目次
日本理学療法士協会の代議員選挙が全く盛り上がっていない件
日本理学療法士協会の代議員選挙が始まりました.
2月27日時点での投票率が日本理学療法士協会から発表されておりますが,投票率は5%にも満たない状況です.
残念ながらといいますか,予想通りと言いますか全く盛り上がっていない状況ですね.
今回は日本理学療法士協会の代議員選挙がなぜ全く盛り上がっていないのかについて考えてみたいと思います.
2020年2月27日段階での投票率(%)
以下は2月27日に日本理学療法士協会から発表された投票率です.
- 北海道 投票者数144/ 有権者数5,711 / 2.52
- 青森県 投票者数46 / 有権者数906 / 5.08
- 群馬県 投票者数85 / 有権者数1,986 / 4.28
- 東京都 投票者数204 /有権者数 8,417 / 2.42
- 新潟県 投票者数55 / 有権者数1,599 / 3.44
- 石川県 投票者数75 / 有権者数1,142 / 6.57
- 愛知県 投票者数277 / 有権者数5,868 / 4.72
- 福岡県 投票者数299/ 有権者数5,949 / 5.03
- 長崎県 投票者数138/ 有権者数2,045/ 6.75
- 大分県 投票者数52/ 有権者数1,702 / 3.06
- 佐賀県 投票者数87 /有権者数 1,272 / 6.84
- 沖縄県 投票者数59 /有権者数 1,552 / 3.8
- 全体 1521 / 38,149 / 3.99
残念ながら投票率は非常に低いと言わざるをえません.
2桁の投票数の都道府県も多いですし,2桁と言えば大手の回復期リハビリテーション病院の所属理学療法士数のレベルです.
最も投票率が高かった都道府県でも佐賀県の6.84%であり,もっとも定数に対して候補者が多い東京都に至っては2.42%と非常に投票率が低い状況です.
なぜここまで投票率が低いのか?
Twitter等のSNSでは日本理学療法士協会の代議員選挙を話題としたtweetが毎日のように飛び交っております.
ただどうも盛り上がっているのはTwitter界隈の理学療法士のみのようです.
Twitter界隈では若手の立候補者に投票するか,ベテランの立候補者に投票するか…
そもそも年代で選ぶのがおかしい,実績や能力を考慮して投票すべきだ…
とかさまざまな意見が飛び交っておりますが,どうやら盛り上がっているのはTwitter界隈の理学療法士だけのようですね.
Twitter界隈の理学療法士というのは意識の高い人が多いわけで,無関心な理学療法士ほど休日に理学療法関連の情報を目にしていない可能性が高いです.
なぜここまで投票率が低いのかを考えてみると,そもそも代議員がどんな仕事をしているか,どんな権利を持っているかがわかりにくいところがあります.
そのため多くの理学療法士が無関心な状況です.
これは代議員選挙に限ったことではありませんが,特に若い世代の理学療法士にとっては選挙というのはあまり興味を持てないものなのでしょう.
また都道府県毎の選出がわかりにくい面もあります.
47都道府県のうち投票が行われる都道府県と行われない都道府県があるといったシステムも代議員選挙を非常にわかりにくいものとしております.
さらにそもそも日本理学療法士協会のマイページのパスワードを忘れてしまって,マイページにすらログインできない理学療法士も多いのが実際だと思います.
普段からマイページにログインして情報を取りに行く習慣がないわけですから,日本理学療法士協会の活動自体に興味がないというわけです.
投票の際のポイント
まだ投票はしてないけれども,今後投票を考えているといった理学療法士も少数ながらいらっしゃると思います.
投票する際には,持っている票をすべて使うような投票の仕方はあまり望ましくありません.
定数が決まっていますので,あなたが本当に当選してほしい理学療法士がいるのであれば,本当に当選してほしいと思う人だけに投票しましょう.
でなければ本当に当選してほしい人が当選しなくなってしまいます.
現状では日本理学療法士協会というのは理学療法士に関わる組織としては最も大きな団体ですので,理学療法士に関わる諸問題を解決できる数少ない団体であるのも事実です.
該当する都道府県理学療法士会に所属する理学療法士の皆様もまずは投票を済ませましょう.
5分あれば十分に投票作業は済みますので…
コメント