新型コロナウイルス感染拡大による理学療法士・作業療法士界隈の研修会・学会のオンライン化

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新型コロナウイルス感染拡大による理学療法士・作業療法士界隈の研修会・学会のオンライン化

新型コロナウイルス感染拡大により理学療法士・作業療法士界隈の学会や研修会が軒並み中止や延期となっております.

理学療法士・作業療法士が参加する学会や研修会が中止になる中で,Liveセミナーや研修会・学会のオンライン化に向けた動きも出てきております.

今回は新型コロナウイルス感染拡大による研修会・学会のオンライン化についてそのメリット・デメリットを含めて考えてみたいと思います.

person holding cup of latte while facing MacBook Pro

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学会・研修会をオンライン化するメリット

理学療法士・作業療法士にとって学会・研修会がオンライン化されることでどのようなメリットが考えられるでしょうか?

まずは地方に勤務する理学療法士・作業療法士が旅費(交通費・宿泊費)をかけずに,学会や研修会に参加することが可能となりますので,地方に勤務する理学療法士・作業療法士にとっては学会や研修会参加に要する費用負担が少なくて済みます.

また地方の理学療法士・作業療法士の参加が増えれば,学会・研修会への参加者も増加することが予測されますので,学会や研修会の予算的な面でもメリットがあると考えられます.

例えば研修会に資料はネットでダウンロードするか画面共有することも可能でしょうし,学会発表の場合には時間になったら発表者がLiveで発表するといった形式も考えられ増す.

私自身も実際にオンラインセミナーに参加してみましたが,新型コロナウイルスの感染に関係なくそもそもオンライン化できる研修会や学会がもっと増えてもいい気がします.

運営側も会場・運営費減らせますし,参加者も浮いた旅費の分を他の研鑽に使えます.

実際に最近の大規模な理学療法士・作業療法士関連の分科学会を見ても,満員のために会場に入れないために別室のサテライト中継で受講するといったパターンも多いので,せっかく地方から東京まで足を運んだのに,スクリーンの画面で聴講するといったわけのわからない状況も多いですもんね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デメリット(学会)

学会・研修会がオンライン化されるメリットについては上述したように,理学療法士・作業療法士にとって大きなメリットがありそうですが,デメリットは考えられないでしょうか?

まず一番に考えられるのは患者の個人情報保護・著作権管理の問題です.

通常の研修会・学会であれば録音・録画を禁止することができますが,ビデオキャプチャ機能を使えばPC上に流れる動画を簡単に録画できてしまう時代ですので,悪意のある理学療法士・作業療法士が増えれば,さまざまな問題が出そうです.

本来,発表者自身が留意すれば問題ないと考える方も多いかもしれませんが,500名以上が発表する大規模な学会となるとオンライン化によって,学会運営にこれまでとは異なる費用が発生する可能性も高いでしょう.

また学会の場合には,論文化にする前段階で公表するケースが多いと思いますので,データを勝手にダウンロードされてしまえば多くの問題が生じます.

そのためデータが十分に開示できず,抄録情報の発表にとどめざるを得ないといったケースも出てくるでしょう.

またオンライン化での発表に際しては,発表に関して倫理委員会で承認が得られるかどうかといった問題も出てきます.

さらに学会というのは発表・聴講だけの場ではありません.

ヒトとヒトとの交流を通じて,別の研究者と偶発的に情報交換する機会というのが実は非常に重要であったりします.

こういった情報交換の機会というのはなかなかオンラインの学会では代替できないものでしょう.

加えて学会出張といえば楽しみなのが夜の交流ですが,オンラインですと夜の交流も難しくなりますね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デメリット(研修会)

学会に比較すれば研修会などは行いやすいでしょうが,講師の立場とすればスライド1枚1枚に関して著作権や倫理を確認していくのは骨の折れる作業です.

イラストなんかの著作権も気になりますし,購入したイラストをまた第3者が利用するといったような問題も出てきそうです.

 

今回は新型コロナウイルス感染拡大による理学療法士・作業療法士界隈の研修会・学会のオンライン化についてそのメリット・デメリットを含めて考えてみました.

こう考えてみると非常にメリットのありそうな研修会・学会のオンライン化ですが,そんなに単純ではなさそうですね.

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