理学療法士・作業療法士で英語恐怖症の方も原著論文から始めよう!実は原著論文が最も読みやすい

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理学療法士・作業療法士で英語恐怖症の方も原著論文から始めよう!実は原著論文が最も読みやすい

私のブログの中でも抄録だけですが,さまざまな運動器疾患に関連した英語論文の紹介させていただいております.

英語というと何となく苦手意識を持たれている理学療法士・作業療法士が多いと思いますが,実は英語論文の中でもいわゆる原著論文というのは英文になれるには最も適していると思います.

今回は英語の原著論文は最も読みやすく,英語恐怖症の理学療法士・作業療法士も原著論文から英文読解トレーニングを始めるべきだといったお話です.

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原著論文は構造が同じなので読みやすい

なぜ原著論文から英文読解トレーニングを始めるべきなのでしょうか?

それは量的研究における原著論文というのは構造が同じなので,おおよそどの論文でも書かれている内容が事前に予測できるからです.

英語論文に限ったことではありませんが,原著論文というのは概ね以下のような順で記述されております.

 

  • Objectives(目的)
  • Methods(方法)
  • Result(結果)
  • Conclusion(結語)

 

こんな感じですね.

つまりおおよそどこに何が書かれているかは明らかなわけです.

そうすると何が書かれているかが全く分からない状況よりも,簡単に記述されている内容を読解することが可能となります.

最近は幼児教育の中でも英語トレーニングを取り入れている方も多いと思いますが,私自身が感じるのは子供が読む英語で記述された童話を読むよりも,原著論文を読む方が簡単です.

童話なんて言うのは比喩表現も多く用いられておりますので,むしろ難易度は高いと感じます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原著論文では出てくる単語も同じものばかり

原著論文の場合には構造が同じ上に,使用されている単語も同一のものが多いといった特徴が挙げられます.

例えばobjectives(目的)の部分にはthe purpose of this studyやTo investigate~なんていう表現が決まって出てきますし,MethodsではParticipantsなんて表現が頻出です.

さらにResultsではsignificantlyなんていった表現が頻出です.

繰り返して使用されている単語が非常に多いので,読めば読むほど論文読解力が身についていくのが実感できます.

加えて自分の興味のある領域の英語表現であれば元々知っていたといったものも多いと思いますので,Abstractだけでも10本程度読めばなんとなく感覚がつかめてきます.

実際に初学者が英語論文を読んでいくとつまづくところって専門分野の単語ではなく,研究方法や統計学的な用語だったりすることが多いのですが,こういった研究・統計関連の用語って繰り返し使用されておりますので,その用語に慣れてしまえば辞書を使う機会もほとんどなくなります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綺麗に日本語訳できなくてもなんとなく意味が分かればそれでいい

英語の原著論文を読む際には,何も高校生がリーディングの授業で行うような完全な和訳が求められるわけではありません.

奇麗な日本語訳ができなくてもなんとなく文章の意味が理解できれば,それで良いわけです.

全文を読むのが大変であれば,まずはタイトルと結論の部分だけを簡単に読んで興味のありそうなものであれば,まずは抄録全体に目を通して,それでももう少し深く読んでみたいと思えば,フルテキストを読んでみるとよいでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは日本人が記述した英論文の抄読がお勧め

初学者の方はまずは日本人が記述した英論文を抄読することが勧められます.

実際に読んでみると日本人が記述した英文とnative writerが記述した英文とでは読みやすさがまったく異なるのがわかると思います.

理学療法学の英文誌とか,理学療法科学会が出版している英文誌とかそういったものから抄読してみることをお勧めします.

 

今回は英語の原著論文は最も読みやすく,英語恐怖症の理学療法士・作業療法士の方も原著論文から英文読解トレーニングを始めるべきだといったお話でした.

若いうちから英語論文に慣れておくと,得られる情報量が全く異なりますので,なんとなく英文が苦手だなと思われている方もコロナウイルスパンデミックで研修会が自粛されている今だからこそチャレンジしてみましょう.

コツとかっていうのは特にありません.

ひたすら辞書片手に繰り返して論文に当たることです.

理学療法士・作業療法士も数を読めば英語論文は誰でも読めるようになります.

 

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