低身長の方に朗報!理学療法士の視点から見た低身長のメリット

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 低身長の方に朗報!理学療法士の視点から見た低身長のメリット 

私も身長が高い方ではありませんので,学生時代から高身長の同級生を見ると羨ましいなと常々思っておりました.

身長が高いと見た目も良いですし,スポーツなんかをやらせてもやっぱり有利なわけです.

バレーボール・バスケットボールなど身長がそのまま競技スキルに影響するスポーツはもちろんですが,リーチが長かったりストライドが長いだけで運動のパフォーマンスというのは高くなります.

今回は低身長の方にも実はメリットがいくつかあるといったお話をご紹介したいと思います.

 

 

 

 立ち上がり動作に有利 

理学療法士の視点で考えると,低身長の方は下肢長も短いわけですので,高身長の方と比較すると歩幅もせまくなりますので,必然的に歩行速度も低下してしまいます.

また階段昇降を考えても180cmの人にとっての15cm段差の昇降と,140cmの人にとっての15cm段差の昇降では難易度に雲泥の差が生じるわけです.

 

 

こう考えると基本動作においても高身長の人の方が有利なことが多いわけですが,立ち上がり動作に関しては低身長の人の方が有利なわけです.

身長が高く足が長い場合には,低い椅子から立ち上がる際には股関節・膝関節を大きく屈曲する必要があります.立ち上がり動作に大きな関節可動域が要求されるわけですが,身長が低い人であればあまり大きな関節可動域を要求されません.

また身長が高い方は,下肢の筋力を使ってより高いところへ重心を上げる必要がありますが,身長が低い人は重心を上げる距離が短くて済むわけです.

このように身長が低い人は立ち上がり動作においては有利です.

特に日本では生活が和式スタイルのことが多いので,特に身長が低い人の方が有利なわけです.

 

 

 

 低身長の人は深部静脈血栓症の発送率が低い 

スウェーデンの男女約270万人を対象とした研究によると,身長が低い人では高い人と比べて静脈血栓塞栓症を発症するリスクが低いこと明らかにされております.

下肢の手術後や不動が続いてしまうと,静脈血栓塞栓症の発症リスクが高くなります.

深部静脈血栓症が原因で肺血栓塞栓症を発症すると致死的な状態に陥ってしまいますので,予防が非常に重要となるわけですが,この研究によると深部静脈血栓塞栓症を発症するリスクは,身長が190cmを超える男性と比べて160cm未満の男性で65%低く,185cmを超える女性と比べて155cm未満の女性で69%低いことが明らかにされております.

 

なぜ高身長の人で深部静脈血栓症のリスクが高いかということですが,「身長の高い人は下肢の静脈も長い分,血管に問題が生じ得る面積が広いことが挙げられます.

さらに高身長の人ほど重力の影響で血管に圧力がかかるために血流が滞りやすいことが背景にあるのではないかと考えられております.

そうはいっても身長が高い人の身長を低くすることはできませんので,身長の高い人では特に予防が重要となります.

身長が高い人をハイリスク者と考えて,弾性ストッキングの装着や脱水対策,不動の時間を減らすといった介入をより積極的に進める必要があります.

 

 

 

身長が低くて良かったって思ったことって私自身はあまりありませんが,年を重ねてからいつか身長が低くて良かったと思う日が来るのでしょうか?

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