書籍紹介

2024年4月以降発刊の理学療法関連書籍5選

今回は2024年4月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました. 今月も良書が多く発刊されております. 理学療法士・作業療法士の皆様もこの機会に新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?
人工膝関節全置換術

膝蓋下脂肪体の温存が人工膝関節全置換術例における膝蓋骨高位に及ぼす影響は?

膝蓋下脂肪体の温存が人工膝関節全置換術例における膝蓋骨高位に及ぼす影響を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. これは興味深い結果ですね. 膝蓋下脂肪体を切除すると膝蓋骨低位を起こしやすいということですね. この結果は術後の関節可動域運動を行ううえで重要な知見になりそうです.
変形性膝関節症

変形性膝関節症例はガーデニングや畑仕事をやめるべき?

今回は変形性膝関節症例はガーデニングや畑仕事をやめるべきなのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとガーデニングや畑仕事そのものが直接的に変形性膝関節症を増悪させる可能性は低そうですね. 理学療法士・作業療法士もガーデニングや畑仕事に関する指導を改める必要があるかもしれません. 椅子を使用する等膝関節に負担のかからない動作指導を行いながらガーデニングや畑仕事を継続してもらえるとよいですね.
脳卒中

NMESに随意筋収縮を組み合わせることで筋トレ効果はアップする?

今回は電気刺激に随意的な筋収縮を組み合わせることで筋力トレーニング効果というのは高まるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 興味深い結果ですね. この結果から考えると筋力強化を目的として電気刺激を用いる場合には随意運動による筋収縮を組み合わせることが重要であると考えられます.
運動療法・物理療法

血糖コントロールには短時間の運動でも座位時間を一時的に中断することが重要

今回は血糖コントロールには短時間の運動でも座位時間を一時的に中断することが重要であることを示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると時間は短くても少し歩いたり,少しの時間立位をとったりといった座位を中断する行動がとても重要であるということですね. 糖尿病の方の運動療法を考えるうえで非常に参考になる論文だと思います.
変形性股関節症

梨状筋を効果的に伸張するにはどういった肢位が良い?

今回は梨状筋を効果的に伸張するにはどういった肢位が良いのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 股関節を最大屈曲,股関節を最大内転させた肢位でさらに股関節を最大外旋させることが梨状筋に対する効果的なストレッチングにつながりそうですね.
脳卒中

結局,脳卒中後のバランス評価と移動能力評価って何使ったらいいの?

結局,脳卒中後のバランス評価と移動能力評価って何使ったらいいの? 最近はバランス評価にしても移動能力評価にしても新しいバッテリーが次々と登場しておりますね. これだけさまざまなバッテリーがあるとどのバッテリーを使用するのが良いのか迷...
脳卒中

脳卒中回復期には筋の量よりも筋の質に対する介入が必要?

今回は脳卒中回復期には筋の量よりも筋の質に対する介入が必要である可能性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 筋の量よりも筋の質の方が下肢機能と関連しているという非常に興味深い結果ですね. こういった結果をふまえるとどういった介入で筋の質が改善するのかといった視点でのデータが俟たれますね.
腰部

脊柱管狭窄症例の間欠性跛行に対する効果的な運動療法とは?

今回は脊柱管狭窄症例の間欠性跛行に対する効果的な運動療法を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると監視型の運動であること,腰椎の屈曲運動を含めることに加え,有酸素トレーニングが有効であると考えられますね.
大腿骨近位部骨折

大腿骨近位部骨折例のけっこうな割合が嚥下障害を合併

今回は大腿骨近位部骨折例のけっこうな割合が嚥下障害を合併しているといったお話でした. 頚椎疾患よりも大腿骨近位部骨折例で嚥下障害の合併率が高いというのは驚きですね. 大腿骨近位部骨折例に対してはルーチンで嚥下障害に関する評価が必要になりそうですね.
変形性股関節症

股関節への牽引は何秒やればよい?

今回は股関節への牽引は何秒やればよいのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると股関節に対して牽引モビライゼーションを実施する際には少なくとも45秒以上持続するというのがポイントになりそうですね.
変形性膝関節症

膝関節伸展可動域を評価するならheel-height differenceが有用

今回は膝関節伸展可動域を評価する際のheel-height differenceの有用性を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると大腿周径の相違や膝関節をマットから出すかマット上の位置で行うかはあまり関係なさそうですね. 10°未満の膝関節屈曲拘縮を評価する際にはheel-height differenceは有用な評価だと考えられますね.
脳卒中

脳梗塞例の体幹機能・ADL改善には体幹筋量の改善が重要

今回は脳梗塞例の体幹機能を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. これまでにも体幹機能を取り上げた研究というのは多くありましたが,このように体幹筋量の増加と体幹機能の改善に関連があるといった結果は重要ですね. 体幹機能を向上させるためには筋量を向上させるための取り組みが必要になりそうですね.
介護予防

転倒予測にアニマルネーミングテストが有用?

今回は転倒予測にアニマルネーミングテストが有用なのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 長谷川式の認知機能検査での野菜の名前の呼称は有名ですが,動物をテーマにするというのは面白いですね. クライアントとも動物ネタで盛り上がれそうですね. 干支まで考慮されているのがすごいですね.
働き方

理学療法士・作業療法士が電話対応する際のポイント-外線編

今回は理学療法士・作業療法士が電話対応する際のポイントについて主に外線の場合を想定してご紹介させていただきました. 特に新人理学療法士・作業療法士にとっては電話対応って緊張しますよね. 電話対応も立派な仕事の一つです. 適切に対応できるようにしたいですね.
脊椎圧迫骨折

椎体圧迫骨折例に対する土日リハビリは不要?

椎体圧迫骨折例に対する土日リハビリは不要なのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきます. この結果から考えても脊椎圧迫骨折症例に対しては土日にリハビリを実施した方が良いということですね. リハビリテーション・栄養・口腔機能加算の兼ね合いもあってますます土日リハビリの流れが加速しそうですね.
足関節周囲外傷

足関節固定中のマッサージが足関節可動域改善に有効?

今回は足関節固定中のマッサージが足関節可動域改善に有効かどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. これは臨床上も有益な情報ですね. マッサージを定期的に行うことで足関節可動域制限の発生を予防できるというのは興味深いですね. 固定期からしっかりと介入を行うことが重要ですね.
運動療法・物理療法

血清アルブミンは本当に低栄養のマーカーになるのか?

今回はアルブミンは本当に低栄養のマーカーになるのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 15年以上前に既に高齢者を対象とした場合には血清アルブミン値は栄養状態の使用にならないことが報告されていたのですね. 身体機能の低い高齢者の場合には血清アルブミン値が栄養状態を反映しない可能性が高いですね. 日本ではなぜこれまでに血清アルブミン値=栄養状態となってしまったのでしょうか…
脳卒中

脳卒中症例に対しても遠心性収縮トレーニングが有効?

今回は脳卒中症例に対する遠心性収縮トレーニングの効果を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると脳卒中症例に対しても求心性収縮トレーニングよりも遠心性収縮トレーニングの方が有益な可能性がありますね. 脳卒中症例のweaknessに対して筋力トレーニングを実施する場合には遠心性収縮トレーニングを用いることが勧められることが示唆される結果だと思います.
足関節周囲外傷

足趾の筋力と巧緻性とどっちが重要?

今回は足趾の筋力と巧緻性とどっちが重要なのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると足趾の筋力のみならず巧緻性を改善することがさまざまなパフォーマンスを向上させることになりますね. 昔から行われてきた足趾じゃんけんなんかも意味がありそうですね.
脳卒中

特発性正常圧水頭症に対するタップテスト後の歩行評価は何日後まで行うべき?

今回は特発性正常圧水頭症に対するタップテスト後の歩行評価は何日後まで行うべきかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. この結果から考えると2日後で評価を終えることなく7日目まで評価し続けることが重要であると考えられます. 理学療法士・作業療法士がタップテスト前後の評価に携わるうえでに非常に参考になる結果ですね.
変形性膝関節症

日本の理学療法士は診療ガイドラインをどのくらい遵守しているのか?

今回は日本の理学療法士は診療ガイドラインをどのくらい遵守しているのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 予想通りといえば予想通りの結果ですが,理学療法士でCPGの知識があると回答した人は皆無であるというのは興味深いですね. 日本でも基礎教育の中でもう少しガイドラインに関する行われるべきですね.
大腿骨近位部骨折

変形性膝関節症が大腿骨転子部骨折後の術後経過に与える影響

今回は変形性膝関節症が大腿骨転子部骨折後の術後経過に与える影響を明らかにした研究論文をご紹介させていただきました. これは非常に興味深い結果ですね. 変形性膝関節症を合併していると骨癒合や合併症発生にも影響が及ぶという結果ですね. 大腿骨転子部骨折例の場合には変形性膝関節症の合併に着目する必要がありますね.
人工膝関節全置換術

人工膝関節全置換術後の足部痛

今回は人工膝関節全置換術後の足部痛を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると人工膝関節全置換術後に足部痛が出現した場合には距骨傾斜と歩行分析を丁寧に評価することが有益でしょうね.
運動療法・物理療法

筋力トレーニングはdose-dependent やればやるだけ良い?

今回は筋力トレーニングの強度や量を考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. この結果を考慮すると筋力トレーニングとその効果はdose-dependentな関係にあると考えて良いですね. 対象者のレベルに合わせてということになりますが,負荷量や量を可能な限り増やすことが効果につながりそうですね.
働き方

リハビリテーションに対するモチベーションは患者と理学療法士・作業療法士で異なる?

今回はリハビリテーションに対するモチベーションは患者と理学療法士で異なるのかどうかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えると情報提供と課題難易度の設定というのがモチベーションを高めるための1つのキーポイントになりそうですね. またクライアントと個々の嗜好に合わせて指導を行う必要がありますね.
脳卒中

振動刺激がパーキンソン病のすくみ足に有効?

今回は振動刺激がパーキンソン病のすくみ足の改善に有効かどうかを検討した報告をご紹介させていただきました. 今回の結果から考えるとすくみ足に対するさまざまなキューイングも対象者によって効果が異なるとなるということですね. 対象者毎に感覚刺激に対する反応の相違を確認したうえで対応することが重要でしょうね.
変形性股関節症

CAM typeのFAIのmicro instabilityを裏付ける論文紹介

今回はCAM typeのFAIのmicro instabilityを裏付けとなる可能性がある論文をご紹介させていただきました. 歩行中の骨間距離を測定した研究というのは非常に貴重ですね. こういった結果を見てもCAM typeのFAIの場合にはいかにmicro instabilityを軽減させられるかが勝負となりますね. どこまで筋活動でmicro instabilityを軽減させることが可能なのかが理学療法士・作業療法士としては関心の高いところでしょうね.
人工股関節全置換術

ステムの形状がTHA後の外反膝と関連?

今回はステムの形状がTHA後の外反膝との関連性を示唆する研究論文をご紹介させていただきました. 非常に興味深い結果ですね. こういった結果をふまえると理学療法士・作業療法士も人工股関節インプラントのステム形状について考慮する必要がありますね.
理学療法評価

疼痛評価はNRSとVASとどちらが良いの?

今回は疼痛評価はNRSとVASとどちらが良いのかを考えるうえで参考になる論文をご紹介させていただきます. 今回の結果から考えるとNRSとVASでは疼痛の異なる側面を評価していると考えた方が良さそうですね. NRSはその時点での疼痛を,VASは最近の疼痛を振り返って評価するのに良さそうです. 理学療法士・作業療法士もNRSとVASとをうまく使い分ける必要がありそうですね.
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