Brunnstrom Recovery stageを使っているのは日本の理学療法士・作業療法士くらい? 知らないと恥ずかしいBrunnstrom Recovery stageの誤用

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Brunnstrom Recovery stageを使っているのは日本の理学療法士・作業療法士くらい? 知らないと恥ずかしいBrunnstrom Recovery stageの誤用

Brunnstrom Recovery stageといえば脳卒中片麻痺症例の運動麻痺を評価するために理学療法士・作業療法士が用いることの多い検査の1つだと思います.

以前から指摘されていることですがBrunnstrom Recovery stageを使っている国って実は少ないんですよね.

Brunnstrom Recovery stageで検索してもPubmedではそんなに検索に引っ掛からなかったりします.

今回はBrunnstrom Recovery stageを使っているのは日本の理学療法士・作業療法士くらいであるといったお話と,知らないと恥ずかしいBrunnstrom Recovery stageの誤用についてご紹介させていただきます.

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Brunnstrom Recovery stageを使っているのは日本の理学療法士・作業療法士くらい

おそらく本邦の理学療法士・作業療法士の多くが用いている脳卒中片麻痺例に対する運動麻痺の評価といえばBrunnstrom Recovery stageですよね.

学生時代には必ず時間をかけて教育を受けますし,医療機関や施設内はもちろんですが学会等において運動麻痺に関する評価の共通言語としてBrunnstrom Recovery stageが用いられております.

ただ世界で脳卒中片麻痺症例を対象として運動麻痺を評価する場合に最も使用されているのは残念ながらBrunnstrom Recovery stageではなくFugl-Meyer Assessmentです.

最近は本邦でも運動麻痺の評価にFugl-Meyer Assessmentを使用する施設が増えてきております.

ただまだまだ本邦ではFugl-Meyer Assessmentが標準になっているとはとても言えないのが現状だと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

他職種にも伝わらない

残念なことにFugl-Meyer AssessmentにしてもBrunnstrom Recovery stageにしても理学療法士・作業療法士以外の他職種には伝わらないことが多いですよね.

脳卒中診療に関わる脳神経外科医でさえもBrunnstrom Recovery stageって何?といった感じですし,場合によっては運動麻痺の評価にMMTを用いている脳神経外科医が多いのも実際です.

Brunnstrom Recovery stageは多職種との共通言語にはなってないわけですね.

Brunnstrom Recovery stageって理学療法士・作業療法士が行う評価といった認識が強いですが,リハビリテーション医や神経内科医なんかは使っている方がたまにいらっしゃいます.

 

 

 

 

 

 

 

知らないと恥ずかしいBrunnstrom Recovery stageの誤用

誤用が目立つのもBrunnstrom Recovery stageです.

まずは省略形ですがBrunnstrom Recovery stageを「ブルスト」なんて省略している医療機関もあるようですが,恥ずかしくて口にできませんよね.

もはや誤用のレベルではありません.

またBrunnstrom recovery stage Ⅱ~Ⅲといったような使い方をされる方も多いですが,これも誤用ですね.

基本的には「~」なんてことはありません.

きちんと評価できていない人がぼやかせるために使ってるだけですね.

これはMMTにもいえることですが,Manual Muscle Test3~4なんてのもけっこう見ますね.

Brunnstrom recovery stageはBRSと省略することが多いですが,正式名称はBrunnstrom recovery stageなんですよね.

だからBRSなのです.

Brunnstrom stageの中の「Recovery」が間に入っているといったところがポイントですね.

絶妙にタイピングしづらいのもBrunnstrom recovery stageの特徴ですね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運動麻痺の評価を標準化してほしい

本邦では国際的な使用頻度が低いことや評価そのものの限界が以前から指摘されているにもかかわらずBrunnstrom recovery stageが使用されてきたわけですね.

いまだに国家試験にも出題されますし…

脳卒中片麻痺って理学療法士・作業療法士が対象とする障害像の中で最も多いわけですので,そろそろ日本理学療法士協会・日本作業療法士協会も評価基準の統一に向けて動いていただきたいですね.

 

今回はBrunnstrom Recovery stageを使っているのは日本の理学療法士・作業療法士くらいであるといったお話と,知らないと恥ずかしいBrunnstrom Recovery stageの誤用についてご紹介させていただきました.

いつになったらBrunnstrom Recovery stageという言葉を耳にしなくなる時代が来るのでしょうかね…

コメント

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