った求人情報を見つけることができます.

さらに履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスや面接対策なども行ってくださいますので,これなら子育てをしながらの転職活動も可能なわけです.

子育て中に登録していつから働きたいかを伝えておけば,時期に応じた転職先を紹介してもらえると思います.

またマイナビもお勧めです.

 マイナビ 



マイナビは転職サイトの大手ですので知らない方はいらっしゃらないかもしれませんが,理学療法士の求人数も5000件を超えているマンモス人材バンクです.もちろん通所・訪問リハビリテーション事業所の求人も多いです.転職を考えておられるのであれば,ここは確実に押さえておきたいですね.

 

年代別女性の健康と働き方マニュアル 女性も男性も暮らしも職場もhappy!に [ 女性の健康とメノポーズ協会 ]

 

今回は女性理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の働き方について考えてみました.

せっかく取得した資格ですので,出産後も有効に活用したいものです.

実際にはパートで子育てと両立といった方が多いようですが,時給や勤務日数といった希望はなかなか交渉しにくいので求人バンクに登録して時間を節約しながら子育てをするというのが良いでしょう.

コメント

タイトルとURLをコピーしました