理学療法士・作業療法士のための日常会話2 語彙力を高めて立派な社会人に

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 PT・OTのための日常会話 語彙力を高めて立派な社会人に 

今回も前回に続いて日常会話で使用することの多い語彙力に関して考えてみたいと思います.

理学療法士・作業療法士は平均年齢が若いので,クライアントはもちろんのこと他職種も自分より年上ということは少なくないと思います.

敬語を使用するのは当然ですが,合わせて適切な表現を選択することであなたの印象がぐっと変わります.

そこで今回は日常会話で使うことの多い表現に関して,いくつかこう修正すると社会人らしくなりますよといったものをご紹介したいと思います.

 

 

 

 教えてください⇒ご教示ください 

目上の人,大事な人に「教えてください」ということを,より丁寧に伝えるのがこの言葉です.

医師に何かアドバイスをもらいたいのであれば,こういった表現が適切ですね.

「教示」は「きょうし」とも読み,文字辿り「教え示すこと」を表します.

文字を反戦させた「示教」にも同じ異味があります.

「教えてください」よりも「ご教示ください」のほうが知的な印象を与えます.

シチュエーションによっては堅苦しい感じもしますが,メールなどの書き言葉で使いこなせるようになるとよい言葉です.

「ご教示賜りたく存じます」などとすれば,さらに丁寧さが伝わります.

なお似たような言葉に「ご教授ください」という言葉があります.

厳密にいえば、「教授」には、教える人である「教授」という怠味のほかに,「学問や技芸などを継続的、組織的に教え授けること」という怠味があります.

したがって大学の先生などから継続的に講義を受けている場合には「ご教授ください」で,ピジネスで目上の人から知識や方法を教えてもらうときは「ご教示ください」が適当なわけです.

他にも「お知恵を拝借できますか」といった表現や,「ご高配のほどお願い申しあげます」,「後学のためにおうかがいしたいのですが示ください」といった表現もよく聞かれます.

 

 

 

 すみません,忘れておりました⇒すみません,失念しておりました! 

上司から依頼された要件を忘れてすっかり放置してしまった,そんな時,相手にどう伝えますか?

「忘れておりました」では,いかにもストレートすぎるので,せめて「失念しておりました」というフレーズを口にしたいものです.「失念」はうっかりして忘れること,もの忘れど忘れを表します.

 

 

 

 確認して下さい⇒ご確認のほどよろしくお願いいたします 

「ほど」は「~のほど」の形式で名訶の後につけて表現をやわらかくするときに使用されます.

「~のほど」の形で断定を避け,表現を和らげるのに用います.

「確認してください」だと,相手に命令する感じが強くなってしまいます.

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」とすると相手への命令ではなく相手に対する依頼であるという意を表現できます.

「確認」や「査収」というのは相手に手間をかけさせる作業なので,直接お願いする気持を和らげるために、「程」という,ちょっと得体のしれない,あいまいな言葉を使ってさらに一歩引いた雰囲気を出すことができます.

「ご確認のほどお願い申し上げます」,「ご査収のほどよろしくお願いいたします」,「お引き立てのほどお願い申し上げます」など様々に使うことができます.

 

 

 

 OKです⇒かしこまりました 

「OK」には同意や承諾するという意味があり,比較的重要でないことについて話し言葉で使われることが多い言葉です.

英語の「all correct」をふざけて「orl (もしくはon)korrect」と綴った頭文字が語源とされます.

日本では1920年代から若者たちが使うようになり,戦後の昭和20年代にも流行語となりました.

この「OK」ですが,仕事で使うには若干軽くなり過ぎるきらいがあります.

職場であれば「了解しました」という表現が適当ですが,目上の人に対しては「承知しました」,「かしこまりました」,「差し支えありません」などの言葉で言い換えるとよいでしょう.

「了解です」という表現は実は目上の人に対して使うのは間違いです.

目上の人に使うのであれば,「承知しました」,「かしこまりました」,「差し支えありません」が適切です.

 

 

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