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2020年以降発売の注目理学療法関連書籍紹介7選
2020年に突入しましたが,2020年に入ってから理学療法関連の書籍の発売も加速しております.
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2020年以降発売の注目理学療法関連書籍を紹介させていただきます.
股関節拘縮の評価と運動療法
林典雄先生監修のもと,整形外科リハビリテーション学会(AA認定講師)熊谷匡晃先生が執筆された一冊です.
楽天ブックスランキングでも,整形外科分野でここ数週,売り上げが常に上位ですね.
私自身も購入いたしましたが,とにかく参考になるtipsが多い一冊です.
拘縮に特化した書籍かと思いましたが,歩行や疾患別の理学療法についても章立てて記載されております.
最近話題のFAIや大腿骨頸部軸回旋の章は必見ですね.
運動療法学 <Crosslink 理学療法学テキスト>
メジカルビュー社から発刊されたCrosslink 理学療法学テキストです.
編集は弘前大学の対馬栄輝先生です.
運動器障害はもちろん神経障害や内部障害の領域におけるリハビリテーションまで,多数の図版を用いて幅広く運動療法学を学べるオールカラーのテキストとなっております.
養成校の教科書としても使えそうですし,新人・若手理学療法士にお勧めの一冊です.
肘関節理学療法マネジメント
理学療法マネジメントシリーズの肘関節版です.
正直,肘関節だけで1冊ってこれまで理学療法の書籍としてはありませんでしたから,本当に貴重な1冊です.
ケーススタディも多いので症例報告書を作成する際にも役に立ちそうですね.
6ステップで組み立てる理学療法臨床実習ガイド
診療参加型実習へ理学療法臨床実習が移行する中で,臨床実習がどのように行われるべきか,理学療法を6つのステップに分け,段階的に理学療法の実際を身に着けられるように懇切丁寧に解説されております.
臨床実習生はもちろんですが指導者にも役立ちそうな1冊です.
実習先で使える症例レポート,三角ロジックなどのダウンロード権付です.
リハベーシック生化学・栄養学
こういった書籍ってこれまであまりありませんでした.
血液検査データや栄養学の知識を基礎から学ぶにはうってつけの1冊です.
理学療法の観点から血液検査データや栄養学をどう生かすかが解説されておりますので,非常にお勧めです.
理学療法士養成のカリキュラム変更にも関連した1冊ですので,養成校の教科書として用いられることも増えてくるでしょうね.
移動と歩行
細胞生物学,生命倫理,霊長類研究,人間発達学,運動生理学, 運動学など,多彩な基礎的知見から“移動”の概念を再考するほか,日常生活活動(ADL)や福祉用具を含めた環境整備の視点で対象者の“移動”を捉え直した1冊です.
移動の専門家である理学療法士であれば一度は目を通しておきたい1冊です.
実践編・ケースで学ぶ理学療法臨床思考
この書籍は疾患別の理学療法に関して,現場の臨場感と最新の知見が反映され,思考過程を仮説立案と仮説証明の2つのパートで表現されております.
骨関節系疾患・中枢神経疾患・内部障害系疾患と一冊でこれだけ幅広い分野の理学療法を扱った書籍は少なくなってきておりますので非常に貴重です.
一流の理学療法士がどのように実習や臨床で実際の症例に対してどのように考えてプログラムを立案しているのかといった流れが理解できます.応用しやすいよう思考の基盤となる「クリニカル・ルール:臨床公式」を軸に,理学療法士の臨床思考を提示した一冊です.
高齢者理学療法学 <Crosslink 理学療法学テキスト>
メジカルビュー社から発刊されたCrosslink 理学療法学テキストです.
編集は京都大学の池添冬芽先生です.
高齢者の特徴や加齢に伴う心身機能の変化についての基礎知識をおさえ,第2章「各論」では身体機能から社会活動に至るまでの評価,各種トレーニングから転倒・骨折,認知症予防のポイントまでを学べる構成となっております.
最新の知見の基づいた内容が多く,養成校の教科書としても使えそうですし,新人・若手理学療法士にお勧めの一冊です.
今回は発刊されたばかりの理学療法関連のお勧め書籍をご紹介させていただきました.
皆様も気になる一冊がありましたでしょうか?
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